1月11日、天皇、皇后両陛下が年頭にあたり、学界の第一人者から講義を受けられる恒例の「講書始の儀」が皇居・宮殿「松の間」で行われ、早稲田大学栄誉フェローの毛里和子名誉教授が「当代中国研究──系譜と挑戦」のテーマで進講しました。
毛里名誉教授は、当代中国研究の源流から現在に至るまでの系譜に触れながら、日本の当代中国研究の特徴について解説され、近年の中国の変容に対するアプローチや現代中国研究におけるパラダイム転換など、90年代以降の中国研究の特徴について説明しました。
そのうえで、歴史的経路や経験則といった「暗黙の前提」が通用せず、研究者にとって手に余るものとなっている現代中国を紐解くための新手法として、「三つの挑戦」に取り組み、当代中国の核心に迫るべく研究を続けていると述べました。
最後に、多くの日本人研究者が客観的、分析的な中国研究によって、中国との間に穏やかで安定的な関係を作ろうと努力していることを述べて、講義を締めくくりました。
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