2022年9月10日(土)、第2回「日本医科大学・早稲田大学合同シンポジウム~両校の実質的連携を目指した研究交流~」をハイブリッド開催しました。
日本医科大学と本学との連携は、2009年に締結した大学間交流に関する包括協定にはじまり、2020年1月の研究面における実質的な研究連携への合意、2020年7月の本学附属校・系属校との高大接続連携に関する協定へと発展してきました。2021年度からは、日本医科大学で選抜された3年生を、本学の理工系研究室に3週間迎え入れて交流を図る「研究配属」も実施しています。
本合同シンポジウムは、2021年6月の合同シンポジウム、8月の研究会、2022年4月の研究者交流会に続く、継続的な連携の場としての開催となりました。
冒頭、日本医科大学学長の弦間昭彦氏から、共同研究や大学院教育、学部教育において連携が順調に進んでいることや、医理工連携のパートナーとしての本学への期待が述べられました。続いて本学総長の田中愛治からは、これまでに「理工学」として培ってきた知見をもって医学の発展に貢献することへの意欲が語られました。また、本学の附属校・系属校から日本医科大学への推薦入学、日本医科大学生の本学理工系研究室への短期配属等、研究のみならず教育面での実質的な連携が進んでいることへの感謝と一層の連携展開への期待が述べられました。
開会挨拶に続く第一部の研究紹介では、日本医科大学2名、本学2名の研究者が研究紹介を行いました。
【研究紹介者】
- 森田 明夫(日本医科大学大学院医学研究科長 脳神経外科学 教授)
「マイクロサージェリー用robotic system開発の必要性と機能要件」 - 梅津 信二郎(早稲田大学 理工学術院 教授)
「マイクロ印刷技術を用いたバイオメディカルデバイスの開発と医工連携」 - 臼田 実男(日本医科大学 呼吸器外科学 教授)
「働き方改革を見据えた次世代の外科手術法の開発」 - 石井 裕之(早稲田大学 理工学術院 教授)
「Well beingを高めるロボットデバイスの開発―生活支援から発達支援まで―」
第二部では、日本医科大学生が研究配属の成果発表を行い、優秀研究賞1件が選ばれました。
【成果発表者】
閉会挨拶では、本学副総長の須賀晃一と日本医科大学大学院医学研究科長の森田明夫氏から、大学院生の参画などさらなる連携の推進や、本連携に参加した学生の今後の活動に対する期待と激励の言葉がありました。
また、閉会後、本学の研究施設見学会を行いました。いずれの研究室においても、日本医科大学の先生方から随所で鋭い質問があり、本学の研究に対するご関心の高さと本連携に対する意欲がうかがえる機会となりました。
【見学施設】
- 岩瀬 英治(理工学術院 教授)研究室
- bitBiome株式会社(大学発ベンチャー、取締役CSO:細川 正人(理工学術院 准教授)
- 竹山 春子(理工学術院 教授)研究室(産学連携施設)
今後も、日本医科大学と本学は、研究と教育との両輪で医理工連携を推進し、社会に貢献してまいります。