新領域創出推進研究所【活動終了】
Institute for Scientific Innovation
【終了】2002~2006年度
研究テーマ
研究水準評価と研究費に関する研究
研究概要
21世紀を迎えて山積する課題の克服には独自性に富んだ研究が必須ですが、こうした研究への支援体制は希薄であると言わざるを得ません。当研究所ではこの課題を直視し、本学から真にオリジナリティの高い研究が創出されるための具体的方策を探ります。
研究報告
2006年度
研究報告 前回の中間報告において、福岡市からの受託研究の成果について報告した。これは主に福岡湾内に埋め立てられたアイランドシティーの利用法に関する進言をまとめたものである。本件は2004年度に一応の終了をみて報告書を提出している(プロジェクト研究所宛にも提出済)。この間、福岡市役所の方々および九州電力の橋田常務を中心とする九州財界の方々と知己になりさまざまな人脈ができあがった。このことは、その後の研究所活動を通して九州地区における本学の取り組みに大きな貢献をなしたとおもう。具現化に関しては、勿論、今後の大学執行部の考え方による。
2005年度からは新たに青森県の弘前市から、世界遺産になった白神山地の運営についての協力依頼があった。われわれは地元に赴いて弘前市および周辺の村を訪れ意見の交換をした。地元ではこのことを利用して新たな企業あるいは観光事業を立ち上げたい意向が強く、一方、われわれは当地の保存法に重大な関心があり、なかなか相容れないところがあることが判明した。したがってこの案件は長期的な議論が必要であると判断し、市町村の本研究所に対する調査費の計上は当面お断りした。
2004年度
研究報告本年度は昨年同様福岡市から依頼を受けた同市の発展に向けた調査研究を行った。本事業は2002年度から福岡市役所の予算を使って各種調査を行ったものである。もともと福岡市の北、博多港に埋め立てが進行中のアイランドシティーの有効利用について各種調査機関からの調査結果がでていたが、いずれも市民の合意を得るに至らないもので、市がもっと斬新なアイデアを求めて本大学に依頼した案件である。本大学執行部は、本件は大学が引き受けるより第三者の意見としてアイデアを出すべきであり、従ってまず本件を紹介した当研究所がその任に当たったらどうかという所から始まったものである。 調査研究は2002年度から2004年度に掛けておこなわれた。その間合計10回に亘って福岡市を訪問し市と会合を開いて意見交換を行った。 これらの調査結果と当研究所の意見をまとめた報告書が早稲田大学から福岡市に宛てて出版されている。本誌は当研究所の最終報告書に添付する予定である。
所長
並木 秀男[なみき ひでお](教育・総合科学学術院教授)
メンバー
研究員
並木 秀男(教育・総合科学学術院教授)
木下 俊彦(国際教養学術院客員教授(専任))
清水 功雄(理工学術院教授)
東中川 徹(教育・総合科学学術院教授)
客員教員(非常勤)
安達 精治(客員教授/精文館?社長)
客員研究員
椎名 玲(フリージャーナリスト)
海保 恵亮(阿蘇製薬?顧問、共立工業?社長補佐)
連絡先
早稲田大学教育・総合科学学術院
並木秀男研究室
Email: [email protected]