国際言語文化研究所【第Ⅰ期】【活動終了】
Institute of International Language and Culture
【終了】2003~2007年度
研究テーマ
比較文化・地域研究、比較言語教育
研究概要
世界各国に点在する、地域と密接に結びついた言語と文化を比較研究するとともに、その地域研究の成果と言語教育を連携させた、新しい教育研究システムの構築を目的とする。
21世紀の国際社会において、英語のように国際的な共通使用言語として認知され、また習得方法が開発されている言語が存在する一方、地域と極めて密接に結びつき、特定の地域や文化とともに発展している言語も存在する。
本研究所では、特に、地域言語と文化とを比較分析することにより、その言語文化の持つ特質や発展における関連性などを、比較言語学、比較文化、社会学的な視点から学術的・学際的な検討を行う。
また、従来の言語教育は、言語習得のためのストラテジーを駆使しつつ、外国語科目として独立した形で展開されてきた歴史がある。本学では、いままで語学教育研究所を中心に、多くの言語について教育を実施し、実践的成果をあげてきた。
しかしながら、言語の習得および使用にあたっては、その言語を使用する地域の文化や国民性などの理解が不可欠である。地域言語の背景となる文化や現代社会の動向なども含めた地域研究と言語教育とを有機的に結びつけた、新しい包括的な教育方法を開発し、その効果も十分検証しつつ、明確な研究教育方法論として確立することをめざす。
将来、本学学生または一般企業や国際団体の赴任者、ボランティア団体の職員などに対して、本研究所により確立されたプログラムや方法論、研究成果等を提供し、世界各地でさまざまな立場のリーダーとして活躍する人材を育成することに貢献する。
研究報告
※国際言語文化研究所
2008年04月01日〜2013年03月31日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=1H&kbn=0&KikoId=01
2007年度
研究報告本研究所は、2003年4月1日の発足以来、言語の習得やその使用において地域文化に対する理解が不可欠との認識に立ち、「地域研究と言語教育との総合化」を研究目標に掲げ、様々な活動を行なってきました。2007年度の当研究所の主要な活動は、外国語教育と異文化理解に関するシンポジウム及び教育ボランティア活動と大学の使命に関するシンポジウムの開催、大学内の教育組織と連携した講座の開講、そして、シリーズ本『イスラーム世界のことばと文化』『英語世界のことばと文化』の刊行を行ないました。
・公開国際シンポジウム
2007年度は、以下の公開国際シンポジウムを主催しました。
*2007年10月1日
公開国際シンポジウム「外国語教育と異文化理解―日本の真の
国際化を考える」開催
日本の学校教育における外国語習得と異文化理解のあり方を
めぐって、基調講演、パネルディスカッションを企画・主催しまし
た。
*2007年11月9日
早稲田大学125周年シンポジウム「教育ボランティア活動と大学
の使命」開催
21世紀の大学の使命と大学生の役割、成熟した市民社会の一人
一人の責務に関する講演、パネルディスカッションを企画・主催
しました。
シンポジウム後は報告書を作成し、関係者および関係機関に広く
配布しました。なお、2007年度に作成した報告書は下記の通りで
す。
*早稲田大学125周年シンポジウム報告書『教育ボランティア
活動と大学の使命』 (2008年3月刊行)
・大学内の諸教育組織との連携
早稲田大学内の組織である、オープン教育センターおよびエクステンションセンターと連携し、持続性の高い言語教育活動を行なっています。2007年度は両センターにおいて、世界各地の言語と文化に関する講座を開講しました。
*オープン教育センター
「国際言語文化研究」のテーマカレッジのもと、日本、北欧、カ
ナダ、バルト諸国などの言語文化を研究する演習科目を8科目設
置しました。またオムニバス形式の講義科目として「ヨーロッパ
世界のことばと文化」「アジア世界のことばと文化」を企画いたしま
した。
*エクステンションセンター
オープン教育センター講義と同様のコンセプトで、「アジア世界の
ことばと文化」(前期)、「ヨーロッパ世界のことばと文化」(後期)を
開講しました。
・単行本の出版
シリーズ「世界の言語と文化」の刊行の準備を進めています。昨年度の『北欧世界のことばと文化』(第3巻)に引き続き、2008年3月に第4巻 『イスラーム世界のことばと文化』、2008年4月に『英語世界のことばと文化』を成文堂から刊行しました。
2006年度
研究報告本年度の「国際言語文化研究所」の主な活動は、以下の通りである。 2はオープン教育センターとの連携講座。3、4はエクステンションセンターとの連携講座である。
1. 第6回公開国際シンポジウム「BRICsの経済と言語文化」(2006年6月1日開催)基調講演者及びパネリスト:浜田和幸、金田一真澄、日向ノエミア、矢野安剛、木下俊彦、池田雅之ほか。
2. テーマカレッジ「国際言語文化研究」:「地球・地域学のすすめ」「異文化受容と外国語の役割」「北欧の研究」「東西比較文化論」ほか9講座の開講。
3. エクステンションセンター講座「世界を知る」:「イスラーム世界の言語と文化」(2006.4.15〜7.1、全10回)講師:佐藤次高、岡田恵美子、アイデン・ヤマンラール、ヤマンラール水野美奈子ほか。
4. エクステンションセンター講座「世界を知る」:「多様なる英語世界の言語と文化(2005.9.30〜12.16、全10回)講師:池田雅之、矢野安剛、鶴岡真弓、コーガン・トーマス、藤本陽子、中野美和子ほか。
5. 『世界のことばと文化』出版に向けての研究会(北欧編、イスラーム編、多様なる英語世界編に関して計5回開催)
6. 報告書『BRICsの経済と言語文化を学ぶ』(池田雅之編著、2007年1月刊行)
7. 単行本『ヨーロッパ世界のことばと文化』(池田雅之・矢野安剛編著、成文堂2006年5月刊行)
8. 単行本『北欧世界のことばと文化』(岡澤憲芙・村井誠人編著、成文堂2007年1月刊行)
2005年度
研究報告本年度の「国際言語文化研究所」の主な活動は、以下の通りである。2はオープン教育センターとの連携講座。3、4はエクステンションセンターとの連携講座である。
1. 第5回公開国際シンポジウム「北欧世界の言語と文化」(2005年10月29日開催)基調講演者及びパネリスト:岡澤憲芙、村井誠人、安倍・オースタッド・玲子、池田雅之ほか。
2. テーマカレッジ「国際言語文化研究」:「地球・地域学のすすめ」「異文化受容と外国語の役割」「北欧の研究」「東西比較文化論」ほか4講座の開講。
3. エクステンションセンター講座「世界を知る」:「北欧世界の言語と文化」(2005.4.23〜7.2、全10回)講師:岡澤憲芙、村井誠人、飯嶋一泰、木下淑恵、藪長千乃ほか。
4. エクステンションセンター講座「世界を知る」:「ヨーロッパ世界の言語と文化
(2005.10.1〜12.10、全10回)講師:池田雅之、飯嶋一泰、宮城徳也、矢野安剛、三神弘子ほか。
5. 『世界のことばと文化』出版に向けての研究会(ヨーロッパ編、アジア編、北欧編に関して計5回開催)
6. 報告書『イスラム世界の言語と文化を学ぶ』(池田雅之編著、2006年1月刊行)
7. 報告書『北欧世界の言語と文化を学ぶ』(池田雅之編著、2006年3月刊行)
8. 単行本『アジア世界のことばと文化』(砂岡和子・池田雅之編著、成文堂2006年3月刊行)
9. 単行本『ヨーロッパ世界のことばと文化』(池田雅之・矢野安剛編著、成文堂2006年3月刊行予定)
2004年度
研究報告本研究所は、2003年4月1日の発足以来、言語の習得やその使用において地域文化に対する理解が不可欠との認識に立ち、「地域研究と言語教育との総合化」を研究目標に掲げ、様々な活動を行なってきました。2004年度の当研究所の主要な活動は、世界の言語と文化に関する3回のシンポジウムの開催、大学内の教育組織と連携した講座の開講、そして、シリーズ本の企画および報告書の出版を行ないました。
公開国際シンポジウム
*シンポジウム開催
*シンポジウム報告書作成
2004年度は、3回の公開国際シンポジウムを主催しました。
– 2004年6月12日
第三回公開国際シンポジウム「ヨーロッパ世界の言語と文化」開催
– 2004年9月26日
小泉八雲没後百年記念国際シンポジウム「世界の中のラフカディオ・ハーン」開催
– 2004年11月6日
第四回公開国際シンポジウム「イスラム世界の文化と言語」開催
ヨーロッパ、ラフカディオ・ハーンとクレオール、イスラム諸地域をテーマとして言語と文化、言語習得、地域文化に関する講演、パネルディスカッションを企画・主催しました。各シンポジウム後、報告書を作成し、関係者および関係機関に広く配布しました。
大学内の諸教育組織との連携
*オープン教育センター
*エクステンションセンター
早稲田大学内の組織である、オープン教育センターおよびエクステンションセンターと連携し、持続性の高い言語教育活動を行なっています。2004年度は両センターにおいて、世界各地の言語と文化に関する講座を開講しました。
単行本の出版(準備)
シリーズ『世界の言語と文化』の刊行の準備を進めています。全6巻(予定)で構成し、世界言語と地域言語の関係や、日本と関係の深い地域文化を広く取り上げる予定です。
*研究活動の詳細については、当研究所の「事業報告書」等がございますので、もし必要でしたらお問い合わせ下さい
所長
池田 雅之[いけだ まさゆき](社会科学総合学術院教授)
メンバー
研究員
池田 雅之(社会科学総合学術院教授)
岡澤 憲芙(社会科学総合学術院教授)
古賀 勝次郎(社会科学総合学術院教授)
弦間 正彦(社会科学総合学術院教授)
コーガン トーマス ジョセフ(社会科学総合学術院教授)
中野 美知子(教育・総合科学学術院教授)
村井 誠人(文学学術院教授)
宮城 徳也(文学学術院教授)
劉 傑(社会科学総合学術院教授)
岩井 方男(政治経済学術院教授)
多賀 秀敏(社会科学総合学術院教授)
小林 茂(文学学術院教授)
佐藤 次高(文学学術院教授)
飯嶋 一泰(文学学術院教授)
矢野 安剛(教育・総合科学学術院教授)
畑 惠子(社会科学総合学術院教授)
砂岡 和子(政治経済学術院教授)
清水 重夫(法学学術院教授)
冬木 ひろみ(文学学術院准教授)
スノードン ポール(国際教養学術院教授)
福田 育弘(教育・総合科学学術院教授)
勝方 恵子(国際教養学術院教授)
笹原 宏之(社会科学総合学術院教授)
支倉 崇晴(文学学術院特任教授)
花光 里香(社会科学総合学術院准教授)
鈴木 康治(社会科学総合学術院助手)
客員教員(非常勤)
大場 静枝(客員講師)
客員研究員
佐藤 巨巨呂(大学書林国際語学アカデミー?代表取締役理事長)
神保 充美(大学書林国際語学アカデミー?教務部長)
林 規生(?教育測定研究所所長)
今村 宣勝((財)世界政経調査会 研究員)
泉 経武(東京成徳大学非常勤講師)
下宮 忠雄(学習院大学文学部教授)
佐藤 桂(大学書林国際言語アカデミー?取締役)
奥田 RAIJA ANNELI(東海大学北欧学科フィンランド語非常勤講師他)
鶴岡 真弓(多摩美術大学芸術学科教授)
西本 晃二(東京大学名誉教授)
高瀬 智子(明治大学農学部専任講師)
樋口 謙一郎(大阪外国語大学外国語学部非常勤講師)
照屋 佳男
山口 迪彦(日本大学法科大学院教授)
西川 秀和(大阪外国語大学外国語学部非常勤講師)
研究補助員
小木曽 駿
池田 知栄子
上江洲 愼
連絡先
早稲田大学社会科学部
池田雅之研究室
Email: [email protected]