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野球部が台湾訪問 校友会や地元小学校などと旧交温める

早稲田大学野球部は2024年2月下旬、小宮山悟監督や部員6名が台湾を訪問し、台湾校友会と交流したほか、台湾プロ野球球団「味全ドラゴンズ」の球場施設を見学、台北市の日本人学校や桃園市・亀山小学校で生徒たちに野球教室を開催し、一世紀以上続く早稲田大学と台湾の旧交を温めました。

早稲田大学は学生アスリートが学業と部活動を両立し、社会性と豊かな人間性を兼ね備えた人格形成を目指し、体育各部部員の「文武両道」を高いレベルで実現させることを目指しています。今回野球部は、国際課と本学台湾台北オフィスの支援のもと、2月26(月)から2月29(木)の計4日間台湾を訪問し、こうした精神に則り国際交流の場を通して外から日本を見つめ直し、自らの知見を広げる機会を持ちました。本学は古くから台湾と良好な関係を築いており、そのなかで野球に係る交流も長い間継続しています。

野球部マネージャーの北嶋晴輝(スポーツ科学部3年生)さんが、台湾訪問の詳細を伝えます。

2024年2月26日(月)

早稲田大学台湾校友会最高顧問・謝南強氏との懇談

初日は、台湾校友会最高顧問・謝南強氏と早稲田大学台北オフィスにて懇談させていただきました。謝氏は、早稲田大学商学研究科を卒業されている早稲田大学OBの方であります。謝南強氏のお父様の謝國城氏も本学の出身であり、台湾における野球の普及に尽力され、台湾では「台湾野球の父」とも呼ばれています。お父様と同様、謝南強氏も台湾の野球の発展に力を入れており、謝國城棒球文教基金會を設立し、台湾の子ども達に野球ができる環境を支援されています。また、謝氏は早稲田大学野球部とは深いつながりがあり、野球部が100周年記念の際には、弊部安部球場までお越しいただき記念の盾をいただきました。謝氏とは、台湾と早稲田大学の歴史や台湾野球の発展した軌跡などをお話いただきました。

野球部4年・黃鼎仁さん(国際教養学部)感想

台湾の野球の発展に大きく関わっている大先輩である、謝南強氏と懇談することで、野球ができることは当たり前ではないと感じました。私は選手以外の角度から野球が出来ることについて考えたことがありませんでしたし、勝敗以外のことを考えたことがありませんでしたが、謝南強氏と懇談することで、大会を運営する人の角度から野球を考えることができました。謝南強氏のご支援のおかげで多くの子ども達が野球ができていることに感謝申し上げます。また、選手として野球ができることに感謝していきます。

台湾野球が発展したのは少年野球世界大会で台湾チームが優勝したからです。台湾チームは何回もチャンピオンを取ったことがあります。謝南強氏をはじめ、成功の裏には多くの方々が協力していただいています。謝南強氏の台湾少年野球世界大会代表チームを支援するお話を聞いて、感動しました。大会はアメリカで行われましたが、選手達の洗濯や通訳まで、何から何までお世話していたそうです。そのような支援がないと、世界大会のチャンピオンになれませんでした。台湾野球が発展しなかったかもしれません。台湾の野球の発展に大きく貢献された謝南強氏と懇談することで、いつもと違う視点で野球を見ることができました。

2024年2月27日(火)

味全ドラゴンズ訪問

2日目の午前中は大学に長年ご支援をいただいている頂新国際集団のグループでもある台湾プロ野球球団味全ドラゴンズの球場施設を見学させていただきました。充実したトレーニングルームやグラウンドに非常に驚きました。球場の内野席には、チアリーダーズが踊るステージがあるなど、日本のプロ野球球場とは違う作りもあり非常に興味深かったです。その後、味全ドラゴンズの魏應充氏(味全龍球團創辦人)とお話しさせていただきました。球団のオーナー会社である台湾味全は傘下の財団法人頂新和徳文教基金会を通じて、台湾での野球の普及に非常に力を入れております。台湾の子ども達に野球道具の支援や、日本への野球留学も援助しております。

台湾校友会会長・呉昕陽氏との懇談

午後には台湾校友会会長・呉昕陽氏のところへ表敬訪問させていただきました。

台湾台北にある新光三越の建物へお邪魔させていただきました。呉氏は新光三越の総経理であられるとともに、早稲田大学台湾校友会の会長でもあります。呉氏とは、台湾と日本との歴史、台湾の経済的な成長の過程など、私たちが社会人として生活する上で有益な情報を多く教えていただきました。また、早稲田大学野球部は最後に訪台した2017年の際のお話もしていただき非常に充実した時間を過ごすことができました。

台湾校友会食事会

2日目の夜には、台湾校友会の方々より夕食会を開催していただきました。会には校友会総幹事・鄭世維氏を始め約10名の方々がいらっしゃいました。初めは、言語の違いにより会話をすることができるか不安でありましたが、校友会の方々は日本語が非常に流暢で大変驚きました。会に出席されていた校友会の方々の中には、会社を経営されている方も多く会社経営のノウハウ等様々なことを教えていただきました。台湾校友会の方と非常に充実した時間を過ごすことができました。

野球部4年・稲益大地さん(商学部)感想

今回の台湾訪問では、早稲田大学に縁のある多くの方々と交流するができ、とても貴重な経験となりました。台湾校友会の食事会では、台湾で会社経営をされている方や貿易関係のお仕事をされている方などグローバルに活躍されている方とお話しすることができ、考え方や価値観の違いを感じることができました。私も、将来世界で活躍したいという目標を掲げており、ここで得た経験を今後のキャリア形成に役立てたいです。また、卒業から長い年月が経っている先輩が野球部に所属されていたわけではないにもかかわらず、私たちの試合の結果などをしっかりと把握されていて「いつも応援しているよ」などと声をかけてくださり、とても励みになりました。早稲田大学野球部を応援くれている方々のためにも今年こそはリーグ戦で優勝し、天皇杯を奪還して日本一を達成したいです。

2024年2月28日(水)

台北日本人学校野球教室

3日目の午前中は台北日本人学校で野球教室を開催しました。野球教室には、40名を超える小中学生に参加していただきました。初めに参加者全員にキャッチボールを行う上で大切なことを早稲田大学野球部部員より伝えました。少しレベルの高い話もしましたが、子ども達も自分なり解釈して実践しておりました。その後小学生、中学生、投手のグループ分かれ、練習を行いました。ノックやバッティングを行い、時間いっぱい汗を流しました。また、台北日本人学校野球教室を通して、現地に滞在している多くの日本人の方々を交流することができました。日本と台湾の文化の違いや、台湾での就職についてなど私たちの将来に繋がる有益な情報を教えていただきました。

野球部4年・文珠玄基さん(スポーツ科学部)感想

今回は、台北に住む日本の小学生に対して野球教室を行いました。教室では、基本的なキャッチボールやバッティングについて説明を行いました。一つの説明に対し、小学生から数多くの質問が飛び交い、学習意欲の高さに非常に驚きました。こちらが指導する立場でしたが、私自身も小学生やその保護者の方に多くのことを学ぶことができました。また野球教室を開催した中で一番驚いたことは台北日本人学校の保護者に早稲田大学のOBの方々が多くいたことです。日本から離れた台湾でも多くの早稲田大学の卒業生の方が活躍していることを知りました。今回の台北日本人学校訪問で自分自身も世界で活躍できる人材になりたいと強く思うようになりました。

亀山小学校野球教室

台湾の桃園市にある亀山小学校に移動し、亀山小学校野球部のメンバーを対象に野球教室を開催しました。最初に、亀山小学校の監督から野球部について紹介がありました。亀山小学校野球部は数多くのタイトルを獲得しており、リトルリーグの世界大会でも優勝経験があります。亀山小学校の野球施設には非常に驚かされました。広大なグラウンド、充実した練習用具、そして地下に完備されたバッティングスペースがありました。野球教室では、守備練習と打撃練習を行いました。守備練習では、内野手、外野手、捕手に分かれ、それぞれ早稲田大学野球部の部員が指導にあたりました。亀山小学校の選手はレベルが非常に高く、驚きを隠せませんでした。

野球部4年・吉村懇さん(教育学部)感想

亀山小学校での野球教室では、野球の技術を教えるだけでなく、学校の歴史についても教えていただきました。亀山小学校は国内だけでなく国際的にも優秀な成績を残しており、驚かされるばかりでした。実際に小学生のプレーを見ても、彼らの力強さやスピードには驚かされ、彼らが小学生であることを考えると、そのプレーのレベルは想像以上でした。また、言葉が通じない中での指導だったため、少し苦労しました。この教室を通じて、彼らがどれだけ熱心に練習しているかが伝わり、自分にとっても良い刺激になりました。彼らの努力は本当に素晴らしいものであり将来がとても楽しみだと感じ、彼らを通じてまた台湾との縁が繋がっていければうれしいです。

台北稲門会食事会

3日目の夜は、早稲田大学台北稲門会の方々より夕食会を開催していただきました。会では、台湾での生活や就職などをお話いただきました。最後は、参加者全員で「紺碧の空」「早稲田大学校歌」を歌い締めました。台湾にいる早稲田大学OBの方々と非常に充実した時間を過ごすことができました。

野球部4年・鹿田泰生さん(商学部)感想

台湾で活躍されている台北稲門会の方々と交流させていただきました。会食では、長らく応援いただいている皆様に感謝の意を表すことができました。学生スポーツにおいては支援者の方々からの熱い応援が欠かせません。特に遠く離れた場所から支援してくださっている台北稲門会の方々とお会いし、日頃の感謝を述べることができたことは貴重な経験でした。また、今回の台湾遠征を通じて、野球部が多くの方々の支援によって成り立っていることを改めて実感しました。このことから、感謝の気持ちと謙虚さを常に心に留め、大切にしていこうという決意を新たにしました。

台湾渡航の活動は以上となります。今回の台湾渡航を通して、グローバルな視点で日本や自分の将来について見つめ直すことができ、実りある訪台となりました。

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