
Vリーグに進む(左から)岩本、大塚、秋間、重藤。早稲田スポーツミュージアムでそれぞれの決意を語った
2022年度全日本大学選手権(全日本インカレ)で第3位となった早稲田大学バレーボール部男子。4名の選手がVリーグのチームに内定しました。岩本大吾主将(スポーツ科学部4年)はジェイテクトSTINGS、大塚達宣副将(同学部4年)はパナソニックパンサーズ、秋間直人(同学部4年)は堺ブレイザーズ、重藤トビアス赳(同学部4年)は東レアローズに所属します。それぞれに大学の振り返りをしてもらい、卒業後の抱負を聞きました。
岩本大吾主将(ジェイテクト)「成長」
行けるところまで上を目指す
――早稲田大学バレーボール部で身につけたこと、学んだことについて教えてください
非常にたくさんの経験をさせていただいたなと思っています。バレーボールでのプレーもそうですし、それ以外での過ごし方も、学生の模範となるように意識してきました。特にバレーボール日本一を目指す集団の中で、バレーボール以外でも組織として日本一をつくれるように、日々努力してきたので、日常生活からいろいろなところにおいて身についているのかなと思います。
――大学4年間での1番の思い出は
大学3年次の全日本インカレ優勝です。結果的には5連覇目の優勝ということなのですが、 初めてスタメンとして出場したインカレであり、キャプテンとして優勝を飾ることができたので、もちろん選手もそうですし、スタッフ、応援してくれている人に感謝したいです。
――卒業後の抱負は
ジェイテクトSTINGSに入団できるということで、そちらで日本一に貢献することです。そのあとはバレーボールで行けるところまで上を目指してやっていきたいと思っているので 頑張りたいと思います。
――Vリーグや全日本で活躍する大塚選手をどのような思いで見ていましたか
身近にそんな選手がいるというだけで自分にとって良い刺激になっていますし、自分もああいう場所で活躍したいなと思うようになってきているので、それも含めてこれから頑張っていきたいです。
――Vリーグ1年目の抱負は
選手層がすごく厚いチームなので、大変だとは思いますけど、しっかり試合に出場して勝利に導きたいと思います。
大塚達宣副将(パナソニック)「挑戦」
大学では毎日の練習が一番の思い出
――早稲田大学バレーボール部で身につけたこと、学んだことについて教えてください
早稲田大学に進学したのは、関東の大学のバレーのレベルが高いので、そこに身をおいて自分を人としてもバレーボーラーとしても成長させたいという気持ちがありました。自分の中では、入学してからそれを達成することができたのかなと思います。個人としても代表や様々な場所で活動させてもらって、それも大学のバレー部がほかの場所での活動に温かく送り出してくれたからという部分もありました。本当にバレーボールの環境だったり、チームスタッフやメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。
――松井監督から言われたことで印象に残っていること
早稲田のバレーボール部は人を育てることを1番にしているので、自分たちも口酸っぱく言われてきました。部活なので、この先バレーボールをする選手もいれば普通に就職して社会人として社会に出ていく人もいますし、全員に共通して言えること、というところを松井監督は4年間指導してくださいました。そういう意味では人として大きくなれたのかなと思います。
――大学バレーボール部での4年間での1番の思い出は
何かひとつということはあまりなくて。インカレで4年のうち3年優勝できましたが、結果よりもこのチームでできたことが僕は楽しかったですし、1番の思い出だと思っています。なので普段の生活というか、毎日の練習が思い出です。
――卒業後の抱負は
卒業後は学生としてではなく、仕事としてバレーボールができるということに感謝をもちたいです。自分がやりたいこと、好きなことを仕事にできるのは幸せだと思っているので、その気持ちを忘れずに、挑戦する気持ちを持ち続けて次のカテゴリーでもそうですし、代表活動にも絡んでいけるならどんどん絡んでいきたいと思っているので。どんどん挑戦していきたいと思います。
――大塚選手はすでにパナソニックでVリーグの新人王を受賞されているので2シーズン目ということになると思いますが、2シーズン目の目標を教えてください。
チームとしてはリーグで優勝することだと思うので、そこにどんな形で貢献できるのかやってみないとわからないところはあると思いますが、チームの勝利に貢献できる選手になりたいです。
秋間直人(堺)「謙虚」
日本一目指す集団で得た成長
――早稲田大学バレーボール部で身につけたこと、学んだことについて教えてください
日本一を目指す集団として、そのためにはどのような行動が適切なのかということを深く学べた4年間だったと思います。日本一になるための行動、日本一になるための練習をする中で、人間的にもバレーボーラー的にも大きく成長できたのではないかなと思います。
――4年間の一番の思い出は
僕はバレーボーラーとしてのキャリアが短いので、本当に日々の練習が思い出に残っています。早稲田バレーボールの高いレベルにいかについていくかということを常に模索していた4年間でした。
――今回Vリーグのチームに加入できるということですが、それは1年生のときから考えていたことなのですか
そうですね。へたくそでしたが、1年の時から目指してはいました。
――入団が内定してみていかがですか
まだまだバレーボール選手としては未熟な点も多いですが、ぼく個人の見解として将来性はあると思うので、そこを伸ばしていければさらに良い選手になれるのかなと思います。
――Vリーグ1年目はどのような抱負を持っていますか
バレーボール選手として少しでも多く成長できるように、日々の練習を全力で頑張りたいです。
――天皇杯などでVリーグのチームと対戦する機会もあったと思いますが、手ごたえは
ブロックの部分ではそれなりに練習すれば通用するのかなと思っています。あとはスパイクを頑張れば今後さらに成長できると思っています。
重藤トビアス赳(東レ)「粘り強く」
基礎・基本を徹底
――早稲田大学バレーボール部で身につけたこと、学んだことについて教えてください
早稲田に入ってから基礎・基本を徹底してやってきたことです。どんなにうまい選手、先輩であってもそういったところを重要視し、徹底していること。そして、そうすれば応用が利くということを学びました。
――大学在学中の一番の思い出は
4年生の最後の全日本インカレです。これまでずっと1、2、3年と優勝してきて4年生で初めて準決勝で負けて。その中でも3位決定戦でみんなでしっかり勝てたというのが、違った景色ではあったのですが、全部出し切れたのかなと思います。
――卒業後の抱負は
ポジションが大学時代と変わったりするので、慣れないこともあると思うのですが、色紙にも書いたように粘り強く、コツコツ基礎基本を意識しながらやっていきたいと思います。
――Vリーグ1年目はどのような活躍をしたいですか
実際どういう風にVリーグが動いているのか、練習しているのか全然わからないのですが、試合に関わることができたら、託された状況の中で自分の役割を全うしてチームに貢献したいと思います。

早稲田アリーナで抱負を色紙に書いて示した4名
◆岩本大吾(いわもと・だいご)※写真左
スポーツ科学部4年。ジェイテクトSTINGS内定。193センチ。最高到達点335センチ。兵庫・市尼崎高出身。色紙に書いた抱負は『成長』。
◆大塚達宣(おおつか・たつのり)※写真左から2人目
スポーツ科学部4年。パナソニックパンサーズ内定。194センチ。最高到達点340センチ。京都・洛南高出身。色紙に書いた抱負は『挑戦』。
◆秋間直人(あきま・なおと)※写真左から3人目
スポーツ科学部4年。堺ブレイザーズ内定。201センチ。最高到達点342センチ。愛知・桜台高出身。色紙に書いた抱負は『謙虚』。
◆重藤トビアス赳(しげとう・とびあす・たけし)
スポーツ科学部4年。東レアローズ内定。191センチ。最高到達点335センチ。神奈川・荏田高出身。色紙に書いた抱負は『粘り強く』。