「紺碧の空奨学金」は、児童養護施設やファミリーホーム入所者および出身者、または養育里親家庭で育った里子が、経済的理由により早稲田大学への進学を断念することのないよう2017年度入学者より募集を開始した奨学金です。
奨学金設立以来、皆さまからのご寄付をもとに、現在在学中の学生を含めてこれまでに13名を採用・支援し、すでに6名が本学を卒業して社会に羽ばたいています。多くの温かいご支援が、困難な環境にある学生たちに学びの機会を届け、成長を後押ししています。
さらにこの度、新たな取り組みとして、本奨学金の受給者を対象とした留学支援制度を開始いたします。
この留学支援制度の開始は、経済的な事情を抱える学生にも海外で学ぶチャンスを届けるものであり、早稲田大学が掲げる「全員留学」(海外生活の経験がない学部生は卒業までに1回は海外留学を経験する)の理念とも響き合う取り組みとなっています。
皆さまからのご厚意によって、支援の輪が確実に広がっています。
今後も、未来を担う学生たちが経済的理由により夢を諦めることのないよう、引き続き温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
制度概要
1. 対象
紺碧の空奨学金受給者のうち、以下すべての要件を満たす留学をする者。
① 大学間協定または箇所間協定に基づく留学
② 留学期間が半期以上
③ 出願にあたりGPA要件が定められている、あるいは選考時にGPAが考慮される留学
④ 本学の学費を徴収する留学
2. 支援者数
上限は設けない。
3. 奨学金額
月額8~12万円 × 留学の期間
※月額は、日本学生支援機構(以下、「JASSO」という。)海外留学支援制度(協定派遣)が定める国・地域コード表(別紙資料③)に準じて決定する。
4. 併給
学内奨学金を含め他の奨学金との併給を妨げない。ただし、支援対象者が、併給制限を有する本学の留学に係る他の奨学金に採用された場合は、留学支援金を支給しない。
5. 支援開始時期
2025年10月から支援を開始する。