Office for Promotion of Equality and Diversity早稲田大学 ダイバーシティ推進室

News

ニュース

ランチョンミーティング 「研究者を目指す女性のみなさん集まれ!」 開催 ワークライフバランス・サポートセンター 2014年度交流事業第10回

研究者のキャリアをテーマに、結婚・子育てなどのライフイベントを含むキャリアについて語り合うランチョンミーティングを、早稲田キャンパスで開催しました。

今回は、折井(秋田)麻美子先生(教育・総合科学学術院教授)をお招きし、研究職を志望する女性が集いました。参加者は、学部に所属する留学生で、日本女性の性別役割分業意識や日本における研究職への道について高い関心が寄せられました。

141120a早稲田大学卒業後、英国で修士・博士課程を修められたプロセスから、お話が始まりました。私自身は大学2年の時に一生働こうと思ったが、専業主婦として生きることに良い・悪いということはなく、何をしていると楽しいかが重要だと思う、というお考えを語られました。

次に、家事育児との両立に関しては、すべてを完璧にしようと思うと難しいので、自分の中で譲れない家事は何かを明確にし、他のことについては家事サポート等を利用して乗り越えた経験を語られました。買い物はまとめ買いをし、料理の下ごしらえは月1~2回の代行サービスを利用、お掃除は年に3回プロにお願いするなど、自分で家事を抱え過ぎない利用法についてアドバイスされました。

授業や研究面の工夫については、効率化するために苦手領域だったIT活用にチャレンジした成果を挙げられました。「オンデマンド授業や、ウェブ上での出席管理・課題・試験等を活用し、効率よく仕事を進めるようにした結果、以前より密度の濃い仕事の仕方ができるようになった。どうにもならない状況に置かれたことで、打開策を模索するきっかけを得た」とご経験を振り返られました。IT活用のもう1つのメリットとして、学生一人一人に対して丁寧に指導したいという気持ちと、大人数を相手に授業を進めなければならないという少し矛盾が解消されたと紹介されました。

海外の大学院で修士・博士号を取得されたご自身の体験から、「言葉がわからないうちは、授業についていくのが大変で、周囲の学生の何倍も時間をかけて勉強していると思う。今はまだ辛い時期だと思うが、積み重ねた努力はきっと力となるので焦らず頑張ってほしい」との励ましのメッセージを送られました。

後半は、日本で研究職に就くための方法や、研究者に必要な資質についてなど、参加者の方からの質問に答える形で展開されました。留学生や女性研究者を積極的に活用しようとしている大学を探す際のポイントや、これまでの採用方法と今後の採用方法の違いを率直に話されました。大学での研究と教育の両立についても、優秀な研究者は、指導者(教育者)としても優れている傾向があるように思うなど、2つは相反する能力ではないという持論を熱く語られ、ご自身がその2つに関わる悦びや相乗効果を話してくださいました。

参加者からは、「先生の話を聞かせてもらって参考になった。自分に合う道を考え始めた」「たくさんの話を聴いて、本当に感謝している」という感想が寄せられました。

141120b

ランチョンミーティングは、研究職やライフイベントの両立を目指す参加者同士の緩やかなつながりを形成するためのきっかけの場づくり、研究・学業とライフイベントの両立について、ゲストの話をヒントにしていただくことを目的として行っています。今後も交流事業へのみなさまのご参加をお待ちしております。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/diversity/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる