12月18日(金)、早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター 3F レクチャールーム1にて、本庄(埼玉)省エネ相談地域プラットフォーム省エネシンポジウムが開催されました。
主催:一般財団法人 省エネルギーセンター(本部)
共催:早稲田大学環境総合研究センター
後援:本庄市
対象者:本庄市及び周辺の事業者・教育機関・一般市民・学生・金融機関・メーカ・設備会社等
省エネルギーセンター(本部)では、現在本庄市内の中小事業者の省エネ・省コスト推進を支援するため、本庄市と連携し「本庄(埼玉)省エネ相談地域プラットフォーム事業」を実施中です。
今回、地域の特性を生かして早稲田大学とも連携し、「産・学・官」で本庄市及び周辺地域の皆様の省エネ並びに光熱費削減に役立てていただきたい、という目的で開催されました。(案内パンフレットより抜粋)
このシンポジウムの初めに、環境・エネルギー研究科の小野田弘士准教授の基調講演がありましたので、その様子をお伝えします。
演題は『地域・企業等における省エネルギーへのアプローチ』です。
「節電」と「省エネ」、「CO2削減」は違うことをはじめ、電力会社からの請求書を参考に、kWとkWhの違いを説明されました。
本庄スマートエネルギータウンプロジェクトでは、本庄早稲田の『地の利』と早稲田大学の『知』を集結した産学官民連携型のまちづくりプロジェクトを開催中です。
※本庄の『利』とは、災害の少なさや恵まれた自然環境、充実した交通網等です。
太陽熱・地中熱を熱源とした地点熱供給プラントの概要では、ベイシアモールにあるスシローさんにて、地中熱を利用したお湯を使用していること等、実例をもとに説明されていました。
超軽量小型モビリティULVの開発の歴史について、現在小野田先生が研究・開発されているEVの試験走行の様子や、実際に被災地等で活用する様子が動画にて紹介されました。
その他に、「秩父市におけるバイオオイルとA重油の混焼試験」や、「食品系バイオマスの官民連携型メタン発酵事業の構築」等、エネルギーについての様々な種類や幅広い活用方法を説明されました。
最後の質疑応答時には、出席された勝田先生がご自身の意見を述べる貴重な場面も見られました。
私たちがよく耳にする「節電」「省エネ」等について、普段利用している家庭での事例だけでなく、身近な地域ではどのようなエネルギーをどのように活用しているのかを知ることができました。
また、より効率の良いエネルギー活用方法を考えさせられるきっかけにもなり、大変有意義な講演となりました。
小野田先生、ありがとうございました。