8月17日~19日にかけて静岡・伊豆ベロドロームで開催された第74回全日本大学対抗選手権自転車競技大会(インカレ)のトラック部門で、男子スプリントの中野慎詞選手(スポ1=岩手・紫波総合)、タンデム・スプリントの安倍大成選手(スポ2=岩手・紫波総合)・川副雷斗選手(スポ1=熊本・九州学院)組、女子500mタイムトライアルの小泉夢菜選手(スポ2=埼玉・浦和工)がそれぞれ優勝し、早大勢が3種目で学生日本一に輝きました。
男子スプリント 中野慎詞選手-新風を吹き込む1年生王者の誕生-
決勝戦の一本目はスタートから先行すると、逃げ切りを図りそのまま先取します。しかし、二本目では相手に差し切られ勝負は三本目に持ち込まれました。運命の三本目は残り200m過ぎでロングスパートを仕掛けそのままスピード落とすことはなくゴール。スーパールーキーが盤石の強さをみせ学生日本一の栄冠を掴み取りました。同種目での早大勢の優勝は14年ぶりとなります。
タンデム・スプリント 安倍大成選手・川副雷斗選手組 -近年惜敗の悔しさを晴らす歓喜の優勝-
安倍・川副組は予選で大会記録および学連記録を更新する12秒784をたたき出す快進撃をみせ順当に決勝戦に進出します。迎えた決勝の相手は安倍・川副組の記録をさらに更新して勝ち上がってきた2連覇中の鈴木陸来選手・高橋綜一郎選手組(法大)。一本目を先取され窮地に追い込まれますが、二本目は先行逃げ切りの展開で取り返します。勝負の三回戦は先行する法大ペアに対し温めていたまくりで対応、見事差し切り早大勢6年ぶりの優勝を達成しました。
女子500mタイムトライアル 小泉夢菜選手-2年越しの悲願達成 涙の初優勝-
全国高校選抜大会で3冠達成、アジアジュニア選手権では4種目で表彰台に立ち、トップアスリート入試を突破して鳴り物入りで大きな期待を背負って入学してから2年。ついにスランプを脱出し、2年ぶりとなる36秒代の好記録をマークして悲願の学生日本一の座を掴み取りました。最終走者のタイムが電光掲示板に映され優勝が確定した瞬間、優勝の喜びと重圧から解放された安堵の涙が流れました。同種目での早大勢の優勝は4年ぶりです。また女子スプリントでも2位となり2種目で表彰台に立ちました。
その他、女子チームスプリントは2位、男子チームスプリントは3位で表彰台に立ち、スプリントやチームパシュートで大学記録を更新するなど、早大勢が躍進を遂げエンジの旋風が巻き起こった大会となりました。
今後とも早稲田大学自転車部への応援をよろしくお願いいたします。