競技スポーツセンターは、早稲田アスリートプログラム（WAP）のボランティア・地域貢献活動の一環として「障がいのある方との伴走ボランティア」を部員に周知し、参加を募っています。4月は2回実施、3部の体育各部から10名の部員が参加し、伴走を通じて視覚障がいのあるランナーの方々との交流を行いました。
4月の伴走ボランティア
（１）視覚障がい者との伴走活動
◆開催日
4月8日（日） 午前9：30～12：00
◆会場
代々木公園（渋谷区）
◆主催者
認定ＮＰＯ法人 日本ブラインドマラソン協会
（２）知的障がい者・肢体不自由者との伴走活動
◆開催日
4月29日（日）
◆会場
光が丘公園内 陸上競技場
◆主催者
夢伝・Goal in ゆきわり走実行委員会
大会委員長 増田明美氏
活動報告
＜4月8日（日）視覚障がい者との伴走活動 ：ボクシング部・少林寺拳法部＞
この日はボクシング部から5名、少林寺拳法部から2名の部員が参加しました。今回、初めて参加したボクシング部の三輪裕之選手（文学部2年）は、「私はボランティアというものに参加することが中学生の時に行ったゴミ拾いしか経験がなく、今回、伴走活動の実施に対してとても不安でした。しかし、最初に伴走方法をオリエンテーションで学び、『障がい者ランナーは様々な試練を乗り越えてこられた方ばかり。どのようなこでも遠慮なく質問してください』と教えてもらったので気持ちが楽になりました。そのため、伴走させていただいたご婦人（早苗さん）から、仕事や家族のこと、音響式信号機がついていない横断歩道の渡り方など、普段から気になっていたことも質問して教えていただきました。この活動に参加する障がい者ランナーの皆さんは、とても明るく話しやすい方々ばかりで安心しました。私自身、近所のおばさんと過ごすように楽しく過ごすことができ、あっという間に時間がたってしまいました。また、早苗さんと一緒に走りたいです」と語っていました。
先月（3月）に続き、今月も参加した少林寺拳法部の大橋知直選手（文化構想学部2年）は、次のようにコメントしています。
「今回が2回目の参加となりました。最初は、『目の見えない方と走る』と言われてもイメージが湧かず、貢献出来るのか不安でした。ですが、その不安は一瞬で解消しました。視覚障がい者ランナーの方々とコミュニケーションをとりながら代々木公園を走る気持ち良さは、決して忘れられません。心をひとつに、体をひとつに、まさに一心同体になるような感覚でした。更に、視覚障がいのある方々の中には、フルマラソンを走る方や、4か国語を駆使して企業で活躍している方もいらっしゃいます。伴走活動というボランティアではありますが、自分も成長させて貰える、そんな場所だと感じました。障がいを持った方々が私と伴に走る事によって少しでも気分転換になって頂ければ、本当に嬉しいですし、アスリートとしても1人の人間としても、かけがえのない貴重な経験でした。
体育各部の皆さん！自分達の活躍出来る場所が競技だけではなく、ボランティア活動にもある事を認識していただき、是非ご参加下さい」
＜4月27日（日）知的障がい者・肢体不自由者との伴走活動：フェンシング部＞
昨年の大会に続き、今年もフェンシング部から3名の部員が参加しました。この大会は、障がいのある方と伴走者が速さを競うのではなく、あくまでコース完走を楽しむ大会です。大会委員長は、かつて長距離ランナーとして数々の日本新記録を樹立し、ロサンゼルスオリンピックにも出場した増田明美さんです。当日は主催者スタッフの方に助けていただきながら、部員たちもたくさんの気づきと学びの機会となりました。参加された方々の明るい笑顔あふれる、心温まる大会でした。
今回、初めてボランティアに参加した中島美月選手（スポーツ科学部1年）は、「普段では経験できない、貴重な時間を過ごすことが出来ました。この大会に参加し、ハンディキャップを気にせず、皆さんが楽しそうに喋ったり走っている姿が印象に残りました。伴走活動に参加し、周りに気を配ることの大切さに改めて気づくと共に、今まで全く知らなかった世界に接することができ、大きな学びの機会となりました。今回の体験を生かし、より楽しく安全な障がい者スポーツボランティアに貢献できるよう、今後も積極的に行動していきたいと思います」と語ってくれました。
早稲田アスリートプログラム
早稲田アスリートプログラムでは、体育各部部員が早稲田大学体育各部の部員としての自覚を持って社会貢献活動に積極的に取り組みます。早稲田スポーツを支えてくれる人・地域への感謝の気持ちを持ってボランティア活動を行います。
