早稲田大学は、2021年11月1日に宣言した「Waseda Carbon Net Zero Challenge 2030s」における「カーボンニュートラル人材育成」に向けた取り組みの一つとして、カーボンニュートラルに貢献する卓越した博士課程人材の育成を推進することを目的に、2024年度に『大学院分野横断型副専攻(大学院カーボンニュートラル副専攻)』を設置しました。
前期課程では、カーボンニュートラルに関連する学問分野の知識を広く学ぶ「必修科目群」、高度なデータ分析の手法等を学ぶ「データ科学関連科目群」、起業家マインドを醸成する「ビジネス創出科目群」が共通科目群となっています。これに加えて各コースに関係する選択科目群を修了することで、総合知の獲得を目指します。
後期課程では、企業が実際に抱える社会課題を題材にして事業創造プランを構築する「事業創造演習α・β」と社会で実践的経験を積むための「長期インターンシップ」を修了することで、世界でも企業でも活躍できる博士人材を目指すことができます。
副専攻の修了希望者および修了者には、証明書が発行され、対外的・社会的にご自身の取り組みを証明することができます。また、他研究科の学生と相互に刺激し合うことで、幅広い視野の獲得や人的ネットワークの形成にも役立ちます。
本学研究科に所属する学生(修士課程、専門職学位課程、博士後期課程、一貫制博士課程)
※⼈⽂社会科学系・理⼯系など分野を問わず、研究科の学生であれば誰でもチャレンジすることができます。
全部で5コースが設置されています。一つのコースに限り、修了することが可能です。
No. | コース | 詳細 | コーディネーター |
---|---|---|---|
1 | ライフコース | 概要 指定科目一覧 |
大島 登志男(理工学術院) 林 直亨(スポーツ科学学術院) |
2 | 国際関係コース | 概要 指定科目一覧 |
萬歳 寛之(法学学術院) 中村 英俊(政治経済学術院) |
3 | 経済・経営コース | 概要 指定科目一覧 |
下川 哲(政治経済学術院) 鍋嶋 郁(国際学術院) |
4 | 人文・学際コース | 概要 指定科目一覧 |
山本 聡美(文学学術院) 横沢 正幸(人間科学学術院) |
5 | 公共政策コース | 概要 指定科目一覧 |
赤尾 健一(社会科学総合学術院) 野口 晴子(政治経済学術院) |
※指定科目の一覧にある学期・曜日・時限・集中講義の日程等は2025年2月時点の情報です。変更点が生じる可能性がありますので、科目登録前には必ずWebシラバスやWebサイトで最新の情報を確認するようにしてください。また、指定科目一覧には、今年度休講の科目も含まれていますのでご注意ください(Webシラバスにて表示されない科目は休講です)。
※副専攻前期課程の指定科目のうち、学部生時代に履修した科目がある場合には、自動的に修了要件に算入されます。
各コースは、修士課程および専門職学位課程の学生を対象(※1)とした「副専攻前期課程」と、博士後期課程および一貫制博士課程の学生を対象(※2)とした「副専攻後期課程」に分かれています。両課程に取り組む場合は、同一のコースでの修了を目指す必要があります。
副専攻の修了をご希望の場合、まずは主専攻との兼ね合いや興味関心を踏まえつつ、どのコースにするかを選択してください。コース選択において申請等は不要です。以下の基準で自動的に判断します。
■副専攻前期課程 「カーボンニュートラル社会に向けた人文科学入門」「カーボンニュートラル社会に向けた社会科学入門」「カーボンニュートラル社会に向けた自然科学入門」の3科目について、各コースに定められた異なる修了要件のうち、合致するコースを確認したうえで、そのコースの修了希望者であるとみなします。(※3) |
■副専攻後期課程 副専攻前期課程を修了していることで、副専攻後期課程の修了希望者であるとみなします。 |
(※1)博士後期課程および一貫制博士課程へ進学後に「副専攻前期課程」「副専攻後期課程」の両方を修了することも可能です。ただし「副専攻後期課程」を修了せずに「副専攻後期課程」のみを修了することはできません。
(※2)「副専攻前期課程」の指定科目を全て修得した修士課程および専門職学位課程の学生の方が、博士後期課程および一貫制博士課程へ進学前に、「副専攻後期課程」の科目を先取り履修することはできません。
(※3)複数コースの修了要件を満たしている場合には、一つに絞っていただく必要があります。対象者にはGEC事務所からメールでご連絡しますので、どのコースを選択するかをご回答ください。
過年度の指定科目情報は以下よりご確認ください。最新の指定科目一覧に記載されていない科目でも、当該科目の単位を修得した年度の指定科目一覧に当該科目が記載されていれば算入されます。
各コースにはコーディネーターと呼ばれる教員がいます。副専攻の運営を行うほか、学生の皆さんの相談を受けたり、指導を行ったりします。副専攻修了を目指す中で困ったことがあった場合には、コーディネーターに相談をしましょう。各コースのコーディネーターは、「コース・指定科目・課程について」の一覧で確認してください。
各コースでは、修了のために必要な単位数が定められています。所定の単位数を満たすことができない場合、副専攻を修了することができません。指定科目一覧をよく確認し、履修計画を立てるようにしてください。
副専攻を修了するためには、以下の2点を満たす必要があります。
①各副専攻で定められた修了要件を満たしていること
➁所属研究科を修了すること
副専攻の修了要件を満たしていた場合でも、所属研究科を修了することができなければ副専攻修了とはなりませんのでご注意ください。
STEP1 | 副専攻履修案内を熟読 ☞制度の詳細、副専攻の内容について理解しましょう。 |
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STEP2 | 履修計画を立てる ☞副専攻修了に向けて履修計画を練りましょう。 |
STEP3 | 科目登録を行う ☞登録期間・登録方法をよく確認してください。指定科目は設置箇所やクラスも指定されています。指定外の科目は修了要件として認められませんのでご注意ください。選外になることもありますので余裕を持った履修計画を立ててください。 |
STEP4 | 指定科目を履修する |
STEP5 | 単位修得状況を確認 ☞修了必要単位数を満たすまでStep3~5を繰り返します。 |
STEP6 | 修了必要単位を全て修得+所属研究科を修了することで副専攻修了! ☞修了するには上記二つの条件を満たす必要があります。 |
項目 | 内容 | 日程 |
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指定科目登録 (1次~3次) |
大学院全学共通設置科目(研究科提供科目)は2次登録以降登録できません。1次登録で忘れずに登録してください。
※大学院全学共通設置科目(GEC提供科目)は2次~3次登録期間にも登録することができます。 |
【春学期】【秋学期】 登録期間・発表期間は所属研究科で確認してください。 |
修了判定 | 修了判定結果をWasedaメールアドレス宛にお送りいたします。 | 2025年9月/2026年3月 |
研究科修了判定時の成績修得状況に基づき、修了判定を行います。判定の結果、全ての副専攻修了条件を満たしていると認定された方には、「大学院分野横断型副専攻修了証」(複数枚発行不可)をお渡しします。
副専攻修了者は、「大学院分野横断型副専攻修了証明書」(複数枚発行可)を発行することができます。
副専攻の修了希望者であると判定された方は、証明書発行時点での単位修得状況を証明する「大学院分野横断型副専攻 単位修得証明書」を発行することができます(複数枚発行可)。就職活動などで、本副専攻に取り組んでいることについての証明書を提出なさりたい方はご活用ください。
副専攻修了者は、卒業後も引き続き発行することができます。
1.科目登録時に副専攻修了希望者に対する優遇措置はありません。
2.副専攻修了必要単位は、研究科修了要件への「算入」・「非算入」は関係ありません。
3.「カーボンニュートラル社会に向けた人文科学入門」「カーボンニュートラル社会に向けた社会科学入門」「カーボンニュートラル社会に向けた自然科学入門」の3科目について、修了要件を満たした段階で、副専攻前期課程の修了希望者であるとみなします。
4.副専攻前期課程を修了していることで、副専攻後期課程の修了希望者であるとみなします。
5.複数コースの修了はできません。
6.対象は原則として研究科学生(修士課程、専門職学位課程、博士後期課程、一貫制博士課程)のみです。学部生は修了することができません。ただし、指定科目を学部生時代に修得済みの場合には、修了要件に含めることができます。
7.2015年度 以前に修得した単位は一律で無効です。
8.高校生特別聴講制度により大学入学前に修得した単位は、修了必要単位として算入できません。
9.証明書の発行方法については、GECのホームページならびに対象者の方へのメール等で別途ご案内します。