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ワークライフバランス講座実践編「仕事と私生活 両方とも欲ばろう」 開催 男女共同参画推進室ワークライフバランス・サポートセンター 2014年度交流事業第12回

人生、仕事も私生活も欲ばろう!そのためにはプロフェッショナルな仕事人であることが前提。その秘訣と考え方とは? イクボス(三井物産系列会社社長)/子育て支援NPO主宰者として、年数十回の講演で全国を回られる川島高之氏から、膝詰めでその要諦を伺いました。2013年秋、そして2014年11月7日の講演会でのワーク/ライフ/ソーシャルの3軸を実践する相乗効果の総論に続き、今回のご登壇でワークの核となる考え方をご教示いただきます。

141128a冒頭、畑惠子本学男女共同参画推進担当理事より、当推進室が創立150年を見据えた中・長期計画Waseda Vision150の取り組みと連携し、女性構成員(学生・教員・職員)比率の向上、施設の充実、キャリア形成、学業・研究と子育て・介護等との両立を支援しているとの説明がありました。さらに女性、男性、外国人、障がい者等多様な人々が心豊かに生きられる支援を目指しているとして、キャリア形成支援の一環である本講座を、期待をもって拝聴したいと挨拶しました。

「AERA」日本を突破する100人 2015に選ばれた川島講師

「AERA」日本を突破する100人 2015に選ばれた川島講師

今日はワークライフバランスの実現に必要な、仕事の成果を上げるプロフェッショナルな仕事人への秘訣を語ります、と川島講師のアクセルを踏み込んだ1時間半が始まりました。

問「35歳になった時どんな大人になっていたい? 理想の生活は?」
具体像を頭に描くのが実現の近道がゆえの発問に、「子どもがいて働いていたい」「仕事しながら社会人大学院生に籍を置いている」と、矢継ぎ早に意識高い応答が出ました。

あなたたちは、Life<男女問わず子育てや家事>/Work<仕事をバリバリ>/Social<地域活動や社会貢献>という3つの世界に住むことができる、成熟社会となった日本では、リターン(報酬)は金銭でなくもっと価値あるものを得ることだと前提となる本質が示されました。

家事や子育て(Life)・地域活動や社会貢献(Social)に時間を費やし究めていくと結果的に仕事能力が高まる、仕事能力が上がると時間が作れて好循環が進む。自分という「鍋料理」をLife・Work・Socialを材料に旨味を上げよう、Workだけだと、鍋奉行も深みがないとの喩えに、会場には頷く姿が見られました。

141128c問「プロフェッショナルな仕事人とは?」
「手に職があり流儀がある人」「その人に任されば大丈夫という人」「トップギアの人」と続々答えが。「全員正解」と川島講師の顔がほころび、経験値から5つ核がある、と1つずつ解説されます。

プロフェッショナルな仕事人になるための5要件

  1. 強み(好き×得意の掛け算)をもつ
  2. 多様性を備える
  3. 問題解決能力
  4. 失敗を恐れない
  5. オーナーシップ

(1)好きな事【持続力・向上力がもてる】×得意な事【差別化でき貢献できる】=強み【職業にできるコアコンピタンス】
自分の場合、仲間を集め中心になるのが好き、得意なのは企画力・プロマネ能力だから、仕事は商社に入り、社長業やNPO代表やPTA会長となっていると例示されました。

(2)幅広く人と接して多種の経験をし、異なる価値観にふれると発想力が養われる。評価軸を多くもつダイバーシティの視座を身に着ける。

(3)仕事とは問題解決することで対価を得るもの。情報を鵜呑みにせず批判的精神を磨き、「Why?」を5回繰り返して問いを突きつめる。

(4)失敗をネガティブに捉えない。転んでこそ上手になる。たくさん成功するにはたくさん失敗せよ、と、川島講師の実践に基づく言葉が紡がれました。

最後に日本人に欠けがちなオーナーシップにふれ、人生はLife・Work・Social 3つの株主によって成るジョイントベンチャーだ。その「あなた株式会社」の社長はあなた自身、仕事を愉しみ、人生のオーナーシップをもって進もうと結ばれました。

講義後の質疑応答は30分に及び、全員が自分の言葉で問いを投げかけ、川島講師はひとつひとつ答えてくださいました。

Q1:自分の選択が正解かどうか不安 ⇒ A1:何をもって正解とするか考えてみてほしい。5回Whyを繰り返してみて、自分にとっての正解を目指す。自分で決めたら正解。どれをとっても正解だ。

Q2:人生の評価軸が何本もあると言われたが他には? ⇒ A2:場の軸だけでなく尺度はいろいろあっていい。優しさ、気遣い、器用さ、人を愉しませるなど、人生の価値をはかる評価軸は無限にある。

Q3:就活で失敗し恥ずかしいと思っていたが、今日で意識が変わった ⇒ A3:自分自身、失敗の連続。開き直ってやってきた。就活は自分を伸ばすチャンス。ぶつかっていくうち自分の評価軸も定まってくる。

Q4:社会的成功も望んでいるが生活も重視したい。大企業で落ち着きたいというのも実際で、自分の中にジレンマがある ⇒ A4:Social活動を通してNPO等で働く人と会うと、自分で選択するオーナーシップをもっていて、眼が輝いている。自分で決めたかどうかだけが大切だ。

参加者のアンケートには、「自分のオーナーシップをもつというお話を聞いてなんでも正解だとわかり、心が軽くなった」「私(LIFE)、社会(Social)な領域でも楽しく自分の力を発揮していこう!と思った」「やってみようと思うことの大切さを『人前で質問してみる』というかたちで実践・実感できてよかった」「失敗を恐れない、失敗は恥ずかしいことじゃない、就活の失敗なんて失敗じゃない、との言葉に勇気づけられた」といった声が寄せられました。

講義の後には、全員が率直な問いを川島講師に投げかけ、ゼミのような時間に

講義の後には、全員が率直な問いを川島講師に投げかけ、ゼミのような時間に

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