「偏見の壁壊す」異彩放つジャージまとい“荒ぶる”目指す
早稲田大学ラグビー蹴球部(部長:大野髙裕、監督:大田尾竜彦)は、知的障がいのある作家のアートを軸に事業展開する株式会社ヘラルボニー(以下、ヘラルボニー)の理念に共鳴し、同社とスクラムを組んだクラウドファンディングプロジェクトを下記の通り実施いたします。同社が契約する作家が手掛けるアートを使ったラグビーのレプリカジャージ等のアパレル製品をリターン品として用意した、目標額300万円のプロジェクトとなります。ご支援いただいた金額は、合宿など部の強化費に充てさせていただく他、ヘラルボニーを通じて一部を作家に還元させていただきます。
クラウドファンディングプロジェクト概要
募集期間 2022年7月4日(月)10時~2022年8月24日(水)23時
目標金額 300万円
リターン品 レプリカジャージ(ご支援35,000円)、フーディー(同25,000円)、ポロシャツ(同15,000円)、Tシャツ(同10,000円)など
プロジェクトページURL:https://readyfor.jp/projects/waseda_rugby
異彩をまとうプロジェクト、始動

杉村幸氏(中央)が手掛けたアートが入ったリターン品を身にまとう選手
ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げる、福祉実験ユニットです。全国の福祉施設、作家と契約を結び、アートデータの著作権管理を軸とするライセンスビジネスをはじめ、アートライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営や、「全日本仮囲いアートミュージアム」など多様な事業を展開。これらの社会実装を通じて「障害」のイメージ変容と、福祉を起点とした新たな文化の創造を目指しています。
ラグビーは、ひとりじゃできない。
ラグビーは、どんな人間も受け入れる。
ラグビーは、つながることで困難を乗り越える。
1918年に創部したラグビー蹴球部は、ラグビーというスポーツから多くのことを学びました。そして、ヘラルボニー代表・松田崇弥氏が語る「作家の個性を認め、美しいと感じるものをそのまま世に問う」という考え方に深く感銘を受け、ラグビーが持つ「どんな人間にも活躍する場所がある」という価値と共鳴するものがあると強く感じました。同社にプロジェクトを提案したところ、快諾いただいたことで「異彩をまとうプロジェクト」が始動できました。
プロジェクトではヘラルボニーがライセンス契約する作家・杉村幸氏の作品「桜咲く」をあしらったラグビートレーニングジャージを作製、選手が夏合宿の試合などで着用するほか、クラウドファンディングのリターン品として、同じアートを使用したレプリカジャージ、フーディー、ポロシャツ、Tシャツ等のアパレル製品を用意しました。
大田尾竜彦監督コメント
早稲田大学ラグビー蹴球部は、スポーツエリートだけでなく浪人を含む一般受験や内部進学など、様々なバックグラウンドを持った人間が集まる組織です。そして、多様な人間が互いを認め合いひとつになることで困難を乗り越え、自分たちにしかないオリジナリティーを追求しながら「日本一」という目標に挑み続けるチームでもあります。
我々が100年にわたって積み上げてきたこれらの価値観と、知的障害のある作家さんの個性をまっすぐ認めつながりあって多様性を発信していくヘラルボニーの姿勢、そしてミッションに掲げる「異彩を、放て。」という言葉に強く共鳴する部分があると感じ、今回のプロジェクトが実現しました。
このジャージを身にまとうことの喜び、責任を、学生と共に感じたいと思います。
作品提供者:杉村幸(Yuki Sugimura)氏紹介
のぞみの家(東京都東久留米市)在籍。身体を動かすこと、楽しいことが大好きで、テーマに沿った景色や音楽を身体で感じてイメージしながら楽しく描いています。絵の具を付けた両手を大きく動かして、力強くキャンバスに叩くように描きますが、優しく暖かいタッチの出来上がりになります。出来上がった自分の絵を見てニッコリ微笑む表情はとても印象的な作家さんです。

アート作品「桜咲く」
ジャージなどのリターン品に使用した杉村氏の作品。日本代表の象徴でもある「桜」をモチーフとしたアートを起用することで、「選手により高みを目指してほしい」「ラグビー以外の分野でも日本を代表するような人間に成長してほしい」という思いを込めました。
プロジェクト開始にあたり、相良主将からメッセージをもらいました!
異彩をまとうプロジェクト、始動。https://t.co/jA3HtOEqNC#早稲田ラグビー#ヘラルボニー pic.twitter.com/PzVRiimS5B
— 早稲田大学ラグビー蹴球部 (@waseda_rugby) July 4, 2022