環境・エネルギー学演習Bの第一回目は、本庄市内ガイドツアーです。バスに乗って、本庄市内~児玉町内を回るルートで、本庄キャンパス周辺地域について学びます。
移動中の車内で、友成先生や納富先生から本庄地域に関するガイドがアナウンスされました。
ベイシアゲートには小野田先生が監修している太陽熱集熱器があり、温めたお湯をスシローさんへ提供しています。
本庄市内では、ベイシア内のカレーライスや、量が多いイタリア料理店等、納富先生のグルメガイドがとても充実していました。
宮本蔵の街では、130年前に建てられた蔵を補修し、事務所やカフェ等として利用されています。
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写真奥から一の蔵、二の蔵、三の蔵 |
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café NINOKURA |
本日は二の蔵「café NINOKURA」にて昼食をいただきます。
メニューは「本庄郷土料理 つみっこ膳」です。つみっことはいわゆるすいとんで、小麦粉を練ったものや桑の実を「つみとる」ことを「つみっこ」と言い表したそうです。
野菜たっぷりで、とても優しいお味でした。
また、一の蔵を設計事務所として再生された戸谷正夫さんからお話があり、昼食後の自由歓談ではとても盛り上がっていました。
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納富先生と戸谷正夫さん |
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事務所として使用されている一の蔵 |
カフェの外にて学生たちが集まっています。
なんとトカゲがいました。季節はすっかり春です。
昼食後は児玉町内へ向かいます。
本庄市役所児玉支所の隣にあるのは、本庄市出身の全盲の国学者・塙保己一の記念館です。
立派な銅像もあります。
残念ながら月曜日は休館日の為、外観だけの見学となりました。
塙保己一の銅像は、本庄早稲田駅の北口にも建立され、先月12日に除幕式がありました。
塙保己一が15歳の時に、東京(当時の江戸)へ勉強する為に出て行く様子を再現した銅像なので、子供の姿をしています。
掲載写真は記念館にある、位を築いた後の大人の姿ですので、駅にある子供の姿の銅像と見比べてみてはいかがでしょうか。
また、桜の名所で有名なこだま千本桜を鑑賞しました。
葉桜になり始めた頃でしたが、まだまだきれいに色づいていました。
晴れ渡る青空と緑萌える河川敷、桜のピンクが色鮮やかでとても綺麗でした。
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集合写真 |
千本桜鑑賞後は、児玉の田園地帯を通り抜けて、キャンパスへ戻ります。
最近では、付加価値をつけて確実に買い取ってもらうため、きぬひかりというお米の栽培を試みている農家さんが増えているそうです。
5月下旬に予定している田植えでお世話になる下山さんのところでも、きぬひかりを植えつけているそうです。
また、農業関連の事柄について、2年前の大雪の影響で、ビニールハウスの倒壊等被害がありました。その時の後遺症で、損壊したビニールハウスの撤去ができていないところもまだあるというお話がありました。
イメージしていた事柄と違い、現場を実際に目にして感じられる部分が何かしらあったかと思います。
過疎化が進んでいる等の課題もありますが、地域・まちの良さをみつけ出すこともできるのではないか、ということを今回の演習の中で気づいてもらえれば、と納富先生がおっしゃっていました。
西早稲田キャンパスへ通うことが多い学生にとって、本庄キャンパス周辺を回ることはとてもいい機会だったと思います。
都会のような賑わいはありませんが、自然がたくさんの長閑な景色や雰囲気は本庄ならではのものです。都会の喧騒を離れて、たまにはのんびりと本庄キャンパス周辺を散策してみると、良い気分転換になり、新しい発見もあるかもしれません。
今回のガイドツアーでの見聞により、本庄キャンパス周辺地域への関心や興味がより深まれば幸いです。