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仕事、育児、家庭生活どうやっていけばいいの? ワセ女の先達が応えてくださいました 「鼎談 女性の生き方、働き方を考えよう」 開催 ワークライフバランス・サポートセンター 2014年度交流事業第2回

越川房子男女共同参画推進室長(文学学術院教授)、本学文学部OG/NHK勤務の勝間田あやさん、本学政治経済学部OG/文藝春秋勤務の井崎彩さんをお招きし、ロールモデルによる鼎談形式で、これから社会に出る女子学生に向けて、出産・育児・ライフキャリアへの示唆を得ていただこうと企画しました。
申込み時に、質問事項をメールで寄せてもらい、その内容を基にした3部構成とし、23名の参加者が自身の将来像に思いを馳せる1時間半となりました。

越川室長より本学の男女共同参画推進の進捗について

越川室長より本学の男女共同参画推進の進捗について

冒頭、越川男女共同参画推進室長より、早稲田大学における男女共同参画の推進、ワークライフバランス・サポートセンターの相談・交流事業、授乳・搾乳・託児等の施設サービスの説明がありました。研究・学業・仕事と出産・育児・介護等との両立支援、キャリア形成支援等を行っており、その一環である今回の講座での気づきを、今後のキャリア形成に生かしてほしいとの話で会が始まりました。

3部構成で進行、I:3人のロールモデルからのライフキャリアの軌跡 II:寄せられた質問に応答 III:フロアとの質疑応答 そして、最後のメッセージと、女性の生き方と就労環境にまつわる現状データも示しつつ、展開しました。

I どのように仕事・研究、子育てをやってこられたか

終始和やか サロンさながら進んだ鼎談

終始和やか サロンさながら進んだ鼎談

キャリア形成プロセスを開陳いただき、研究・仕事や人生に対するスタンス、結婚・子育てとの調和、子育てリソースはどのように得てこられたかが、率直に語られました。
越川教授「意識をもって選択し続けてきた、“いま ここ”でのバランスを重視する。同じ研究職にある夫が一番の理解者であり、子育て支援の近所のリソースも最大限に活用した。夫が家事を担ってくれたのも、私がテニュアの研究職に就いていたからこその協力だと思う」
140604c勝間田さん「同じディレクター職にある夫と共育て派。双方が繁忙期にはユニット状態で家事・育児を担いあってきた。第一子・第二子の出産間隔が狭く、夫と共に育ててきている」
井崎さん「夫も同業他社で多忙。子育て・家事に協力は期待できないが、編集職にある自分を尊重してくれる。実家の力添えを恃みにする子育て。何者でもない若い段階で第一子を設けた私は、会社にとって有為な人材であると認めてもらうため、走り続けてきた10年と言える」
お三方、結婚や出産時期が各々違い、子育てサポート資源もさまざまであるのが、対比的に示されました。

II メールで寄せられた質問:3テーマに応えます

14の質問を3テーマに集約して問いを立て、事前にお示しして、答えをもって臨んでいただきました。

テーマ1:どのように、育児と仕事を両立させているか? ほんとうに両立は可能なの?

越川教授「長期的なバランスで考えている。完璧にこなすのは無理なので、埃では死なないと腹を括り、夫も理解、協力してくれる。遅めの出産は、重要な役職期と重なる大変さもあったが、活用できるリソースの情報取集の知恵が得やすかったというよさもあった」
勝間田さん「働いている妻が好きだから結婚したという夫のサポート、そして双方の両親4人と周りの人的資源を最大限に活用し、シフトを組んで協力してもらった。職場の上司も理解があり恵まれていた。サポートを得るため、自分自身の能力を高める努力もした」
井崎さん「夫育ては難しく(会場に笑いが)、実母なしにはやっていけない。実母の専業主婦人生も肯定し、手伝ってもらっているという思いやりが必要だと実感する」

テーマ2:生きるのに女性を意識する? 女性として生きるうえで仕事選びに何を重視したらいい?

越川教授「女性である前に人間でありたい。死ぬまでの間に何を明らかにしたいかを考えて生きており、研究の世界で男女の意識をあまり感じたことがない」
勝間田さん「男女の差別を感じたことはない。女性のなかでもタフだと言われ、男性的な側面ももっていると思う。両立は割り切っており、子ども50/仕事50合わせて100でと考えている」
井崎さん「仕事で男女の違いを考えてはいないが、女性は出産したらスイッチが入り、仕事も続けられるから子育ても楽しいのだと思う。女性同士は支えあっていけるか?というと、女性の生き方もそれぞれで、独身女性が、育児で時短の女性の仕事を分担する際の評価軸は難しく、お互いに思いやりをもつことが大切だと思う。なぜ、自分が働き続けられるかと問うてみると、編集職という好きなことができている、人生で考えたことが仕事に生かせているからだと思う」

テーマ3:出産・育児で退職して専業主婦になる人が結局多いのでは? 専業主婦志向の学生が増えているというけれど、そこのところ、どう思いますか?

越川教授「教え子については、研究を続けており辞めてはいない。一生懸命教えた学生が、研究の道を離れるとすれば寂しくはあるが、本人にビジョンがあればよいと思う」
勝間田さん「周囲をみると仕事は続けたかったが、ブランクができてしまったという人が多く、再就職を手伝いたい思いがある。子育てで得た能力やPTA活動を通しての経験値は社会で生かせる、自信をもって社会に再デビューしてほしい」
井崎さん「働くのはストレスフルではあるが、育児休業中の専業主婦経験は大変だった。自身の子育ても、周囲のお母さんが担ってくれている役割が大きく、感謝している。専業主婦は向き不向きがあると思う」

III お話を聴いて フロアとの質疑応答

Q1家事と仕事の両立はどうやっているか? Q2親と子のふれあいの時間は少なくないか? Q3子育てサポートで何が役立っているか? Q4地方勤務は躊躇するが、何がその仕事を選ばせたか? Q5両立にあたり、パートナーに協力を得る工夫は? と質問が相次ぎました。
Q2については、心理学の知見から、一緒にいる時間の長さではなく、質である、短い時間のふれあいだからこそ密になった、子どもが待ってくれている時間に絆が深まっていると思う、一般家庭の父親レベルのかかわり方であり、子どもが早く成長し話し相手になってくれていると実感する、Q5については、相手を尊敬する、細かいことを言い合わず思いあっていくことの連続である、結婚する際、キャリア設計を話しておき、働いていく人間だと解ってもらい、話して理解してくれる人と結婚するのがよいのでは、と率直な回答が続き、メモをとる手が速まっていました。

IV 最後に後輩へのメッセージ

越川教授「女性ということで不利を感じた時には、屈せずに必要な権利をかちとってほしい」
勝間田さん「恵まれた環境で育った早稲田大学学生として、社会で果たすべき役割を全うしてほしい」
井崎さん「社会で役立つ人材である自覚をもって、人生に正解はなく思いどおりにはならないが、力を発揮していってほしい。応援しています」
力強い言葉が紡がれました。

終了後、多くの感想をいただきました。「同じ早稲田、女性として生き方を聴け、私たちの質問にも応えてくださったのがよかった」「自分の一生や今後をリアルに考えられるきっかけとなった。異なる年齢、職業の方のお話を聴けて面白かったし、色々な視点や考え方があると解った」「女性として育児と仕事を両立しながら、自分の好きなことをし続けているお三方が素敵!私も好きなことを見つけて、頑張って働こうとモチベーションが上った!」「何もかも完璧にやろうと思っていないのがポイントなのだと思った。世の中の父親に育児参加の自覚をよりもたせる必要がある」「それぞれのバックグラウンドからの現在の子育てと仕事の両立の話で、多角的な視点から意見が聴けて参考になった。データを通して社会の現状を知ることもできてよかった」「働く意義を見出せた、働き続け結婚・出産もしたい思いが強くなった」
背中を押され、触発された言葉の数々がほとばしっていました。

OG鼎談の続編を期待するという声もありました。ワークライフバランス・サポートセンターでは、今後も、女性のキャリア形成支援を続けてまいります。こんな企画を希望するという声もお寄せください。

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