Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

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学術情報国際発信研究所【活動終了】
International Academic Information Communications Research Center

【終了】2006~2008年度
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研究テーマ

学術情報の国外展開に関する戦略的研究

研究概要

わが国の高等教育・研究機関における教育・研究活動を推進していく上で、国際的な学術交流をさらに進めていくことが依然として不可欠の課題であり続けていることは大方の認める点である。ところで、海外との学術交流を通して期待される高等教育・研究における成果には、海外諸知識の学習ばかりではなく、日本人自身の見解や国内で醸成・蓄積された諸知識・学識等の海外への発信とが想定される。いずれの側面も学術的国際交流には不可欠の要素であり一層の促進が期待されるが、わが国の高等教育・研究が直面する今日的国際状況を鑑みるとき、特に後者の側面での国際交流の促進が喫緊の課題として要請されているものと思われる。こういった認識に基づいて、戸山リサーチセンター(TRC)の「学術情報国際発信研究所」においては海外への情報発信に力点を置いた学術上の国際交流促進へ向けての研究活動を展開する。
こういった研究目標を掲げたとき、その目標達成の方法に関しては2種類の方向性がとりあえず想定されるであろう。ひとつは、「直接的交流場面」型の情報発信である。人々が一同に集う会議・セミナー等の対面的交流が従来型のやり方だとすれば、その重要性を踏まえたうえでE-ラーニング等のIT技術との連携による新たな状況設定による情報発信という、従来型の方法を超える新たな可能性を開拓することもまた重要な課題である。いまひとつの可能性は、国内で蓄積されてきた学術コンテンツをデータベース・情報ソフト等のITメディア上に展開する方向性で情報発信の方法を開発・促進することである。そして、国際的な学術交流においては翻訳という作業が従来から必須の要件となっているが、IT技術等の応用を踏まえて翻訳の思想を今日的な視点から見直すことにより、学術情報のあらたな国際的表出方法の可能性を探ることもこの方向性での研究に含まれるのである。

研究報告

2008年度
研究報告 本年度においては、昨年度の研究に引き続きその足らざる点を補完することにより研究をさらに発展させた。具体的には、わが国近代史に関する歴史学的研究において提示されている、民主化に関する3つの時代(自由民権運動の時代・大正デモクラシーの時代・戦後民主化の時代)におけるわが国国民の意識変化を「いきがい」観念の変化という側面から分析し、日本人の価値意識(エートス)の意味という観点からする近代化分析のパースペクティヴを用い、従来から用いられてきたわが国近代化の社会学的分析パースペクティヴの再評価を試みた。
2007年度
研究報告 本プロジェクト研究所において2007年度において行われた研究プロジェクトの内容及びその成果は以下のとおりである。?日本及び海外のE-ラーニング市場についてウェッブ上で調査し、E-ラーニングの問題点を探るとともに、その広がりとコンテンツを明らかにした。?エルフルト大学(ドイツ)・京畿大学(韓国)・早大においてセミナーを実施し、社会学、経済学、歴史学、建築学の間での学際的学術交流と教育の実践をすすめた。?中国、韓国、台湾等の研究者との間で、異文化間共同教育プログラム実現に向けての調査研究を実施した。?オンデマンド授業およびデータベースコンテンツの言語処理システムの確立へ向けての研究を行い、さらに日本語論文等の英語訳作業を通して学術情報国際発信の方法に関する調査研究を実施した。?災害研究をめぐって国際発信すべき内容・情報を吟味するとともに、それを発信しうる作業研究機関や災害・防災関連機関データベースについての検索エンジンの機能をもつデータベースを作成する作業を進めた。?生きがい概念の歴史的推移からわが国近代化の独自特性を明らかにするとともに、それをどのような英語表記で表現すべきかを検討した。

所長

和田 修一[わだ しゅういち](文学学術院教授)

メンバー

研究員
和田 修一(文学学術院教授)
安藤 文人(文学学術院教授)
浦野 正樹(文学学術院教授)
近藤 二郎(文学学術院教授)
高橋 龍三郎(文学学術院教授)
西村 正雄(文学学術院教授)
バーダマン ジェームス マニー ジュニア(文学学術院教授)
パーメンター リン ケイ(文学学術院教授)
楊 達(文学学術院教授)
マーティン アントニー(文学学術院教授)
河野 貴美子(文学学術院准教授)

連絡先

早稲田大学戸山総合事務センター 教学支援係
[email protected]

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