10月5日、ワンダーフォーゲル部は、創部70周年記念行事の一環として、長年に亘って山小屋を中心に主な活動地としている新潟県妙高市(旧妙高高原町)へ感謝の気持ちを込めて登山道案内板等を寄贈することとし、「寄贈品贈呈・除幕式」を開催いたしました。
同部は、1949年に創部し、1963年に妙高市杉野沢地区に部として初めて山小屋を開設して以降、合宿活動を行い、強化を行ってきました。また、早稲田大学グローバルエデュケーションセンターが設置する保健体育科目(夏のシーズン実技授業)「ワンダーフォーゲル」も妙高を拠点にして開講し、数多くの早大生がこの自然豊かな地で学習しています。
50年以上の感謝をこめて
今回の寄贈品贈呈については、妙高市に相談してご意向をお聞きした結果、妙高山や火打山に通じる笹ヶ峰火打山登山道入口休憩所に「登山道案内板」、休憩所等の「LED照明機器」「電波時計」のほか、高谷池ヒュッテにも「電波時計」を設置し、地域に訪れる登山者への案内情報提供に役立てていただくこととし、安全登山をめざしました。
妙高の紺碧の空に「早稲田の栄光」
当日は快晴のもと、入村明妙高市長をはじめとする地元関係者の皆様、本学の石井昌幸競技スポーツセンター所長、川瀬由照ワンダーフォーゲル部長、現役部員、OBOGら計約60名が参加しました。除幕式の締めくくりでは部員22名による「早稲田の栄光」が、妙高の紺碧の空と山々に高らかに響き渡りました。今後も妙高市の皆様との連携を強化しご指導いただくとともに、社会奉仕活動や地域創生活動など「早稲田大学ワンダーフォーゲル部ならでは」の活動を幅広く展開してまいります。
除幕式・懇親会の後には、地元ボランティアグループの皆様とともに、感謝の気持ちを込めて現役部員・OBOGら計約50名で周辺の清掃活動を行いました。同部は、50年以上にわたって、妙高市市役所および地域の皆様の暖かいご協力により、この人と自然に恵まれた妙高で活動し交流させていただいていることにあらためて感謝いたします。
新潟県妙高市とは
新潟県妙高市は、新潟県南西部に位置し、総面積は445.63平方キロメートル。日本百名山の秀峰「妙高山(2454メートル)」をはじめ、火打山、斑尾山などの裾野は広大な妙高山麓の高原丘陵地帯を形成しています。北東部には高田平野が広がり海へと続いています。妙高山麓一帯は妙高戸隠連山国立公園に属し、雄大な自然の景観と四季折々の変化に富み、湧出量豊富な温泉やスキー場など観光地を抱えています。(妙高市WEBサイト等参照)
早稲田大学ワンダーフォーゲル部とは
1949年創部。自然を楽しみ、自然を愛し、自然に還ることを通し、肉体的・精神的に自分を高めることを目標としています。ワンダーフォーゲル活動は、各大学によって様々ですが、早稲田大学ワンダーフォーゲル部では、山頂を目指すことに限らず、山岳縦走と山スキーを基本に、沢登り・ラフティング・自転車と多岐にわたる活動を展開しています。活動の中心となるのは年7回の合宿で、山スキー縦走の春合宿と、沢・自転車・ボートなどに分かれ20日以上にわたって行う夏合宿が最大の目標です。また、パキスタンやアフリカなど、海外遠征合宿も行いました。なお、「早稲田スポーツミュージアム(戸山キャンパス)」で、同部を含めた展示を開催しています(2019年11月現在)