野津 喬
(教授/環境・エネルギー研究科)
主な研究分野
公共政策の観点からの、地域資源の活用、都市と農村の共生・対流を通じた持続可能な地域社会の実現に向けた研究(キーワード:再生可能エネルギー、地域資源、都市と農村の連携、地域活性化、土地利用、食料産業・農業、イノベーションシステム、環境政策、農業政策、食料政策、地域政策)
研究室の特色
・社会科学的観点から、地域資源の活用(食、農、土地、水、再生可能エネルギー、景観、地域文化など)、都市と農村の共生・対流(経済、人、資源など)を通じた持続可能な地域社会の実現に向けた社会課題研究、政策研究を行っています。
・企業や行政機関等との積極的な連携によって、実社会で求められる研究テーマを設定し、研究成果の社会還元を目指しています。
・社会で自律的に活躍できる人材を育成するために、研究室内外でのディスカッションやプレゼンテーションの機会を多く設けます。
・学生同士、学生と教員がお互いに尊重しあい、和やかで積極的な意見交換ができる研究室運営を心がけています。学生自らが主体的、積極的に研究室運営に貢献することを期待しています。
主な研究テーマ
近年の野津研究室の学生の修士論文テーマの例は以下のとおりです。
・再生可能エネルギー導入における中間支援組織の重要性
・遺構を再生する小水力発電事業の意義と課題
・森林クレジットの流通促進に関する研究
・イギリスと日本のプラスチック資源循環政策の比較分析
・都市型CSAにおける生産者と消費者の連携に関する研究
・環境保全型農業の市場拡大における女性農業者の役割に関する研究
・飲食店における地域農産物の消費促進の要因に関する研究
・地域内外関係者の「地域愛着」形成に関する分析
・地方公共団体の地域観光資源についての情報発信に関する研究
・プラントベースフード購入に関する消費者行動の分析
・航空産業における環境経営と利用者の選好に関する研究
・自然体験学習ボランティアへの大学生の参加を促進する要因の分析
・希薄化する地域コミュニティにおける環境保全活動の参加要因の分析
取得可能な学位
学術
拠点キャンパス・活動内容
早稲田キャンパス
・研究室ではゼミ、研究指導、研究に関するディスカッションなどを行います。
・研究室外では、企業や行政機関等を対象とするフィールドワークや意見交換、研究テーマに関する現地調査などを行います。
在籍者の出身学部・学科
文系学部の出身者がメインですが、理系学部の出身者もいます。他大学出身の学生も多く在籍しています。出身学部・学科を問わず、地域資源の活用、都市と農村の共生・対流を通じた持続可能な地域社会の実現に向けた社会課題研究、政策研究に意欲を持つ方を歓迎します。最近は社会人学生も複数在籍しています。
修了後の進路
まだ新しい研究室のため2022年度に初めての修了生が出たばかりですが、想定される進路としては食品、エネルギー、運輸、不動産、商社、コンサル、行政などの分野があります。これまでの修了生の進路実績はANA、JTB、三菱マテリアル株式会社、JCB、中国工商銀行、プルデンシャル香港、Amazon、日本IBMデジタルサービス、(株)USEN-NEXT GROUP、農林水産省、博士後期課程進学などです。
教員からのメッセージ
この研究室は、環境、地域活性化、農業、食料、エネルギー、イノベーションなど、複数の分野が交錯する境界領域を研究対象としています。この領域はまだ新しく、解決すべき社会的、学術的課題が数多くあります。これまで学んできたことを出発点として、さらに新しいことを研究してみたいという方を歓迎します。様々な社会課題について学生の皆さんと共に議論し、研究していくのを楽しみにしています。
所属学生から見た野津研究室
雰囲気が良い。みんな仲間!って感じがする。
包容力がある、なんでも気楽に話せる。
みんなで協力し合える。困っている人を助け合ったり、自分ごとのように悩みを真剣に聞いてくれる人が多い。
皆の仲が良い、意見を言いやすい和やかな雰囲気。
皆仲良く交流し、様々なことに協力し合える関係性を築けている。
雰囲気が和やか。
否定せずに建設的な意見交換ができる。
個性を尊重してくれるため自分の素を出せる。思いやりがある人が多く困った時は、助けてくれる環境がある。
和気あいあいで、侃侃諤諤できる。
議論がしやすい環境・雰囲気。意見に対し共感してくれる。皆優しい。積極的な姿勢。先生や先輩が親身になって相談に乗ってくれる。
M1、M2の合同ゼミが多く、先輩と後輩が交流する機会が多い。ゼミ全員が研究に積極的な姿勢を取っていて、全員が議論に参加している。
多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるため、ディスカッションが楽しい。ゼミを通じて未知の事柄に沢山知ることができるため、興味・関心の幅が広がる。多角的な視点を養うことができる。
色々なバックグラウンドを持つ方が多い。他人の立場に立ち、自分の意見を考えられる。
互学互習。伸び伸びと研究ができる。先生が個別の相談に応じてくださる。
所属学生から見た野津先生
いつも学生に寄り添ったコメントをしてくださる。悩みを聞いて自然な流れで自分の気持ちを思い出させてくださる。
否定せずに話を聞いてくれる。一方でなんでも良しではなく深く考えさせるような自分に気付く問いを投げかけてくれる。
学生の研究に対して否定をせず、どうしたらより良くなるのか的確にアドバイスしてくれる。学生に寄り添って物事を進めてくれる。
多忙な中親身になって相談に乗ってくれる。自分の中で漠然としている考えを明確に整理してくれる。ユーモアがある。
学生一人一人に合わせて、優しく丁寧にご指導して下さるところがいいと思います。研究に関して漠然とした悩みがあってご相談すると、私の言いたいことを汲み取っていつも的確なアドバイスをして下さいます。また研究科の仕事や論文執筆などご多忙な中でも、休まずに全てこなされていて、仕事熱心で責任感がある所が素晴らしいと思います。
同い年と感じるぐらいの親切さ、固くないところ。授業を楽しくするために、いろんなコーナーを考えてくださる、研究に関しての意見はちゃんと言ってくるが、焦らなくていいと励ましてくださる。
学生たちの気持ちをいつも配慮してくれる優しい先生です。
発表やコメントなどに対して、まず「いいね」という風に肯定して下さるところ。その人の良かった点を毎回コメントの冒頭で述べてくださるところ(とても安心します。)。時にはおちゃめな一面を見せてくれるところ。わたしたちの悩みやモヤモヤをそのままにしておくのではなく、どうすれば解決できるのか、自分の興味はどこにあるのかなど、一緒に考えてくださるところ。
みんなのお父さんのような存在。自分は知識や経験が増えるにつれ、つい既存の価値観などに囚われがちなのですが、先生の多角的に物事を見つめる視点に学ぶところがたくさんあります (今年度私が国家公務員に就職できたのも、ひとえに野津研究室での濃密なディスカッションのおかげだと考えています)。また相手の意見や考えを尊重した上で、「このような見方・視点もあるよ」と、迅速にかつ的確にコメントする姿に、いち学生として、そして指導者としても大変勉強になります。野津研究室での時間・経験は、一生の財産です。
話の聞き方が上手い。
数多くなったゼミ生一人一人を公平に気に掛け、丁寧に指導されている。
所属学生が考える野津研究室に「向いているタイプ」
他人の考えを素直に受け入れ、自分の意見もしっかり持つことができる人。向上心がある人。
研究室メンバーとの意見交換、交流を楽しめる人。
自分の考えを持ち、積極的に意見を述べつつ、他人の意見に耳を傾け、柔軟に思考するタイプ。
探究心があるタイプ。
様々な分野に興味関心を持てる人、人の意見を受け入れる人、人に思いやりをもつ人。
主体性があり、柔軟性を兼ね備えつつ、周囲の人間(仲間)に尊敬の念を抱ける人。
思いやりがある人、グループワークに積極的に参加する人、人の話をちゃんと聞く人。
自分から積極的に意見を言うことができる人。悩みを自分から周りの人に相談できる人。
研究とするものに熱意を持っていて、好きな研究分野があってそれをさらに調査・分析したい人。
社会課題意識&他者へのリスペクトがある人。
他の人に関心がある人。素直で柔軟性がある人。思いやりがあって他者を尊重できる人。前向きな人。
人のことを自分のことのように考えられる人。
未知・新しい物事に対し恐れることなく挑戦できる人。多趣味な人。勉強 (というか調べること) が好きな人。
所属学生が考える野津研究室に「向いていないタイプ」
自分の研究にだけ興味がある人。他の人の意見を取り入れない人。
1つの意見・視点に固執しすぎてしまう人や、ディスカッションが嫌い (苦手はOK、ゼミを通じてある程度は得意になると思うので…) な人。柔軟な思考を持つことができないと、野津研究室は少し厳しいかもしれません。
自分の考えに固執し、周りの意見を受け入れなかったり、他人と協力することができないタイプ。
他人の意見を聞かない人、自分のことしか考えない人、グループワークで何もしない人。
受け身なタイプ。
否定的な人。自分で考えずすべて指示待ちな人。他のメンバーの研究に興味がない人。
他の人からのアドバイスを素直に受け入れられない人。
周りとのコミュニケーションに対して意欲的でない人。
自分の考えに固執し過ぎる人。
自分でスケジュール管理ができない人。何事にも受け身な人。
自分の殻に閉じこもってしまい、他の人の研究に関心が持てない人。
研究に対する探究心や好奇心のないひと。個人という意識が強く仲間との交流に重きをおかず、交流の場を避けるような人は向いていない。
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連絡先
野津研究室にご関心のある方は、早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科のお問い合わせ窓口のメールアドレスまでご連絡ください。