2016年10月28日 撮影
10月28日(金)、環境配慮エネルギー・循環システム論の授業で、熊谷市の株式会社ユーパーツ様にご協力をいただき、本社工場を視察させていただきました。
当日の様子を小野田研究室 寺本 洋次郎さんに取材していただきましたので、ご紹介いたします。
株式会社ユーパーツは自動車リサイクルを通じて、廃車の適正処理および有用金属の回収、自動車リユース部品販売よる資源循環ビジネスを展開している有力企業です。
同社では、廃車(ELV, End of Life Vehicle)1台あたりのリサイクル率約95%を達成しています。その高いリサイクル率を可能としているのが、エンジン検査装置である「かけるくん3」をはじめとした自社開発製品を生産することができる高い技術力です。
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エンジンテスター「かけるくん3」
また、同社は早稲田大学環境総合研究センターとグリーンポイントクラブの共同研究の成果に基づき「CO2削減量の見える化」に取り組んでいます。これは、環境負荷評価手法であるLCA(Life Cycle Assessment)に基づき、新品部品を製造する際のCO2排出量と、リユース部品を使用した際のCO2排出量の差を定量的に評価したもので、リユース部品の環境配慮性を顧客にPRする際に有効に活用されています。同社は、LCAの算定に必要となるデータの取得等のフィールドとして、これまで全面協力してきました。まさに、環境とカーライフに貢献しているトップランカーです。
今回の見学では、廃車の解体作業からリサイクル品の生産・販売過程を工場を巡りながらご説明していただきました。廃車でもその多くの部品をリサイクルする ことができることに驚きました。同社は、循環型社会を実現するために、ELVから〝部品一つ一つを大切に〟業務に取り組んでいる姿勢に感銘を受けました。(小野田研究室 寺本 洋次郎)
お忙しい中、ご協力をいただきましたユーパーツ様、貴重な機会を与えて下さったことに、改めてお礼申し上げます。