ライフサイクルマネジメント研究所【活動終了】
Institute of Life-Cycle Management and Engineering (LiME)
【終了】2002~2009年度
研究テーマ
ライフサイクル、マネジメント、ライフサイクルシナリオ、シミュレーション、評価指標
研究概要
本研究所では,循環型社会実現のための経営システム技術 を主たる研究分野として,製品企画,設計,製造,使用,回収・再生などのライフサイクルの各段階での評価技術に関する以下の検討を行っています.
* 循環型製品の企画:循環型製品とそのライフサイクルシナリオの計画手法.
* 循環型製品の設計:モジュール化等の循環性向上のための製品設計手法.
* 循環型製品の製造および分解・再生プロセスの管理:循環を考慮した順工程および逆工程の管理方式.
* 使用者の使用・廃棄行動の分析・予測:劣化,陳腐化などに依存する使用者行動のモデル化それに基づく分析・予測手法.
* 循環ロジスティクス:循環型製品の配送・回収,レンタル製品の配置と配送等の分析・計画手法.
さらに,これらの評価技術を総合し,適切な製品ライフサイクルシナリオの計画・管理を行うために以下の検討を行っています.
* ライフサイクルマネジメント技術の体系化.
* ライフサイクルマネジメント支援ツールとしての,ライフサイクルシミュレーションシステムの開発.
* 製造企業の資源・環境活動を促進するための,評価指標の検討.
* ソフトウェア製品のライフサイクルマネジメント技術.
研究報告
※ライフサイクルマネジメント研究所と創造マネジメント研究所は、2010年04月01日より統合いたしました。
※価値創造マネジメント研究所
2010年04月01日〜2015年03月31日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=75&kbn=0&KikoId=01
※ライフサイクルマネジメント研究所
2000年08月01日〜2005年07月31日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=34&kbn=0&KikoId=01
2007年度
研究報告 2007年度においては主に以下の研究を行った.
1)オフィス内強制循環による製品リユース
リユースは,需給バランスの問題等の制約があり,自然循環のもとでは必ずしもうまく機能しないライフサイクルオプションである.本研究では,複写機を例にとり,管理可能なフィス内で製品を定期的に循環することにより,顧客満足度を保ちながら寿命活用率を高める方法を検討した.
2)循環型生産における再生機販売時期と再生工程管理方針
複写機を例にとり,回収量と需要量のバランスから見た最適再生機販売時期と,回収量と需要量の変動に対応するための再生工程管理方式について検討した.
3)希少金属のグローバル循環
最近の生産はグローバルに展開されているために,循環を国内に閉じて考えることができなくなっている.本研究では,このようなグローバル循環のあり方を,リチウムイオン電池を例にとり検討した.
4)適応的検査時期決定手法に基づく状態基準保全
適切なメンテナンス計画を立案するためには,設備の劣化に関する情報が必要であるが,十分なデータが存在しないことが多い.本研究では,状態基準保全において,検査結果の蓄積によりモデルを更新しより精度の高い検査間隔を適応的に設定する手法を提案している.
2006年度
研究報告 2006年度においては主に以下の研究を行った.
1)販売形態を考慮した回収量予測
循環型生産において環境低減効果の高いリユースを実施するためには,使用済み製品の回収量予測が必要である.本研究では,複写機の販売データと回収データを用いて回収量予測モデルの構築を行い,買取とリースの回収特性の違いを明らかにした.
2)多段階リユースモデルの解析
循環型生産においては,製品,ユニット,部品といった各レベルでのリユースを適切に組み合わせることがモノの寿命を使い尽くすという意味で重要である.本研究では,コピー機の感光体ドラムユニットを例にとり,ユニットリユースと部品リユースの他段階リユースの管理方法をライフサイクルシミュレーションを用いて検討した.
3)期待影響度に基づくメンテナンス計画手法
適切なメンテナンス計画を立案することは,効率的なメンテナンスの実現にとって重要である.本研究では,期待影響度に基づいてメンテナンスの効果を評価するライフサイクルメンテナンス・シミュレーションを用いたメンテナンス計画手法を提案した.
2005年度
研究報告 本研究所では,循環型社会実現のための経営システム技術を主たる研究分野として,製品企画,設計,製造,使用,回収・再生などのライフサイクルの各段階での評価技術に関する検討を行っている.2005年度においては主に以下の研究を行った.
1)複数世代の製品にわたるリユース,リサイクルによる環境負荷削減効果の評価
1製品のライフサイクルにおける環境負荷を評価する従来のLCAでは,リユースやクローズドループリサイクルなどの閉ループの循環による環境負荷削減を評価することはできない.この問題を解決するために,製品の複数世代のライフサイクルにおけるものの循環を評価できるライフサイクルシミュレーションシステムに対するLCAの組込を行い,それを複写機の部品リユースの評価へ適用した.
2)モジュールベースのモデルチェンジ計画
部品やモジュールのリユースによる環境負荷削減効果を高めるためには,なるべく製品のモデルチェンジを行わないことが必要である.一方,それでは製品の陳腐化によりユーザニーズに応えられなくなる.そこで,各モジュールのモデルチェンジがユーザ満足度向上へ効く度合とリユースによる環境負荷削減効果の両方を勘案し,モジュール単位でモデルチェンジのタイミングを決定する方法を提案した.
所長
高田 祥三[たかた しょうぞう](理工学術院教授)
メンバー
研究員
高田 祥三(理工学術院教授)
研究所員
高田 祥三(理工学術院教授)
研究員
吉本 一穂(理工学術院教授)
研究所員
吉本 一穂(理工学術院教授)
研究員
高橋 真吾(理工学術院教授)
研究所員
高橋 真吾(理工学術院教授)
研究員
逆瀬川 浩孝(理工学術院教授)
研究所員
逆瀬川 浩孝(理工学術院教授)
研究員
大成 尚(理工学術院教授)
研究所員
大成 尚(理工学術院教授)
研究員
棟近 雅彦(理工学術院教授)
研究所員
棟近 雅彦(理工学術院教授)
研究員
大野 高裕(理工学術院教授)
研究所員
大野 高裕(理工学術院教授)
研究員
森戸 晋(理工学術院教授)
研究所員
森戸 晋(理工学術院教授)
研究員
東 基衛(理工学術院教授)
研究所員
東 基衛(理工学術院教授)
客員研究員
塩沢 史(?野村総合研究所産業システム事業三部上級システムエンジニア)