Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

中部地域産業振興研究所【第Ⅱ期】
Institute for Techno-Innovation in Chubu-Area Industries

【終了】2017~2018年度
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研究テーマ

理工系技術シーズ活用による中部地域産業振興

分野:地域社会

研究概要

 2001年に岐阜県に設置されたWABOT-HOUSE研究所では、RT(ロボット技術)の大型研究を10年間にわたって行った。その後、WABOT-HOUSE研究所の成果および知名度を活かしつつも、より広い分野を対象とした理工系技術全般の支援を行う新たな研究所「中部地域産業振興研究所」を2012年に設置し、岐阜市、各務原市など地域企業の要望に応えるとともに、中高生を対象として科学技術を紹介し、理工系の魅力を訴える啓蒙活動も行ってきた。
 この研究所のミッションは、岐阜県等を中心とする中部地域の企業等を対象に、新技術の啓蒙と普及、研究開発協力、人材育成・教育などを通して、ものづくり産業の振興を進めることであったが、この事業を遂行するために、自治体および現地企業と連携しつつ、さまざまな企画・イベントを遂行する窓口を岐阜県内に設置し地域密着型の活動も大きな特徴である。
 この間、景気の状況に影響を受け、特に中小企業では、RTにとどまらず理工系全般の支援を期待する声がますます高まってきていることから、第2期の中部地域産業振興研究所を申請する。申請研究所は、これまでの連携の成果をさらに発展させるとともに、活動範囲も中部全般に拡げ、恒久的な地域貢献の仕組みの構築を目指すものである。
 地域産業連携については、現在も交流のある中小企業との個別共同研究に加えて、企業コンソーシアムの設立を模索する。特に、RT関連のものづくり技術はすでに多くの企業からの期待が寄せられていることから、文部科学省科学研究費による多くの基盤研究の実績をイノベーションに繋がる共同研究を展開する。
 また、科学技術普及活動に関しては、岐阜市との連携による小中高生を対象とした、ものづくり教室の定期的な開催を行うと同時に、近隣自治体にも展開し、科学技術啓蒙の自主的な地域組織づくりを行う。
 また、中部地域の大学、自治体の産業振興部局、科学館などとの連携を深めることにより、早稲田大学の中部地域でのプレゼンス向上に貢献する。
 期間は5年間とするが、3年を目途に中間総括を行い、活動のフォーメーションの組み換えを検討する。

研究報告

【2018年度】
本研究所は、岐阜県を中心とする中部地域の企業等を対象に、新技術の啓蒙と普及、研究開発協力、人材育成・教育などを通して、ものづくり産業の振興を進めてきた。これら事業を遂行するために、自治体および現地企業と相談しつつ、様々な企画、イベント遂行を計画する窓口を岐阜県内に設置した。
 2017年から2年間に渡り、岐阜市長、岐阜市議会議員、岐阜県前知事、岐阜県工業会、岐阜市役所、岐阜県岐阜市を中心とする企業群と打ち合わせを行い、活動計画の立案、共同プロジェクトの検討を進めた。岐阜市議会議員、岐阜市役職者、岐阜県工業会との会合は20回以上、企業訪問は30回以上に上る。
 また、WABOT-HOUSEプロジェクトからの継続テーマとして、GPS衛星を用いた高精度測位に関する研究、ロボット制御技術ならびに計算機知能に関する研究を行い、早稲田の技術シーズとしてアピールできる研究所を創り上げてきた。
 具体的成果としては、早稲田ワークショップ「岐阜市未来エンジニア・ワークショップ」の開催、企業とのコラボレーションの協議、株式会社メニコンネクトとコンタクトレンズ内部気泡の画像解析に関する共同研究、早稲田大学シーズとしてのポジショニング技術の研究などが挙げられる。

【2017年度】
各務ヶ原で展開したWABOT-HOUSEプロジェクト(2001-2011年度)の後を受けて、2012年に設置した本研究所のミッションは、岐阜県等を中心とする中部地域の企業等を対象に、新技術の啓蒙と普及、研究開発協力、人材育成・教育などを通して、ものづくり産業を振興することである。
地元との窓口を岐阜県内に設置して行った5年間の活動の評価に基づき、2017年度は第2期の初年度を記念するイベントして、岐阜市との共同事業としてメディアコスモスで36名の小中学生を対象としたモノづくりワークショップを開催した。当日は多数の図書館来場者の見守る中で身近な材料で様々な楽器を作り、最後にそれぞれの工夫を発表するなど盛況で、地元紙に掲載された他、本学ホームページでも紹介された。この活動の発展として、理工学術院による子供実験教室開催などの新しい連携に向けて協議が開始された。
産業振興に関しては、株式会社メニコンネクトとのコンタクトレンズの欠陥検査法に関する共同研究を実施した。また、いくつかの地元企業から新規課題の問い合わせを受け関連する学内研究者を紹介した。

所長

澤田 秀之[さわだ ひでゆき](理工学術院教授)

メンバー

【研究所員】
岩田 浩康(理工学術院教授)
澤田 秀之(理工学術院教授)
菅野 重樹(理工学術院教授)
高西 淳夫(理工学術院教授)
中里 秀則(理工学術院教授)
宮下 朋之(理工学術院教授)

【招聘研究員】
小笠原 伸(白鴎大学ビジネス開発研究所専任研究員)
大田 紘高(株式会社TYK設備技術部)
冨永 将史(名古屋文化短期大学准教授)
小鷹 研理(名古屋市立大学芸術大学研究科准教授)

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