Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

教師教育研究所
Waseda University Institute of Teacher Education

研究テーマ

実践力ある教師の育成―「新しい授業の創造」「教材開発」「教員養成、教員研修」―

分野:教育

研究概要

 早稲田大学教師教育研究所(以下、研究所)は21世紀を迎えた2002年にプロジェクト研究所として初代所長の津本信博教授(故人)を中心に小さな産声を上げました。研究所は発足当時から早稲田大学における進取の精神を背景に教育学部の伝統を受け継ぎつつ早稲田大学における教師教育の発展に貢献することを主旨とし設立されました。早稲田大学は折しも教育学部の改革、大学院教育学研究科の充実、大学院教職研究科の設置そして教育学部に初等教育学専攻を設け、小中高の教員養成に始まって現職教員の再教育、あるいは教育学研究者の養成へと教育にかかわる全領域へと発展してきています。そのような中で研究所は発足当初から今後の教員養成、教員採用、教育実践、教材開発、教員研修のあり方を原理的・制度政策的に比較研究してきました。第4期研究所はさらに発展させて教師教育研究を深めていきたいと考えています。
第4期研究所が目指す研究所は以下の通りです。
 第一には参加・発信する研究所
 教職をめざす早稲田大学に学ぶ学生、研究者、それに本大学卒業の教員、あるいは実践的研究を進めている他大学の研究者、教員等が研究と交流の場としてワセダの杜に集い、成果を内外に発信していく参加・発信型の研究所をめざします。
 第二には研究・実践・交流の研究所
 研究所は設立当初からから毎年「教師教育研究フォーラム」「教師教育研究国際フォーラム」など開催し内外からの研究者を招いて開催しました。また教師教育の課題を「戦後教育実践セミナー」「授業研究」として取り組み参加者とともに深めてきました。他にも、文科大臣を始め文教政策の責任者を招いて講演会や研究所構成員の部会研究会、研究発表会も開催しワセダでの実践的研究を進めてきています。 
第三には多様な構成員で構成し教育現場と連携する研究所
 本研究所は、プロジェクト研究所の共同研究制度を最大限に活かすべく、早稲田大学専任教員を研究院に据えつつ、公立・私立、また、初等・中等・高等教育の教育現場で教職に従事する現役教員や教員OBをメンバーに加えて研究活動を進めています。教育を取り巻く諸問題に取り組むにあたり、実際の現場の状況を把握することは不可欠です。そうした現場の教育実践を重視し、本学出身の教員等を招聘研究員として招聘し、協力・連携して課題に取り組んでいます。現在では研究所の構成員が50名を超え参加者が増えつつあります。第3期研究所では教育現場との連携を深めるために新宿区教育委員会、及び東京私学教育研究所とも連携しながら現職教員の研修、実践を学生に還元しながら交流をすすめていきます。
 第四には共同研究に取り組みます。
 研究所の特長を生かして以下の項目について共同研究を進めます。
 その一 これまで取り組んできた「実践力ある教師の育成」を大学、及び教育現場でのどのようにすすめるかについて理論的、実践的研究
その二として 教育現場の授業に役立つ教材開発、及び創造的授業について研究、実践を通して検証します。
その三として国内外の研究者、実践者を招き教師教育について検討します。

研究報告

【2019年度】
総会を5月12日に国際会議場にて開催。
(1)教師教育研究フォーラム「『教育の今を問う』実践力のある教師を育てる」という年間テーマで講演会を開催。
・第1回(5月12日)、講師・喜多明人氏(早稲田大学)、影山孝氏(都児童センター課長)。
・第2回(9月29日)、講師・住田昌治氏(横浜市立日枝小校長)・西郷孝彦氏(世田谷区立桜ケ丘中校長)。
・第3回(11月24日)、講師・前川喜平氏(元文科省事務次官)・菊地栄治氏(早稲田大学)。
(2)教育実践史セミナー(7月20日)、講師・樋口雅子氏(元明治図書編集長)・花岡萬之氏(学事出版副社長)。
(3)国際交流会(8月20日)、講師・Rita Z. Nazeer-Ikeda氏(目白大学)。「シンガポールの教育と教師教育:国の教育開発に果たす国際課の役割について」
(4)問題解決学習セミナー(12月28日)、提案者・真鍋健太郎氏(静岡県小山町立北郷小学校教諭)。小6年「総合」。
(5)構成員研究会6月16日、8月25日、1月26日に開催。各回3名ずつ、計9名の招聘研究員による研究発表。なお10月13日は台風接近のため、3月16日はコロナ感染拡大のため中止。
(6)出版戦後教育実践セミナーの講演をまとめた『戦後の教育実践、開拓者たちの声を聴く』を学文社から刊行。
(7)紀要『教師教育研究』第10号を刊行。

【2018年度】
■1 教師教育研究フォーラム
第1回 教育改革を読み解く-記者の視点から指導要領を考える-
(講 演) 
氏岡 真弓氏(朝日新聞編集委員)
第2回 教師の多忙化を解決し、子どもと向き合う―今できること、やることー
(講 演) 
清原 洋一氏(文部科学省 初等中等教育局主任視学官)
菊地 栄治氏(早稲田大学)

■2 構成員研究会
第1回
小室 桃子氏「空白の10年 今学校は…」
須藤 勝氏 「5月20日のフォーラムにおける氏岡氏の講演で思ったこと」
光武 智美氏「中学校における生命誕生からのいのちの授業実践」
第2回
魚山 秀介氏「日韓共通歴史教材を使用した領土問題授業実践報告」
「『国の立場、言い切る指導を』竹島・尖閣どう教えるか。文科省に聞く」
勇 晴美氏「伝え合う力の育成を目指した『タウン誌』創作の実践」     
岩崎 保之氏「ファシリテーション授業の理論と実際」
第3回
中條 克俊氏 「校内暴力の嵐から生まれたボクらの平和学習」
安田 忠治氏 「外国人による教育観の下に、日本の教育を考える」
第4回 
遠藤紳一郎氏「20世紀の歴史―内容解釈の可能性―」
吉成 勝好氏「学校における各種通信発行の実態と効果と課題」
第5回
大串 清氏 「ガマの油売り」の日本語(2)―教材化の可能性を探る―
小野由美子氏「日本型教育の海外移転をめぐって:分析枠組みの検討」
嶋﨑 雅規氏「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」
が部活動に与える影響―運動部活動はどう変わるのか、変わらないのか―

■3 戦後教育実践セミナー
総合的な学習の時間がめざしたもの―その成果とこれからの課題―
(講 演)
寺脇 研氏 (京都造形芸術大学) 

■4 問題解決学習セミナー WASEDA (共催)
(提案者)
筏井弘毅氏 高岡市立能町小学校

■5 研究紀要「教師教育研究」とパンフレットの発行

詳細はこちら↓↓
早稲田大学教師教育研究所HP http://www.waseda.jp/prj-kyoshikyoiku/

【2017年度】
 本研究所は新たに藤井千春教育・総合科学学術院教授が3代目の所長に就任し、研究員・招聘研究員約60名、第4期目の活動に入った。2017年度は、①教師教育研究フォーラムを5月6日に「新しい学習指導要領が目指す教師とは」(長尾篤志文部科学省初中局視学官)、11月19日に「教師を育てる教師づくりをどう進めるか」(柴田好章名古屋大学教授、油布佐和子研究員)というテーマで、②戦後教育実践セミナーを9月9日に「社会科の初志をつらぬく会が目指したもの」(市川博横浜国立大学名誉教授、梅田比奈子横浜市立瀬ヶ崎小学校校長)というテーマで開催した。また③構成員研究会を6月10日(発表者2名)、7月16日(発表者3名)、1月13日(発表者3名)の3回、④教師教育研究所研究発表大会を12月3日(発表者4名)に開催した。さらに今年度からは新たに大学院教育学研究科藤井研究室との合同で⑤問題解決学習セミナーを12月25日(発表者・岩本宏幸招聘研究員)に開催し、授業実践の記録を読み合う研究会を開催した。研究紀要については、⑦『教師教育研究』第8号(論文1本、研究ノート2本、実践報告2本、2016年度第2回フォーラム記録、その他)を2月に発行した。

【2016年度】
 教師教育研究所では、教員の実践的能力の開発を目的として、2016年度は次のような活動を行いました。「教師教育研究フォーラム」は第1回を5月28日(土)に「18歳選挙権から主権者教育を考える」というテーマで、近藤康弘氏(教育・総合科学学術院教授)たちを講師として開催し、第2回を1月14日(土)に、「相模原障がい者施設殺傷事件で問われているもの」というテーマで保坂展人氏(世田谷区長)たちを講師として開催しました。「戦後教育セミナー」は、7月30(土)に「ことば・授業・いのち」というテーマで、湯山厚氏からは「ことばと演劇教育」という演題で、武藤啓司氏からは「同和教育に出会い楠の木学園へ」という演題で講演がありました。毎回のフォーラムやセミナーには、招聘所員をはじめ一般からも多数の参加者を得て、密度の濃い講演や発表に基づいて活発な議論が展開され充実した研修の機会となりました。「構成員研究会」は、6月18(土)、10月15日(土)、11月29日(土)に開催され、毎回2名計6名の招聘研究員による研究発表があり、それぞれの発表について活発に質疑がめぐらされ検討が深められました。1月には研究紀要『教師教育研究』第7号を発行しました。

所長

藤井 千春[ふじい ちはる](教育・総合学術院教授)

メンバー

【顧問】
鈴木 慎一(早稲田大学名誉教授)

【研究所員】
藤井 千春(教育・総合科学学術院教授)
菊地 栄治(教育・総合科学学術院教授)
野口 穂高(教育・総合科学学術院准教授)
福家 俊幸(教育・総合科学学術院教授)
油布 佐和子(教育・総合科学学術院教授)

【招聘研究員】
浅見 優哉(学校法人愛国学園 愛国学園保育専門学校専任教員)
安達 昇
阿部 アサミ(東京保育専門学校専任教員)
有賀 久雄(長野県立田川高等学校教諭)
五十嵐 淳(茨城県稲敷市立阿波小学校校長)
五十嵐 淳子(上智社会福祉専門学校保育士科常勤嘱託教員)
勇 晴美(東京都立上水高等学校教諭)
石井 和世(北里大学非常勤講師)
井田 哲夫(早稲田大学系属早稲田実業学校初等部教諭)
市川 雅歳(名古屋経済大学市邨高等学校教諭)
伊藤 能之(聖セシリア女子短期大学准教授)
井原 淑雅(藤ノ花女子高等学校教諭)
岩本 宏幸(会津若松市立鶴城小学校教諭)
West 和子(慶應ニューヨーク学院数学科主任教員)
上野 昌之(早稲田大学・埼玉学園大学・尚美学園大学非常勤講師)
魚山 秀介(帝京中高等学校教諭)
鵜海 未祐子(駿河台大学現代文化学部講師)
遠藤 紳一郎
王 智新(聖トマス大学多文化共生学部人間発達学科教授)
大串 清(植草学園文化女子高等学校講師)
大野 知代(亀田医療大学大学院看護学研究科教授)
岡村 健太(美作大学生活科学部児童学科講師)
小塩 卓哉(愛知県総合教育センター研究部長)
小野 由美子(鳴門教育大学名誉教授)
神永 典郎(白百合女子大学人間総合学部初等教育学科教授、東京女子医科大学看護学部非常勤講師)
川田 龍哉(学びの未来研究所代表)
川辺 洋平(株式会社アール代表取締役、玉成保育専門学校非常勤講師)
岸尾 祐二(聖心女子学院初等科教諭)
木村 光男(常葉大学教育学部初等教育課程講師)
髙野 浩(千葉経済大学短期大学部准教授)
小島 真人
小林 由美子
駒井 眞(東京都教育会永年会員)
小室 桃子
近藤 昌彦
作田 澄泰
佐久間 究(日出学園中学・高等学校教諭)
佐々木 匡人(岩手県宮古市立新里中学校教諭)
塩崎 正(東京未来大学非常勤講師)
嶋﨑 雅規(国際武道大学)
白石 孝久(世田谷区立城山小学校教諭)
杉原 央樹(学校法人越原学園 名古屋女子大学文学部児童教育学科講師)
鈴木 斎彦(帝京大学付属帝京高等学校非常勤講師)
鈴木 亮太(東京未来大学准教授)
須藤 勝
瀬田川 聡(横浜市立保土ヶ谷中学校主幹教諭)
大道 一弘(常盤大学人間科学部)
田中 卓也(静岡産業大学経営学部教授)
田中 英子(千葉県松戸市立小金南中学校教諭)
中條 克俊(朝霞市立朝霞第三中学校教諭)
陳 要勤(広州番禺職業技術学院日本語教員准教授)
辻󠄀村 修一(早稲田大阪学園教諭)
寺林 民子
中西 孝(葛飾区立立石中学校主幹教諭)
中野 英之(桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部教授)
中村 洋(財団法人地球・人間環境フォーラム研究員)
野口 潔人(世田谷区立尾山台中学校校長)
萩原 章太(茨城県小美玉市立羽鳥小学校教諭)
橋本 衆宝(駒沢女子大学人間健康学部教授)
濱野 厚(私立横浜学園中学高等学校副校長)
樋田 大二郎(青山学院大学教育人間科学部教育学科教授)
藤澤 國治(富士市立神戸小学校教諭)
前田 美子(大阪女学院大学国際・英語学部国際・英語学科教授)
益川 優子(中部学院大学教育学部准教授)
真鍋 健太郎(静岡県小山町立須走小学校教諭)
光武 智美(上智大学総合人間科学部看護学科・助産学専攻科助手)
簑輪 欣房(育英大学教育学部専任講師)
村山 拓(東京学芸大学特別支援科学講座講師)
森田 裕子(帝京短期大学生活科学科養護教諭専攻教授)
安田 忠治(日本大学非常勤講師)
山中 智恵(横浜市立浜小学校養護教諭)
山本 康義(埼玉県教育局教育総務部文教政策室長付主査)
吉成 勝好(一般社団法人日本新聞協会新聞教育文化部NIEコーディネーター)
脇 達朗

WEBサイト

http://www.waseda.jp/prj-kyoshikyoiku/

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