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【開催報告】2/2 ワーク・ライフバランスデザインワークショップ in 人間科学学術院 

2021年2 月2 日(火)「ワーク・ライフバランスデザインワークショップin 人間科学学術院」をオンラインで開催しました。
今年度は本学人間科学研究科博士後期課程を修了し、現在は本学データ科学センター講師である渡邉文枝(わたなべ ふみえ)氏と、本学人間科学部を卒業後NTTデータに就職、公共システム事業本部事業企画担当部長を経て、2016年10月に本学キャリアセンター課長として入職、現在は教務部教育連携課長である荻原里砂(おぎわら りさ)氏のお二人を講師としてお迎えし、各講師による講演と講師を交えたグループセッションの2部制で実施、教職員・学生13 名が参加しました。

イベント終了後に行われたアンケートでは

  • 『講師の先生や司会の先生もとても話が分かりやすく話しやすかったので、気兼ねなく質問したり意見を述べたりすることができて、とても有意義な時間を過ごすことができました』
  • 『経験したキャリアの異なるお二方のお話で、どのように迷われて、行動して、考えて、選択してこられたのかということを詳しくお聞きすることが出来たので、悩んでも行動すれば悪いことばかりじゃないと思えることが出来ました』
  • 『講師の先生だけでなく、司会の先生や大学の職員さんも学生の進路について真剣に相談に乗ってくださり、有意義な時間になりました。ありがとうございました』

という感想が寄せられ、多くの参加者にとって実りの多いイベントになりました。

 

講演概要1:渡邉文枝氏

講師:渡邉文枝氏

大学卒業後に就職したが、そこで「他者への教え方・伝え方」について学びたいと思うようになり、人間科学部eスクールへ入学、転職をしながらも、その後博士課程に進学することができた。早稲田大学の助手をしながら仕事と学業を両立し、博士号を取得することができたが、今度は助教職として東北へ行くか行かないかという選択に迫られた。しかも当時は妊娠中。悩んでいたところ家族が背中を押してくれたこともあり、単身で東北へ引っ越し、その後出産した。ワンオペで仕事と家事育児の両立をしなければいけない状況が続き、再び悩んでいたところで早稲田大学のデータ科学センターの公募を見つけ、採用された。現在も仕事と家庭の両立に奮闘している毎日である。

自身のキャリアを振り返ると、「悩んだら行動!」とすることで道が開けることが多かったと思う。子どもを育てるためにキャリアに制限がかかることがあるかもしれないが、自分なりの進み方を見つけていければと考えている。最後に私の好きな言葉を一つ紹介したい。アメリカ公民権運動活動家であるローザ・パークス氏は「ただ一つの失敗というのは、挑戦してみようとしないことです」という言葉を残している。皆さんには何事にも挑戦して、充実した人生を送ってほしい。経験はすべて糧になると信じている。

 

講演概要2:荻原里砂氏

講師:荻原里砂氏

学生時代、親の勧めでパソコンを習い、就活では「人とコンピューターをつなぐような仕事がしたい」と言ってシステム系の民間企業に就職した。飛び込みの営業をしたり、開発に異動してみたらオタクの世界だったり、必死に食らいつきながら頑張った。結婚し子どもを授かったがいわゆる「密室育児」で、ストレスが溜まってしまい、これはよくないと即復職、その後キャリアを重ねて管理職になった。仕事だけでなく、ママ友たちと学童保育設立に向けて運動したりもした。部長に昇格し、今後のキャリアのことを考え資格を取得したりするなどキャリアチェンジも視野に入れながら準備しているなかで、「若い人のサポートがしたい」と思うに至り、その時偶然見つけた早稲田大学求人に応募、採用され、キャリアセンター課長として働くこととなった。現在は教育連携課長の任に就いている。

キャリア形成について言えることとして、いろいろと考えたところで将来何が起こるかは結局わからないので、その場その場でベターだと思う判断をするしかない。ただし情報収集は怠らず、信頼できる仲間がいることが前提である。キャリア理論には「プランド・ハプンスタンス理論(Planned  Happenstance Theory)」というものがあり、これは「計画された偶然」という意味で、偶発的な出来事をいくつかのスキルによってわざと生み出し、最大限に活用し、キャリア形成に役立てるというものである。これは就活・転職の時でも有効である。

前キャリアセンター課長として就活のことを話すと、「自己分析」「業界・企業研究」が肝だ。正確な「自己分析」のためには、低学年次から「学修」と「経験」を積み重ねる必要がある。企業側は「人柄」を見ている。

就職をしても、長い生涯を考えると5年から10年のスパンでキャリアを見直し、「どう生きるか、どう働くかは自分で決める」という考えのもと、都度都度、修正していくことが必要である。周囲に流されることなく、自分の軸を大切にしてもらいたい。

 

 

上段左より、司会:杉森先生、講師:渡邉氏、下段、講師:萩原氏

 

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