競技スポーツセンターは、早稲田アスリートプログラム(WAP)のボランティア・地域貢献活動プログラムの一環として、陸前高田市サッカー協会が主催する少年サッカー大会「早稲田カップ」に、ア式蹴球部員23名を派遣しました。部員たちは、大会運営業務に加えてサッカー教室、高田高校サッカー部や成人有志チームとの交流試合も行い、2日間にわたって地域の方々と親交を深めました。
早稲田カップ Powerd by addidas
元サッカー日本代表キャプテンである加藤久氏のコーディネートと早稲田大学ア式蹴球部の協力により、子供たちにとっての新しい目標設定と個人のレベルアップを図るために開催されている少年サッカー大会。2012年から毎年、気仙沼と陸前高田市の2地域にて開催しています。
◆日時
2015年10月31日(土)~11月1日(日)
◆会場
陸前高田市気仙小学校仮設グラウンド
◆参加チーム
少年の部:岩手県内6チーム(高田・高田Jr・サンアルタス・江釣子・和賀・鬼柳)
宮城県内2チーム(石巻・なかの)
高校の部:高田高校
成人の部:高田クラブ・アディダス・早稲田大学
◆主催
陸前高田市サッカー協会
◆後援
陸前高田市教育委員会・アディダス ジャパン株式会社
活動報告
貸切バスにて朝6時に陸前高田市に到着後、地元のサッカー協会関係者やご父母の方々と一緒にゴールポストやテントの設営、グラウンド整備などを行いました。
陸前高田での開催は今回で4回目となり、すっかり地域に溶け込んだ大会となって認知度も上がってきました。今回は仙台や石巻のチームも参加して、指導者同士の良き交流の機会にもなりました。
開会式では、陸前高田市サッカー協会の小山会長による開会挨拶、審判長によるルール説明に続き、代表チームによる選手宣誓の後、予選リーグが始まりました。
大会は2日間にわたって開催され、初日は予選リーグ8試合とフレンドリーマッチ4試合が行われました。ア式蹴球部の部員は全員、少年8チームの各監督のもとでコーチの役割を果たしたり、試合の合間にミニゲームやトレーニングを行ったり、アディダスの方々に準備いただいたキックターゲットやリフティングコーナーで一緒に遊びながら、すべての試合の主審・副審も担当しました。
また、高田高校サッカー部と交流試合を行うともに、ポジション別の技術指導も行い、高校生たちは熱心に耳を傾けていました。
2日目は、予選リーグ4試合、フレンドリーマッチ4試合、順位決定戦4試合が行われました。決勝戦では、和賀FCと江釣子FCが対戦し、延長戦でも決着がつかず、接戦の末、最後はPK戦にて和賀FCが優勝しました。
閉会式終了後、すべての後片付けを済ませ、再度、ア式蹴球部員と地元の成人チームである高田クラブ有志チームが真剣勝負の交流試合を行いました。試合後には全員で握手をし、来年の再開を約束しました。
ア式蹴球部で社会貢献担当を務める山本有一選手(人間科学部4年)は、「個人的には今回で5度目の被災地訪問になり、初めて陸前高田市に訪れてから2年以上の年月が経ちました。2年前は、道路に大型船が乗り上げられ、津波に流された民家の残骸や瓦礫が至る所に見受けられました。現在、その街並みや景色は徐々に変わりつつあり、民家の跡地に盛土で高台を作っていたり、グラウンドのすぐ横に三陸道が建設されていたりと、少しずつ復興が進んでいるように思われます。だからこそ、このように毎年早稲田カップを開催し、地元の人々や子ども達と共に時間を過ごす大切さを感じました。毎年参加しているサッカー少年達を見ていると、子どもたちの成長スピードに驚きを感じます。無限の可能性と希望に満ち溢れた彼らのためにもサッカーを通じて成長の手助けをし、私たちはその憧れのお兄さんとして、また、ア式蹴球部として、サッカーで結果を出さなくてはいけないと強く感じています」と語っていました。
競技スポーツセンターでは、これからも被災地の復興支援として東北へのスポーツボランティア活動を継続していきます。
WAP ボランティア・地域貢献活動プログラム
早稲田アスリートプログラムでは、体育各部部員は、早稲田大学体育各部の部員としての自負を持って社会貢献活動に積極的に取り組みます。早稲田スポーツを支えてくれる人・地域への感謝の気持ちを持ってボランティア活動を行います。