競技スポーツセンターは、早稲田アスリートプログラム(WAP)のボランティア・地域貢献活動プログラムの一環として「希望の車いす」の活動を部員に広報しました。3月も、早稲田大学体育各部から多くの部員が活動に参加しました。
希望の車いすとは
世界中に車いすを必要としている人々は約2,000万人いると言われています。そのほとんどの人々は経済的理由で車いすを購入することができません。一方、日本には使われなくなった車いすがたくさんあります。これらの車いすを無償で提供いただき、丁寧に整備して修理を行い、主に東南アジアの人々に無償で送り届けるとともに「希望」も届ける活動を行っています。
◆開催日
毎週火曜日 10:00~16:00
(WAPは10:00~12:00にて活動中)
◆会場
聖書キリスト教会5階
東京都練馬区豊玉北1-12-3
(西武池袋線「江古田駅」から徒歩8分、大江戸線「新江古田駅」より徒歩4分)
◆主催
NPO法人「希望の車いす」
活動報告
作業を開始する前には、毎回、このNPO法人の創始者であり、難病の子供を持つ母親でもある、アメリカ人宣教師メリーさんから、「使われなくなって放置されたままの車いすを、一人でも多くの必要としている方に届けたい」という思いから活動が始まった説明を伺います。今回参加した部員たちも、その思いをしっかりと受けとめ、車いすの本体やスポークなどの「さび」「汚れ」を丁寧に落したり、タイヤを交換したりしました。また、修復と整備が完了した車いすを地下に運ぶ作業も行いました。
<3月1日(火)ア式蹴球部9名・軟式庭球部3名・庭球部2名・航空部1名・日本拳法部1名>
<3月15日(火)ア式蹴球部8名・応援部1名>
ア式蹴球部の宮沢里彩選手(スポーツ科学部4年)は、「私は今まで『車いす』について深く考えたことはありませんでした。しかし、今回のボランティアを通じ、このNPO法人が扱う車いすが様々な人の思いが詰まった希望なのだと感じました。『車いすがあったから家族全員で出かけられるようになりました。私達は車いすを初めて受け取った日のことを決して忘れられません』と語る宣教師メリーさんの言葉が、深く胸に響きました。最もきれいな状態の車いすをお届けしたい、という思いから周囲のメンバーと協力して隅々までに磨き上げることができました。この車いすを受け取る方のことを想像し、不備はないか、使いにくい箇所はないか、受け取った時に嬉しく感じていただける状態になっているかと、入念なチェックを繰り返しました」と語っていました。
応援部(吹奏楽団)の進藤愛純さん(人間科学部1年)は、「自分たちの手できれいにした車いすが日常生活の中で必要としている人々の元へ必ず渡るので、その支援に携わることができて嬉しく、達成感もありました。また、NPO法人の方々から車いすの清掃方法を丁寧に優しく指導いただいたり、ボランティアに懸ける思いもお話しいただいたりと、大変勉強になりました。一緒に作業したメンバーとも仲良くなれたので、また機会があったら参加したいです」とのことでした。
WAP ボランティア・地域貢献活動プログラム
早稲田アスリートプログラムでは、体育各部部員は、早稲田大学体育各部の部員としての自覚を持って社会貢献活動に積極的に取り組みます。早稲田スポーツを支えてくれる人・地域への感謝の気持ちを持ってボランティア活動を行います。