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開催報告:オペラ/音楽劇研究所『2022年10月研究例会』

開催報告:早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所 2022年10月研究例会

▼2022年10月研究例会(第205回オペラ研究会)

  • 日  時: 2022年10月1日(土)16:30-18:00
  • 開催方式:オンライン開催(Zoom使用)
  • 発表者:岡本 佳子
  • 所属・資格:神戸大学大学院国際文化学研究科 講師
  • 題  名:サーントー・ティヴァダルによるオペラ《台風》(1924)における「日本風」場面の描写
  • 発表言語:日本語
  • 概  要:
    オペラ《台風》(1924年初演)は、パリに駐在する日本人官僚の悲劇を描いた音楽劇である。本作品はハンガリーの劇作家レンジェル・メニヘールト(LENGYEL Menyhért, 1880–1974)による、当時世界的に上演された同名戯曲(1909年初演)にもとづき、サーントー・ティヴァダル(SZÁNTÓ Tivadar, 1877–1934)によって作曲され、マンハイムで初演された。サーントーはウィーン、ブダペストで学んだのち、ベルリンでブゾーニに師事したピアニスト・作曲家で、こんにち作品が演奏される機会は稀であるが、ハンガリーや日本の民謡を題材とした作品や、バッハやストラヴィンスキーの作品のピアノ編曲作品などをのこしている。本発表ではサーントーの作品を概観したのち、《台風》での日本的な要素が多く見られる場面を抜き出し、戯曲との比較をしながらその描写を分析するとともに、ハンガリーにおける公演評を参照する。それにより、ハンガリー・オペラとしての本作品の受容とともに、世紀転換期から戦間期のヨーロッパにおける日本イメージの一端が明らかになるだろう。
  • 発表者プロフィール:
    東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門はバルトークの舞台作品を中心とした舞台芸術学、中・東欧文化研究。東京大学教養学部附属教養教育高度化機構特任助教、同特任講師を経て、現職。著書に『神秘劇をオペラ座へ:バルトークとバラージュの共同作品としての《青ひげ公の城》』(松籟社、2019)、共編著に『オペラ/音楽劇研究の現在:創造と伝播のダイナミズム』(水声社、2021)。
  •  司会者 : 中村 良

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