Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

2005年度
研究報告2005.8.15-17 にＩＡＳＴＥＤ（International Association of Science and Technology for Development）国際会議において、Narrowing the Gap Between the Real and the Virtualと題して基調講演を行った。これは仮想世界のコミュニケーションを現実世界のコミュニケーションに近づけ、インターネットなどの仮想世界でも現実の世界と同じようなコミュニケーションができる環境を構築するパラダイムについて述べたものである。この考え方は、単にネット上で情報交換するだけに留まらず、相手の顔を見ながら会議したり、表示された３次元オブジェクトをいろいろな角度からチェックしたり、形を変えて設計したりできる。このシステム（Hyperreality）の実現で環境情報も３次元に表示でき種々の検証を行う事が出来る。

HyperRealityの実証研究
共同研究パートナーとHyperrealityのプラットフォームを利用して、仮想店舗内の什器の設計システムを構築して、什器の設計や配置の実験を行った。さらに什器のエアーカーテンのシミュレーションを行った。
2004年度
研究報告本庄キャンパスにおいて大型立体視スクリーンおよび仮想現実技術を用いた、環境情報可視化、遠隔地間で操作可能な協調作業・設計支援システム（ハイパーリアリテイーHyperReality）を構築し、「まちづくり」やコミュニティにむけた「環境情報提供」、地域からの「ものづくり」発信に資するシステムの実現を行っている。
　本庄キャンパスに構築した「（仮称）環境情報VRシアター」は6台の高輝度プロジェクターと描画用PCをネットワーク接続し、7782ｘ2250mmの大画面で立体視による高詳細画像を表示可能である。ハイパーリアリティーにより、操作者はアバタ（分身）と呼ばれる人型のオブジェクトとなり、仮想現実空間での自立的活動の他、遠隔にいる複数の参加者が共同で作業を行うことができる。
現在までのところ、まちづくり支援のために本庄早稲田国際リサーチパーク周辺３次元都市モデルデータベースを構築し、「まちづくり」における合意形成支援として住民、行政、専門家など関係者がインターネットをとおして参加が可能なシステムを実現している。また、「ものづくり」における開発過程のシミュレーションやデザインレビュー、プレゼンテーションなどの試行可能な環境を整え、民間企業と共同研究を展開している。