2022年8月27日(土)、早稲田大学リサーチイノベーションセンターのコマツ100周年記念ホールにて、日本のDX推進をリードする登壇者による講演とパネルディスカッション、および10月に新規開講する文部科学省DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進採択事業「スマートエスイー DXコース」の募集説明会を実施しました。
講演1「DX推進の政策展開と高度人材への期待」
- 和泉 憲明 氏(経済産業省アーキテクチャ戦略企画室長)
和泉様からは、DX推進に関する政策展開と事例を中心に、DX推進における高度デジタル人材の役割や、デジタルが加速する社会の構造変革に即応できる経営の要件、デジタル中心への変革を主導するためのデジタルインフラのアーキテクチャ設計の必要性についてご講演をいただきました。
※和泉様の講演資料、動画は2022年9月30日までの限定公開となります。
講演2「真のDX実現を目指して」
- 三谷 慶一郎 氏(株式会社NTTデータ経営研究所 執行役員 エグゼクティブ・コンサルタント)
三谷様からは、日本を取り巻く環境の変化や日本におけるDXの取組現状から、日本企業の国際競争力低下を示唆したうえで、デジタルで新しいビジネスを創造して新たな収益を生み出すことこそが真のDXと捉え、日本が新しいビジネス創造に向けて何を行うべきかについてご講演をいただきました。
講演3「DX推進のニーズや課題~ヘルスケア分野から」
- 野々村 琢人 氏(西川株式会社 日本睡眠科学研究所 所長)
野々村様からは、アナログ産業と言われた寝具業界を例に、ヘルスケア業界におけるDX推進の課題としてエコシステム、データ、法的制限/社会的コンセンサスの3つを挙げ、課題との向き合い方やDXまでの道のりについて、西川(株)の具体的な取り組み事例を交えてご講演いただきました。
講演4「DXビジネスプロジェクトをチームでデザインする意義とは」
- 萩本 順三 氏(株式会社 匠BusinessPlace 代表取締役会長)
萩本様からは、企業におけるDXプロジェクトの問題点とそれらの問題の根底にある現状や、DXプロジェクトに必要な価値駆動プロセスによる6つのポイントをテーマにして、プロジェクトデザイン手法をご紹介いただきました。萩本様はDXコース「DXビジネスプロジェクトデザイン」科目の講師であり、講義において価値主導プロセスによるビジネスデザイン手法をご教授いただきます。
パネルディスカッション
「なぜ、DXは進まないのか? 産官学の立場から見る課題、取り組み、人材育成」をテーマに、以下の内容を中心に講演者の皆様に議論していただきました。
・DXの現状はどのようにとらえているか、その課題として何が挙げられるか
・DXの進展に向けてこれから必要な取組みとして何が挙げられるか
・DX・デジタル人材の育成についてどのように捉えているか
スマートエスイーDXコース募集説明会
「スマートエスイーDXコースにおけるデジタルビジネスデザイナー育成」
- 鷲崎 弘宜(早稲田大学・スマートエスイー事業責任者)
スマートエスイー代表の鷲崎より、「スマートエスイーDXコースにおけるデジタルビジネスデザイナー育成」と題して、DXコースの目標人材像、体系、カリキュラム内容、既設のIoT/AIコースとDXコースの比較等について説明しました。また、事務局からは応募における申込手続き等について説明しました。
講演資料(スマートエスイーDXコースにおけるデジタルビジネスデザイナー育成)
講演動画
事務局説明資料(申込手続きについて)
本シンポジウムはzoomウェビナーを使ってオンライン配信も行い、約130名の方にご視聴いただきました。多くの方のご参加ありがとうございました。