Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

朝鮮文化研究所【第Ⅲ期】
Institute for Korean Studies

【終了】2012~2016年度
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研究テーマ

(1)朝鮮半島における出土文字資料の調査研究
(2)東アジア若手歴史家養成プログラムの形成
(3)現代韓国・朝鮮研究の拠点形成

分野:文化

研究概要

(1)国立歴史民俗博物館と韓国国立中央博物館、韓国国立文化財研究所との韓国出土文字資料の共同研究に、引き続き国立歴史民俗博物館との連携研究・委託研究として参画し、木簡や石碑に対する現地調査を行い、その結果を毎年、論文、シンポジウムで発表し、それらの報告書の準備をする。また、2011年9月5日の共同研究覚書に基づき、朝鮮民主主義人民共和国社会科学院歴史研究所との共同研究として平壌楽浪地区出土の遺跡・遺物の報告書の編集を行い、刊行を準備する。

(2)新規のプロジェクトとして韓国ソウル大学日本研究所、中国復旦大学歴史学科と3機関で「東アジア国際歴史研究フォーラム」を立ち上げ、東アジアの若手歴史家(20〜30代)を対象に日中韓三国持ち回りで夏期学校を開くため、各国の歴史家を集めて準備会を開く。拠点は早稲田大学朝鮮文化研究所に置き、ソウル大学日本研究所、復旦大学歴史学科と協力して事業を実施する。2012年には復旦大学、ソウル大学、2013年に早稲田大学で準備学会を開き、2013年の夏期学校発足の準備に当たる。2014年より2016年まで毎年8月に3機関持ち回りで夏期学校を開催する。

(3)2012年4月にアジア太平洋研究科に李鍾元氏の教授就任にともない、朝鮮文化研究所に迎えて、布袋敏博教授と共に現代韓国・朝鮮研究の拠点形成のために朝鮮半島の政治、社会、文化の総合的研究をコリアンファンデーションの支援を得て新規のプロジェクトとして立ち上げる。

研究報告

【2014年度】
1.フィールド調査
2014年度のフィールド調査は、韓国において碑石、拓本、銘文調査を3度、中国において石碑の調査を1度、都合3度行った。調査の内容は下記のとおりである。
(1)韓国碑石調査(8月27日〜9月2日)
国内日本古代史・中国古代史研究者と韓国国立中央博物館との合同で六世紀の新羅の碑石を中心に調査を行った。主要な調査対象は次のとおりである。
8月27日、北漢山真興王巡狩碑立碑地、28日、坡州紺岳山麓・新羅真興王巡狩碑、29日、中原高句麗碑、新羅赤城碑、30日、新羅蔚珍鳳坪碑、新羅迎日冷水碑、新羅浦項中城里碑発見場所、31日、新羅明活山城城壁、新羅明活山城碑・新羅南山新城碑(国立慶州博物館所蔵)、9月1日、昌寧真興王巡狩碑、昌寧塔金堂治成文記碑、2日、北漢山新羅真興王巡狩碑(国立中央博物館所蔵)
(2)中国碑石調査(10月21、22日)
21日、集安高句麗碑(集安博物館所蔵)、22日、広開土王碑調査
(3)韓国国立中央博物館銘文・拓本調査(2015年2月25、26日)
25日、国立中央博物館小金銅仏銘文調査、26日、国立中央博物館所蔵拓本調査

2.セミナー開催(12月24日〜28日)
復旦大学において東アジア若手歴史家セミナーを開催した。セミナーには、日韓中の若手研究者20名と世話人10人が出席した。なおセミナーは国際交流基金、ブリッジアジア財団、復旦大学の支援を受けた(復旦大学歴史系、ソウル大学日本研究所との共催)。

所長

李 成市[り そんし](文学学術院教授)

メンバー

【研究所員】
李 成市(文学学術院教授)
布袋 敏博(国際学術院教授)
工藤 元男(文学学術院教授)

【招聘研究員】
澤本 光弘(株式会社群企画)
鄭 榮蘭(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)
柳 美那(韓国国民大学校日本学研究所研究教授)
NANTA AUNAUD(フランス国立科学研究センター一級研究担当官(准教授))

連絡先

李成市研究室
E-mail:[email protected]

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