Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

スポーツ産業研究所【第Ⅱ期】
Research Institute for Sports Industry

【終了】2011~2016年度
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研究テーマ

本格的なIT社会におけるスポーツ産業の創造に貢献するための理論枠組みを構築する。

分野:社会システム

研究概要

2003年4月のスポーツ科学部の開設と併せてオープン教育センターにて開講した「トップスポーツビジネスの最前線」は、同センター設置科目の中で受講生数が最大の科目として毎年継続し、13年が経過した。その間、2006年度スポーツ科学研究科の開設に併せて設置したスポーツ産業研究所は、同科目にご協力をいただいた多彩な講師陣との意見交換をベースとして、本邦のスポーツビジネス界の発展に貢献してきた。また、2008年度より、本学校友の大久保建夫氏のご遺志(寄付金)にもとづいた基金の運用事業として、「大久保建夫記念スポーツジャーナリズム講座」を運営し、多くの成果を挙げてきた。2011年度からは、同名研究所の継続設置が認められ、「スポーツESD事業」や「スポーツ産業学会関連事業」などに一定の成果を挙げて今日に至っている。
本研究所は、5年を期間とする時限プロジェクトであり、2期10年を終えることになったが、本研究所がこれまでに手がけてきた事業は大きな成果を挙げながら発展していることから、ここにあらためて同名研究所を継続設置することを望む次第である。本研究所が構想している研究は以下のとおりである。

(1)トップスポーツビジネス研究(当初から継続)
我々が開発したスポーツビジネスの理論枠組み(トリプルミッションモデル、および、逆台形モデル)を基盤として、我が国を代表するスポーツビジネス関係者と意見を交換しながら、各々の競技における問題点を抽出すると共に、具体的な解決法を探る。
(2)スポーツメディア研究(大久保建夫記念スポーツジャーナリズム基金による)
スポーツメディア部門のメンバーと定期的に研究会を開催し、ことにITの進歩とブロードバンドの普及に対応した新たなスポーツメディアのあり方(ビジネスモデル)を開発する。
(3)健康スポーツ産業研究
これまで継続的に推進してきた「医療・介護(社会保障)負担の軽減と中高年の生きがい創出」プロジェクト、ならびに「スポーツを通じた健康増進におけるビジネスモデルの開発・効果検証」について、引き続き研究を行う。
(4)地域スポーツ環境分析・促進事業(新規)
本研究所第3期における新規事業として、標記研究プロジェクトを立ち上げる。既に今季から招聘研究員として参加頂いている、相澤・江川・束原氏の協力を得て、その準備が進められており、子育て中の親子ならびにアクティブ高齢者の各々にフォーカスした地域スポーツ環境の整備に貢献することを目標として、今年度から実践研究に着手する予定である。
(5)その他
時宜に応じて社会が必要とする研究に随時取り組む。

研究報告

【2016年度研究報告】
本年度も「トップスポーツビジネスの最前線」「大久保建男スポーツジャーナリズム基金寄付講座・スポーツジャーナリズム論」を開講すると共に、講師との間で意見交換を行った。
主な実績は以下の通り。

《論文》
・スポーツ産業学研究 Vol. 26(2016) No.2
大学サッカーにおける新人選手の入学ルートと出身育成機関の調査研究
能智 大介, 児玉 有子, 平田 竹男
公開日: 2016年10月21日

《シンポジウム》
・公開シンポジウム「大学スポーツの未来を考える」の開催
2017年1月23日、於早稲田大学国際会議場井深ホール
尾山 基氏(株式会社アシックス代表取締役社長CEO)
由良英雄氏(文部科学省スポーツ庁参事官)
鎌田 薫氏(早稲田大学総長)
司会・コーディネーター:平田竹男・中村好男

《その他》
・日本スポーツ産業学会発行「Sports Business & Management Review」誌創刊号(2017年1月刊行)への編集協力

【2015年度研究報告】
1. 本年度も「トップスポーツビジネスの最前線」「大久保建男スポーツジャーナリズム基金寄付講座・スポーツジャーナリズム論」を開講すると共に、講師との間で意見交換を行った。
2.「同寄付講座・スポーツジャーナリズム実践演習」を開講し、学部学生にジャーナリズムの実践演習を行った。
3.日本スポーツ産業学会を中心としてスポーツと健康増進におけるビジネスモデルに関して、研究発表ならびに論文刊行を実施した。

《論文》
・スポーツ産業学研究 Vol. 25(2015) No.1
「日本の大学ラグビーにおける新人選手獲得に関する調査―早稲田大学ラグビー蹴球部を事例に―」山下 大悟, 畔蒜 洋平, 平田 竹男/
・スポーツ産業学研究 Vol. 25(2015) No.1
「バスケットボール男子における「ミスマッチ」に関する研究」鮎川 友和, 日下部 大次郎
・スポーツ産業学研究 Vol. 25(2015) No.1
「アジアサッカーにおける代表成績とクラブ成績との関係に関する研究」
杉原 海太, 平田 竹男, 政本 晶生, 久保谷 友哉
・スポーツ産業学研究 Vol. 25(2015) No.2
「一般成人におけるタイプ別スポーツ参加と社会経済的特徴の関係 」束原 文郎, 石澤 伸弘, 山本 理人, 間野 義之, 中村 好男

【2014年度研究報告】
1.トップスポーツビジネス研究
本年度も「トップスポーツビジネスの最前線」を開講すると共に、講師との間で意見交換を行なった。

2.スポーツメディア研究
(1)「大久保建男スポーツジャーナリズム基金寄付講座・スポーツジャーナリズム論」を開講すると共に、講師との間の意見交換を行った。
(2)「同寄付講座・スポーツジャーナリズム実践演習」を開講し、学部学生にジャーナリズムの実践演習を行うと共に、その成果として、日本スポーツ産業学会機関誌「スポーツ産業学研究」に、以下の4編を刊行した。
・選手と共に世界一を目指すユニクロ
・親がお金をかけすぎると、子どもはスポーツを楽しめなくなる?
・TOKYO2020キャンプ地への期待
・ガイナーレ鳥取を応援する潜在力

3.スポーツ産業学研究
スポーツを通じた健康増進におけるビジネスモデルに関して、日本スポーツ産業学会を中心として研究発表ならびに論文刊行を実施した。
(1)イングリッシュ・プレミアリーグにおけるスポンサー業種の非制限がもたらした効果
久保谷 友哉、平田 竹男 
スポーツ産業学研究 Vol. 24(2014) No.2
(2)アジアサッカーにおける代表成績と年代別代表成績との関係に関する研究
杉原 海太, 平田 竹男, 久保谷 友哉
スポーツ産業学研究 Vol. 24(2014) No.2
(3)アジアサッカーにおける代表成績とクラブ成績との関係に関する研究
杉原 海太, 平田 竹男, 政本 晶生, 久保谷 友哉
スポーツ産業学研究 Vol. 25(2015) No.1

4.日本スポーツ産業学会事務局の支援を行った。

【2013年度研究報告】
1.トップスポーツビジネス研究
本年度も「トップスポーツビジネスの最前線」を開講すると共に、講師との間で意見交換を行なった。

2.新・野球を学問する (桑田真澄、平田竹男 著 新潮社,新潮文庫 )を刊行した。

3.スポーツメディア研究
「大久保建男スポーツジャーナリズム基金 公開フォーラム」の開催
(1)2013年4月17日(水) 大隈小講堂
小宮山悟トークショー「野球とスポーツジャーナリズム」
聞き手:田崎健太 (対象)学生・教職員・一般 
(2)2013年7月26日(金) 大隈小講堂
「東京五輪招致の理念と実践」講師:小倉和夫氏(東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会評議会事務総長) (対象)学生・教職員・一般 

4.健康スポーツ産業研究
スポーツを通じた健康増進におけるビジネスモデルに関して、日本スポーツ産業学会を中心として研究発表ならびに論文刊行を実施した。
「日本男子ゴルフツアーにおける新たなゴルフツアートーナメントに関する研究 」スポーツ産業学研究 Vol. 23 (2013) No. 2
「Eco-Friendly Attitudeと身体活動の関連」Vol. 24 (2014) No. 1
「被災地におけるトップアスリートによる継続的スポーツ教室の効果 」
スポーツ産業学研究 Vol. 24 (2014) No. 1

【2012年度研究報告】
1.トップスポーツビジネス研究
本年度も「トップスポーツビジネスの最前線」を開講すると共に、講師との間で意見交換を行なった。また、「スポーツビジネス最強の教科書」(平田竹男著、東洋経済新報社)を刊行した。

2.スポーツメディア研究
本年度も、大久保健夫記念スポーツジャーナリズム講座を開講・運営した。また、新たなスポーツメディアのあり方(ビジネスモデル)について、検討を行った。

3.スポーツESD研究
「地球環境基金」の助成を受け、本年度本格始動した。
(1)国内のスポーツ関連施設に対して、「環境・ESDに関するスポーツ関連施設の取り組みに関するアンケート」を実施した。
(2)11月27日28日に開催された「ESDの10年・地球市民会議2012 」において、昨年同様に成果発表を行った。
(3)3月28日、ゲストスピーカーを招き、意見交換を行った。

4.健康スポーツ産業研究
スポーツを通じた健康増進におけるビジネスモデルに関して、日本スポーツ産業学会を中心として研究発表ならびに論文刊行を実施した。

5.その他
2011年度に取り組んだ、「東日本大震災がスポーツ界に与えた影響と、震災復興へのスポーツの役割」についての特別研究プロジェクトに関する研究成果が刊行された。

【2011年度研究報告】
1.スポーツジャーナリズムのフォーラムを開催
前年度に引き続いて、以下のフォーラムを開催した。
・「ビジネスとしてのプロ野球」 井上智治(2011年7月29日、井深大記念ホール)

2.我が国を代表するスポーツビジネス関係者との意見交換
「トップスポーツビジネスの最前線」を開講し、講義をして頂いた講師との意見交換を実施した。

3.スポーツESDの推進
昨年度からの「スポーツESD企画委員会」の名称を「スポーツESD推進委員会」と決定し、4/15、8/11に実施した。
2014年には「国連ESDの10年」の最終年会合が日本で開催されるため、2011年9月17、18日に、シンポジウム『ESDの10年・地球市民会議2011』を愛知県で開催し、スポーツESDを紹介した。
また、震災をうけたスポーツ施設の省エネ・節電事例研究を行い、「スポーツESDドキュメンタリー」も作成した。

所長

中村 好男[なかむら よしお](スポーツ科学学術院教授)

メンバー

【研究所員】
中村 好男(スポーツ科学学術院教授)
岡 浩一朗(スポーツ科学学術院教授)
平田 竹男(スポーツ科学学術院教授)
間野 義之(スポーツ科学学術院教授)
武藤 泰明(スポーツ科学学術院教授)

【招聘研究員】
相澤 景太(株式会社カイラックス代表取締役)
東 俊介(NPO法人STANDシニアディレクター)
江川 賢一(公益財団法人明治安田厚生事業団業務部次長)
日下部 大次郎(DKオフィス代表取締役)
桑田 真澄(プロ野球解説者)
児玉 有子(星槎大学大学院准教授)
杉原 海太(FIFAコンサルタント)
田崎 健太(ノンフィクションライター、スポーツライター)
束原 文郎(桜美林大学健康福祉学群准教授)
徳井 亜加根(国立障害者リハビリテーションセンター学院義肢装具学科教官・義肢装具士)
中川 耕一
長倉 富貴(山梨学院大学経営情報学部准教授)
藤田 康範(慶応義塾大学経済学部教授)

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