Gender and Sexuality Center早稲田大学 ジェンダー・セクシュアリティ・センター(GSセンター)

その他

三神 弘子
GSセンターディレクター
国際学術院 教授

三神 弘子
スチューデントダイバーシティセンター長
(国際学術院 教授)

早稲田大学は、全学をあげて、キャンパスにおけるダイバーシティ推進に取り 組んでいます。ダイバーシティとは、日本語では<多様性>を意味し、性別や 人種、文化的背景、価値観などの多様性を受け入れ、互いに尊重し合う環境を 作ることを目指しています。スチューデントダイバーシティセンターは、特に、 セクシャル・アイデンティティの多様性を尊重し、さまざまなサポートを行う ことを目的として設立されました。

ダイバーシティ(多様性)という言葉から、ひとつのエピソードを思い出します。 私自身が大学生だった頃、それぞれの家でお正月に食べるお雑煮のことが話題 になったことがありました。その場には5,6人の学生がいたのですが、最初 に挙げられた例が、「普通にウサギの肉が入っている」というものでした。この 例を提供した人物以外、そうした文化を背景に持った者はいなかったので、し ばしの沈黙がありましたが、その場にいた誰もが、<普通>という言葉が持つ 手強さを一瞬にして理解したように思います。その後は、日本の食文化におけ る多様性の具体例を、それぞれが提供し、共有し合ったことでした。30 数年前 の話です。

セクシャル・アイデンティティの多様性に関しても、基本的には同じことが言 えるのではないかと思います。ただ、食文化の多様性は誰でも簡単に理解・想 像できるのに対し、セクシャル・アイデンティティに多様性があるということ は、まだまだ見えにくいことなのかもしれません。ウサギ肉の雑煮はマジョリ ティではないかもしれないけれど、その文化の中で生きる人々にとっては、そ れは<普通>であることを多くの人が理解できたように、GS センターでは、セ クシャル・アイデンティティの多様性があるということを、大学というコミュ ニティに生きる人々が共有できるようになる文化を作るために、さまざまな活 動を行っていきます。コミュニティの中で、こうした多様性が十分に理解され ていないという理由で、居心地の悪い思いをしているみなさん、どうかこのGS センターを活用していただけたらと思います。いろいろ、手探りで進んでいく ことになると思いますが、多くのみなさんに関心を持っていただき、センター を活性化していただくことからすべてが始まると思っています

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GSセンターは、早稲田大学のLGBTQ+(性的マイノリティなど)学生や、ジェンダー・セクシュアリティに関心のある全ての人(アライ含む)の居場所であり、誰もが自由に利用できるセーファースペース兼リソースセンターです。

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