2013年11月2日、スポーツ科学学術院10周年を記念したシンポジウムが開催されました。
現在のスポーツ科学部、スポーツ科学研究科、スポーツ科学研究所からなるスポーツ科学学術院の源流は、東京オリンピックと同年1964年に創設された教育学部体育学専修です。1987年、教育学部体育学専修は人間科学部スポーツ科学科として発展的に改組され、さらに2003年スポーツ科学部が創設されました。この間にスポーツ科学を専門とする優れた研究者を多数輩出するだけでなく、スポーツ界は各界のリーダーを輩出してきました。
開会のあいさつで友添秀則学術院長は「学部、大学院を通して、身体表現や遊びまで含めたスポーツを、多彩な科学的手法によって究めていくことで、スポーツマインドと
幅広い科学的教養を併せもった人材を育てていきます。早稲田大学スポーツ科学部の使命は、新しい時代を力強く生き抜いていく、新たなワセダマン・ワセダウーマンを育成していく」と、今後の抱負を述べました。
創設時に総長をつとめた白井克彦氏(放送大学学園理事長)からは、「早稲田大学の多様な人材が中心となって2020年東京オリンピック・パラリンピックを開催し盛り上げて欲しい。とりわけスポーツ科学学術院の活躍が占める割合は大きなものになる。世界に向けて日本がスポーツ文化を発信できるかという点で、早稲田には相当の責任がある」と大きな期待が寄せられました。
シンポジウムは村岡功前学術院長による基調講演ののち、人間科学部スポーツ科学科出身のレーシングドライバー佐藤琢磨氏の特別講演、「スポーツ科学の将来と早稲田大学への期待」、「スポーツ科学が拓くトップアスリートへの道」と題したシンポジウムが行われ、盛況のうちに会は幕を閉じました。