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野球部 リーグ戦10季ぶりV 史上最多46回目 土壇場、涙の逆転勝ち

優勝して歓喜に沸き立つ野球部=共同通信

東京六大学野球秋季リーグ戦は11月8日、早稲田大対慶応義塾大2回戦が明治神宮野球場で行われ、早稲田大が1点ビハインドの9回表2死走者無しから3−2で逆転勝ち、2015年秋以来10季ぶりに優勝しました。

先発・今西拓弥(スポーツ科学部4年)に始まり早稲田6人、慶應8人の投手をつぎ込む総力戦となった2回戦は早慶共に優勝をかけ、引き分け以上で早稲田の優勝が決まる試合でした。しかし早稲田は9回表2死、走者無しの状態でスコアは1-2と追い込まれ、相手投手はエース・木澤尚文(4年)。配色濃厚の中で危機を救ったのが蛭間拓哉(同2年)でした。

前打者・熊田任洋(同1年)が安打で出塁すると、慶應は木澤から左腕・生井惇己(2年)に投手交代。生井は春の早慶戦、延長10回1死満塁で左打者・蛭間が三振に倒された相手でした。悔しさが忘れられず「左投手を打つためには何をしないといけないか、改善する練習をしてきた」という蛭間は、初球を迷わず一閃し、センターバックスクリーンへ逆転の2点本塁打。「みんなが打たせてくれたホームラン」と、3塁ベースを回ると涙が溢れ、チームメイトも泣きながら出迎える生還となりました。

蛭間、バックスクリーンへ決勝の逆転2ラン

8回途中のピンチから登板していたエースの早川隆久主将(同4年)。「抑えた後に必ず打ってくれる」と信じていた通りの展開となり、そのまま9回裏を抑えて逆転勝利、リーグ優勝を決めました。

小宮山監督「今日の試合が人生で一番感動した」

1960年の早慶6連戦から60年。当時の監督で自身の恩師でもある石井連蔵氏(故人)が殿堂入りした節目の年に「墓前に良い報告ができる」と泣いた小宮山監督

小宮山悟監督(1990年 教育学部卒)は「長いこと野球でメシを食ってきた人間として、色んな試合を見てきて、2005年に自分が日本一(プロ野球ロッテ時代)になった時も考えて、今日の試合が今までの人生の中で一番感動しました。素晴らしかった。慶應義塾大学の素晴らしい選手たちと相まみえることができて、本当に感謝しています。最高のライバルです」と、喜びを語りました。

学生として最後の登板となった早川主将は「ベンチに入れていない部員も含めた全員の魂が乗り移って、蛭間のホームランに繋がったと思います。最終学年で優勝して終わりたいという気持ちもありましたが、やはり後輩たちに優勝を味あわせて、また強い早稲田を作ってほしかったので、今日の優勝は自分の中でも大きいです」と、これからの野球部を後輩たちに託しました。

マウンドで捕手・岩本久重(スポ3、右)と抱き合って喜ぶ早川主将(中央)=共同通信

東京六大学秋季リーグ戦 11月8日 神宮球場

泥臭く、粘り強く、最後までやり抜いた早大ナイン 『GRIT』体現し10季ぶりの賜杯奪還!/早慶2回戦

【2020.11.08早稲田スポーツ】記事・写真:池田有輝

優勝を決め、歓喜の輪をつくる早大ナイン

8回を終えて1-2とリードされ、迎えた最後の攻撃。得点を挙げなければ宿敵の眼前優勝を許すという中、相手エース木澤尚文(4年)の前にあえなく2者が凡退。『あと1人』まで追い込まれてしまう。しかし、それでも、諦める者はいなかった。チームスローガンに『GRIT』を掲げ、1年間泥臭く、粘り強く、やり抜いてきた140人の稲穂戦士たち。その姿勢が、意地が、プライドが、最後の最後にドラマを呼んだ。

9回2死一塁、蛭間は初球を振り抜いた

前日の1回戦に勝利し、勝つか引き分けで優勝が決まる早大。大一番の先発マウンドには、2メートル左腕・今西拓弥(スポ4=広島・広陵)が上がった。昨秋の早慶3回戦では立ち上がりから相手打線につかまり、無念の2回途中降板となっていた今西。しかし、この日は走者を許しながらも粘り強い投球を見せる。野手陣も2併殺を奪うなど盛り立て、2回を無失点に抑えた。すると3回、金子銀佑(教4=東京・早実)の中前打と吉澤一翔副将(スポ4=大阪桐蔭)の犠打で2死二塁の好機をつくり、打席には前日先制打の瀧澤虎太朗副将(スポ4=山梨学院)。フルカウントからの7球目を捉えると、打球は中前へ抜ける適時打に。2試合連続で、上位打線の4年生トリオが先制点をもたらした。→続きを読む

優勝を決め、歓喜の輪をつくる早大ナイン

野球優勝号外(11月8日発行)【PDF】

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