概要
湿地保全に関する国際的な取り決めである「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」(ラムサール条約)が採択されてから40年以上経過した現在においても、十分に湿地の減少や劣化に歯止めがかかっていない。また、湿地を生息地とする渡り鳥の保護も断片化したままである。
本研究は、そのような現状に着目し、「日本環境法」、「オーストラリア環境法」、「国際環境法」の3つの観点から湿地保全と渡り鳥の保護のための法制度が抱えている課題を明らかにする。そのうえで、日豪渡り鳥保護協定の実効性確保という視点も加えて、日本およびオーストラリアの湿地と渡り鳥保護の法政策の比較研究を通じて、今後の日本の湿地および渡り鳥保護の法政策に求められることを明らかにする。
構成メンバー
代表者:黒川哲志
招聘研究員
- 鈴木詩衣菜(聖学院大学 准教授)
- エヴァン・ハーマン(クイーンズランド工科大学 講師)
設置期間
2021年4月1日~2026年3月31日