競技スポーツセンターは、早稲田アスリートプログラム(WAP)のボランティア・地域貢献活動プログラムの一環として「視覚障がいの方のための伴走活動」を部員に広報し、参加を募っています。7月、8月は、以下、延べ11の早稲田大学体育各部から67名の部員が参加し、伴走活動を通じて視覚障がいのあるランナーの方々との交流を行いました。
<7月19日(日)漕艇部3名・山岳部2名>
<8月2日(日)ア式蹴球部(女子)39名・ボクシング部3名>
<8月9日(日)野球部1名・バレーボール部(女子)1名>
<8月16日(日)バスケットボール部(女子)12名・バレーボール部(女子)1名>
<8月31日(日)野球部1名・応援部(リーダー)1名・ボクシング部3名>
伴走活動とは
- 開催日
毎週日曜日 午前9:30~12:00 - 会場
代々木公園(渋谷区) - 概要
視覚障がいのある方のランニングスペースにあわせて伴走する - 主催者
第1日曜日 認定特定非営利活動法人日本盲人マラソン協会
第2/4/5日曜日 アキレスインターナショナル
第3日曜日 東京視覚障害者ランニングクラブ
活動報告
毎回、朝礼の前後に伴走講習会が開催され、その後に事務局が健常者(伴走者)と視覚障がいのあるランナーとのマッチングを行います。それぞれの主催団体の皆様が温かく受け入れてくださり、部員たちはこの活動を通じ、日常ではあまりお会いする機会のない白杖を持った方や、盲導犬を連れた方との接し方を学ばせていただきました。
部員たちは、1周1.8キロメートルの代々木公園内の周回コースを障がいのある方々の安全を確保するために「10メートル先を左に曲がります」「まもなく上り坂が始まります」「自転車が来ますが、このままで大丈夫です」などと声を出して状況説明しながら伴走しました。頭と体で周回コースを熟知されている男性ランナーの方が、道に迷った伴走部員を逆に誘導してくださる場面もありました。ランナーの方々の中には、生まれつき全盲でありながら点字と音で数か国語をマスターし世界中の国際会議に出席して活躍されるご婦人、また脱臼して3か月間リハビリしても稼働範囲が広がらなかった部員の小指を瞬時に治してしまった全盲のマッサージ師のご婦人もいらっしゃいました。このように、学生たちは、ランナーの方々との会話を楽しんだり交流を通じて、学内ではとても学ぶことのできない社会経験を積んでいます。
今回、参加した体育各部の多数の部員からも「実際に活動し、とてもやりがいを感じました。また、思った以上に伴走活動はとても楽しかったです。ぜひ、他のメンバーにも声掛けして誘ってみます」、「私たちには想像できないようなハンディキャップを抱えながらも、全くそのご苦労を感じさせることなく、前向きに力強く前進されている姿に感動しました」という声を聴くことが出来ました。
競技スポーツセンターでは、これからも毎月、伴走活動ボランティアの参加募集を継続的に行います。一人でも多くの皆さんのご参加をお待ちしております。
WAP ボランティア・地域貢献活動プログラム
早稲田アスリートプログラムでは、体育各部部員は、早稲田大学体育各部の部員としての自負を持って社会貢献活動に積極的に取り組みます。早稲田スポーツを支えてくれる人・地域への感謝の気持ちを持ってボランティア活動を行います。