男女共同参画・ダイバーシティの推進プロジェクト講演会

2016年7月8日、早稲田キャンパスにてダイバーシティ推進室開設後、初の講演会がデンマーク大使館後援のもと開催されました。平日16:30開始という時間にもかかわらず、本学学生・教職員だけでなく、企業や他大学からの参加があり、参加者数が100名を超えたため、大教室に変更しての開催となりました。
冒頭、ダイバーシティ推進担当理事 畑惠子教授より
「本学が目指すダイバーシティとはどのようなものなのか、また日本社会がどうしていったらよいのかを、この貴重な講演を契機に積極的に考えていただきたい」と、開会の挨拶がありました。さらに今回の寺田様への講師料が全額、熊本地震被災支援への寄付とされたご厚意に対し、御礼が述べられました。
続いて、本日の講演者である駐日デンマーク王国大使館 上席政治経済担当官 寺田和弘氏が登壇され、まず現在のデンマークにおける社会のありかたと税や社会保障について、日本との比較をしながらお話いただきまた。
デンマークでは、企業誘致が国の政策をもって行われていること、高い税率だがその税金が国民の為にきちんと使われていることが目に見える社会であること、企業にとっては世界一解雇がしやすい国といえるが、働く人々への保障や教育費無料という制度が整った社会であること、「*FLEXICURITY(フレクシキュリティ)」という言葉が生まれたこと、ワークライフバランスを取りながら、ダイバーシティ尊重の視点をもって生活ができる社会が存在していることなど、具体的な事例を挙げて説明されました。また日本と比較する際に、色々な数値だけをみて判断するのではなく、広い視野と沢山の視点を持つことが必要であるとされました。
〈*FLEXICURITYとは、FLEXIBILITYとSECURITYの意味を掛け合わせて作られた造語〉
最後に、事前に寄せられた多数の質問を会場で共有されました。さらに寺田氏から、デンマークが世界へ発信した事柄や国の政策など、その背景を加えて説明があり、誤解のない情報を伝えていくことが大切だと考えているとの発言がありました。
講演後、初代ダイバーシティ推進室長の矢口徹也教授より「ダイバーシティを推進するにあたり、日本では教育の責任が大きいとあらためて感じた、欧州では子どものころから自分で考えることを身につけ、自分で生活をしていくという意識をもつための教育がおこなわれている、この点が日本と根本的に違うことが再確認できた。今後も是非、デンマークを学ぶ機会をいただきたい」というコメントとともに閉会の挨拶がありました。

参加者からは、「デンマークの政治・社会について知ることで、自分について・日本について考えるきっかけとなった」「デンマークの生活の充実感や社会体制の豊かさと日本の差を深く学ぶことができた」「LGBT・ダイバーシティという事象に対する認知や社会の中での活動など、進んでいるのが興味深かった」という感想に加え、「LGBTの話をもう少し増やしてほしかった」というLGBTへの関心の高さが目立つ要望も多く寄せられました。今後の開催してほしいテーマとしては「LGBT」「セクシュアル・マイノリティ」に関するものが多く、また「今回の続きを」という意見も届きました。
以 上









