皆さんは、「クローゼット」という言葉を知っていますか?
ジェンダー・セクシュアリティの文脈において、「クローゼット」はLGBTQ+の人々が自身の性的指向や性自認を公表していない状態の暗喩です。カミングアウト(Coming Out)という言葉も、クローゼットから出る(Coming out of the closet)から由来しています。
LGBTQ+の人にとっての「クローゼット」は、より具体的に言うと一体どういうものでしょうか?そもそも、私たちを「クローゼット」の中に閉じ込めているのは何ものでしょうか?私たちは、「クローゼット」から出なければならないのでしょうか?「クローゼット」から出る生き方と出ない生き方、どちらは私たちにとって生きやすいのでしょうか?「クローゼット」といったものは、地域と文化の枠を超えてどの社会にも存在するものなのでしょうか?
「『クローゼット』について考える:カミングアウト戦略の比較」と題した今回のイベントでは、参加者同士の話し合いを通してこれらの問題について考えていきます。「クローゼット」の文化的背景について考える際に役立つ知識を参加者の皆さんに共有するために、中国出身で日本大学と東洋英和女学院大学の非常勤講師である郭立夫(グオ リフ)さんをお招きして、アカデミックな観点を踏まえたレクチャーも各ディスカッションの間にしていただきます。
・親や友達にカミングアウトしたいが、どう伝えればいいのかわからない
・親や友達にカミングアウトするかどうかを迷っている
・色々なカミングアウト戦略について知りたい
・カミングアウト戦略における文化的違いについて考えてみたい
このようなことを考えている方であれば、LGBTQ+であるかどうか問わずご参加をお待ちしております!
日時
2022年10月19日(水) 16:00~18:00
会場
早稲田大学(詳細は開催3日前をめどに申し込みされた方にのみお知らせします)
※オンライン開催に変更になる場合があります。
コンテンツ
・グランドルールとGSセンターの紹介
・イベント主旨とゲストの紹介
・レクチャー① カミングアウトをする理由、カミングアウトの必要性
・ディスカッション① カミングアウトに関するディスカッションをする
・共有とフィードバック① ディスカッション①で話した内容を全体で共有
・レクチャー② 異なるに用いられるカミングアウト戦略
・ディスカッション② 各地域のカミングアウトの違い、異なる文化圏においてカミングアウトに対する態度に共通性の有無の検討
・共有とフィードバック② ディスカッション②で話した内容を全体で共有
・クロージング
ゲスト
郭立夫(グオ リフ)さん(日本大学、東洋英和女学院大学非常勤講師)
2012年から北京LGBTセンターや北京クィア映画祭などの活動に参加し、2015年から東京大学総合文化研究科で修士課程を経て、同研究科の地域文化研究専攻の博士課程に進学、今に至る。
研究論文に、「中国における包括的性教育の推進と反動:『珍愛生命:小学生性健康教育読本』を事例に」小浜正子、板橋暁子編『東アジアの家族とセクシュアリティ:規範と逸脱』(2022年)や「終わるエイズ、健康な中国:China AIDS Walkを事例に中国におけるゲイ・エイズ運動を再考する」『女性学』vol.28, 12-33(2020年)など。
参加費
無料
言語
日本語(Japanese)
参加対象
早大生・院生、他大生・院生
定員
30名(予告なく変更される場合があります)
参加申込方法
下記申し込みフォームにて要事前申込(2022/10/16(日)締め切り)
※ただし定員に達し次第、締め切る可能性があります。
※【オンライン開催となった場合】家などから参加しにくい場合は、定員に限りがありますが10号館2階GSセンターからオンラインイベントに参加することもできます。参加フォームの備考欄にてお知らせください。
参加にあたっての注意事項
グラウンドルール(安全な場所を作るためのルール)
- いつでも入退室自由
- みんながみんな自分と同じ考えではない
- 見た目で判断しない
- 今日の話はここだけの話
- 話したくないことは話さなくていい
- 聞こえにくかった時は遠慮なく言おう(オンライン開催の場合)
※ルールを守れない方には退室をお願いする場合があります
※イベント中の撮影・録画・録音は一切禁止です。
【イベント報告記事の掲載のご協力について】
GSセンターでは、イベント後、参加できなかった方や関心を持つ方のために、どのような話題がイベント中にあがったか「開催報告」として記事に簡単にまとめています。個人を特定しない形で話した内容を掲載する可能性がありますが、気になる方は「今からする話はこの場だけにしたいのですが」「今話したことは開催報告に掲載しないでほしいのですが」と、随時お知らせください。お手数をおかけいたしますが、何卒ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
主催
早稲田大学スチューデントダイバーシティセンター・GSセンター