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その文章で闘えますか?「言語表現力UPワークショップ」 開催 ワークライフバランス・サポートセンター 2014年度交流事業第7回

就職/研究職の応募に必ず求められる言語表現力。言語表現に意識的でなく、漫然と書いてしまった応募書類で損をしていてはもったいない!

訴求力ある言語表現について理解を深め、これからの文章作成に役立つよう2013年夏に企画した本ワークショップ(以下WS)を、再開催しました。学部・修士・博士課程と幅広く参加があり、2時間、言語表現と真剣勝負です。表現力UPシリーズと銘打ち第1弾プレゼン力、第2弾メール力、第3弾で言語表現力の向上をめざした実践講座、3回通した参加もあり、延べ170名に真摯に学んでいただきました。

140919a冒頭、齋藤美穂理事より、本学の男女共同参画の推進について3点が強調されました。Ⅰ大隈重信侯は男女共同参画の考えをもち、いち早く女子高等教育の重要性を認識して、その実現に注力した、Ⅱダイバーシティ視座に基づくWaseda Vision150の重点施策により、施設の充実や数値目標が設定され本学は進化めざましい、Ⅲ男女共同参画の推進で、具体的にどう変化していくか楽しみにしてほしい、と説かれました。

本学の男女共同参画推進拠点である当推進室による、キャリア形成支援事業の一環:本講座での学びを生かしてほしいと結ばれました。

「伝わる文章」とは? どう書けば、数多の応募書類に埋もれず、発信力をもち戦力となる文章表現ができ得るか? 編集者/キャリアカウンセラーであるファシリテータから問いかけ、事例を通して考え、書く体験型WSが始まりました。

どっちが、より力ある文章? 選ぶ側の視点で2つの文章を読み比べる

どっちが、より力ある文章? 選ぶ側の視点で2つの文章を読み比べる

1 伝わる文章を体感する。文章を選ぶ目線をもつワーク

(1)借り物でない自分の経験・体感に基づく言葉をもとう、(2)出題意図をくみ取り編集者視点で書こう、(3)理解ある読み手を探し共に推敲を重ねて作成文の内容を高めよう、と重要ポイントが説かれた後、「選ぶ目線で読む」ミニワークに取組みます。

「自己PR」「失敗・挫折体験」「学生時代に力を入れたこと」。
この採用選考の頻出課題に際し、就職期の学生が綴った一次文章と、読み手と推敲を重ね実際に選に残った文章の2つが並んだワークシートに向き合い、事例6テーマ/計12本を読み比べ、いずれがよいかを選ぶ課題に挑戦します。

「自己紹介でなく相手に伝わるプレゼンテーションになっていて潜在能力を感じさせるものは?」「相手の頭の中に自分の像を描かせられるものは?」と視点が示され、20分間吟味しました。

他者の文章を採用者目線で選ぶのは初めてという参加者ばかりのなか、真剣に選びぬいた結果を、選択基準と共に発表。全て推敲後の文章が選ばれ、選ぶ目線を共有する時間となりました。

ファシリテータから、どこが足りないか、どう改善し力ある惹かれる文に収斂したかという推敲の余地を解説。失敗談や挫折経験にこそ、本人の姿勢や課題解決能力やリソースの活用等の潜在能力が垣間見られる、短所も長所の裏返しとして工夫して魅力ある内容に収斂しよう、成功話や長所より、挫折体験や短所にこそ拡がりや深まりが込められる、と示唆があり、メモをとる手が速まっていました。

このワークには、「具体的な良い文章を沢山読み、どのような文章が読み手に理解されやすいのかよくわかった」と参加者から声が寄せられました。

2 伝わる文章を書くポイントを知る。実際に書いてみるワーク

いよいよ本題に入ります。書くに際しての留意ポイント、よい文章にふれるためのノウハウ等が解説され、その学びを基に、A「自己PR」、B「学生時代に力を入れたこと」、C「わたしの研究の意義」の3題から1題選択し、300文字を15分間で仕上げよう!とお題が出され、原稿用紙の桝に向かいます。

執筆後、いいとこ探しに徹するというルールで隣同士でのフィードバックタイムです。質問をしあって伝わる表現を工夫し、他者を通した自己理解を深め、初対面とは思えない活発なセッション。日本で就職を希望し参加した留学生の問いかけに、隣席の参加者が英語で応答する交流場面も生まれていました。

作成文を隣同士で共有、プラスのフィードバックでブラッシュアップ

作成文を隣同士で共有、プラスのフィードバックでブラッシュアップ

最後に、ファシリテータが書画カメラで全員の作成文を講評しました。
Aでは巧い自己キャッチーとそれに続く意外な展開の好事例、Bではアルバイトでの雇用者との関係構築における好展開や、留学で発見した自分らしさを記した事例、Cでは研究タイトルから惹きこまれる理系研究の事例、文系研究での汎用性の展開例等、その人らしさが溢れる内容の作成文のひとつひとつにコメントし、評価の具体ポイントと、よりよくするための留意点が説かれました。
言葉に感度鋭く反応するアンテナを今日から立て、選ぶ目線/編集者視点をもとう。自分の言葉で自分の存在価値のアピールを高める書き方を心得よう。文章表現を自分を他者に理解してもらう強力ツールとしていこうと、書くことで自己の可能性を拓く意義を再確認してWSを閉じました。

参加した感想として、「実際に文例の紹介と添削があり、頭に残る講座であった」「“すっきり”“あっさり”でなく“ねちっこく”目にとまるようなパンチのある文章が大切だとわかり、大変勉強になった」「エントリーシート記入に漠然と不安があったが、わかりやすく、魅力のある文章を学ぶことで不安が解消された」「自分の文章力を向上させたかったので、WSで今後役立つ知識が得られ、有意義だった」との声のほか、何回かに分けて行ってほしい深い内容であった、表現力アップ講座の全てを受講したという参加者もあり、1回ではもったいない内容でありもっと深めてほしい、といった要望が寄せられました。

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