次世代コンピューティング基盤技術の確立とセキュリティ応用
Society5.0に資するConnected Industriesの実現には、Cyber Physical Systemによる現実世界とサイバー空間の融合が必須と言われ、全ての「もの」がネットワーク化することが強く求められます。その結果、総務省・情報通信白書によれば、 2020年には500億個を超えるIoT(Internet of Things)デバイス―携帯機器・電化製品・自動車等、全ての「もの」―がネットワークに接続され、社会インフラをはじめ急速なIoT化が進むと言われます。すなわち今後、極めて短期間に、Connected Industriesのための「IoT社会」の到来が予想されます。
IoT社会は我々の社会を豊かにしかつ一層の利益をもたらす一方、その実現には、①IoT社会そのもの、②IoTセキュリティ、③IoT応用のそれぞれの点について解決すべき大きな技術的課題があると考えられ、本研究では、上記①~③のそれぞれの課題について取り組みます。
①IoT社会の実現:次世代コンピューティングをはじめ、これまでの計算にとらわれない新たなしくみが必要不可欠となります。 AIチップ(人工知能を高速化するチップ)や量子コンピューティング技術などに関して研究に取り組みます。
②IoTセキュリティ:IoT機器を構成する部品、機器、システム、ネットワークについてそのセキュリティを担保するしくみを構築します。
③IoT応用:Cyber Physical Systemは従来にない新たなアプリケーションの創造を可能とする。拡張現実や仮想現実をはじめとするIoT応用技術に取り組みます。
◆高速コンピュータを使った富士通研究所との共同研究公募説明会の開催ついて(Nov 2019)
◆「デジタルアニーラ」を使った共同研究テーマ募集:2020年度(Dec 2019)
◆次世代コンピュータ-を使って研究を加速しませんか?「デジタルアニーラ」を使った共同研究テーマ募集(Oct 2018)
戸川 望 理工学術院教授
早稲田大学 理工学術院 戸川望研究室
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