早稲田大学ア式蹴球部員3名とラクロス部員(女子部門)1名は、電動車椅子サッカー大会「WONDER FESTIVAL 2018」の大会運営ボランティアスタッフとして、オフィシャル業務を担当しました。
- 大会名
WONDERFESTIVAL 2018 - 日時
2018年1月13日 午前8:30~19:30 - 会場
東京都多摩障害者スポーツセンター - 参加者
東京都並びに千葉県の電動車椅子サッカー協会に所属する登録選手 - 主催者
東京都電動車椅子サッカー協会
「電動車椅子サッカー」とは
選手たちは、手、足、口、顎などを用いて電動車椅子を操作しながら、車椅子の前に取り付けたフットガードで直径32.5cmのボールを巧みに操り、ゴールを狙います。車椅子を大きく回転させて高速のスピンキックをしたかと思うと、細かなボールコントロールで相手をかわす、豪快さと緻密さを併せ持ったサッカーです。1チームはゴールキーパーを含む4人制で、コートはバスケットボールコートを用いて20分ハーフです。電動車椅子の最高速度は国内ルールでは6㎞/hですが、競技の国際化に伴って国際試合では10㎞/hと統一され、ダイナミクでスピード感あふれるスポーツになっています。
大会運営ボランティアに参加した4名の部員たちは、他大学のボランティアサークルメンバーと協力しあってオフィシャル係を担当し、セレモニーの司会進行、各チームからの先発メンバー表の回収、スコアシートへの記入、タイムキーパー、場内アナウンスなどを行いました。
開会式、スピードテスト(車椅子の最高速度が6㎞/h以下であることのチェック)に続き、出場4チームによる総当たり形式で交流試合が行われました。今回の大会における目的は、勝敗にこだわらずに個人参加でにわかチームを作り、純粋に電動車椅子サッカーを楽しみ、選手同志が進んでコミュニケーションを取り合って交流を深めながら、選手と競技スタッフの技術向上を図ろうというものでした。大会運営に携わらせていただいた部員たちも、電動車椅子に乗った状態でボールを追いかける選手たちの見事なドリブルやセットプレーに魅了され、休憩時間には選手や審判、他大学のボランティアスタッフとの交流も大いに楽しんでいました。
今回、初めて参加した中山尚英選手(スポーツ科学部1年)は、「申し訳ない事に、私は今回の大会に参加させていただくまで、電動車椅子サッカーを観るどころか、全く知りませんでした。ただ今回の経験が、私自身のサッカーの価値観に大きな変革をもたらしました。それは、私達が早稲田大学で毎日励んでいるサッカーは、サッカーという種目の一部でしかないということ、そこには何の優劣もなく、脚ですることだけがサッカーではないということです。脚も使えず、車椅子でスピードも限度があり、自分が思うほど小回りが利くはずもないのですが、その中で、常にボールの状況に対して予測し、組織的に攻防を繰り返すプレーを目の当たりにして、私たちよりもずっとサッカーにおけるワンプレーワンプレーを考えていると感じました。そして何より、サッカーに対する情熱や1つのボールの行方に執着する姿、ゴールに喜び悔しがる姿は私達と何も変わらないのだと改めて実感することができました。考えさせられ、胸が熱くなる場面が多々あり、自身の今後のサッカー人生において間違いなく大きな活力となりました。今回のように、また違うかたちのサッカーに出会っていけたらと思います」と感想を語っています。
WAPボランティア・地域貢献活動プログラム
早稲田アスリートプログラムでは、体育各部部員は早稲田大学体育各部の部員としての自覚を持って社会貢献活動に積極的に取り組みます。早稲田スポーツを支えてくれる人・地域への感謝の気持ちを持ってボランティア活動を行います。