Graduate School of Environment and Energy Engineering早稲田大学 大学院環境・エネルギー研究科

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普通救命講習Ⅰ 2015年12月9日(水)

12月9日(水)、早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンターにて、教職員を対象に普通救命講習Ⅰが実施されました。

児玉郡市広域消防本部 上里分署より、原さん、小林さん、荒井さん、櫻井さんの4名にご指導いただきました。

 

この講習では、以下の3点が目標となっています。

1.心肺蘇生法をマスターする

2.AED(自動体外式除細動器)について理解・正しい使用法

3.異物除去法及び大出血時の止血法を理解

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まずは救命措置の重要性を学びました。

救命措置とは、けがや病気で心臓や呼吸が止まってしまった人の命を救うため、そばに居合わせた人ができる応急手当のことです。

心肺蘇生法は救命措置にあたり、胸を強く圧迫する「胸骨圧迫」(心臓マッサージ)と、口から肺に息を吹き込む「人工呼吸」により、止まってしまった心臓と呼吸の動きを助ける方法です。

 

心臓が止まり、脳へ血液と酸素がいかなくなってから3~4分ほどで、脳細胞はダメージを受けてしまいます。例えその後に心臓が動いても、ダメージを受けてしまった脳細胞は元に戻らず、後遺症が残ってしまうこともあります。

救急車が現場へ到着するまでに、全国平均で8分以上かかるそうです。

命が助かる可能性は、時間とともに減っていきます。そうならないようにする為、人工的にでも血液と酸素を送る心肺蘇生法を、その場に居合わせた人が適切かつ迅速に行うことがとても重要です。

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座学の様子

 

 

座学の後は、基本的心肺蘇生法の実技にはいります。

胸骨圧迫のやり方や、AEDについての説明と使用方法を学びます。

AEDとは、心臓が突然痙攣をおこして心肺停止になった場合に、心臓に電気ショックを与えて痙攣を取り除いて正常に戻す医療機器です。

AEDは電源を入れると音声で操作方法を案内してくれます。また、電気ショックの要・不要は自動的に診断してくれるので、誤ってショックを与える心配はありません。

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基本的心肺蘇生法(実技)の説明

 

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胸骨圧迫、AED使用の様子

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AEDについての再確認

 

胸骨圧迫とAEDについて確認した後、いよいよ実践です。

倒れている人を発見したら、まず声をかけて反応の確認をし、反応がみられなければ通報します。

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意識の確認

 

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周囲にも協力を要請

 

呼吸の確認ができなければ、心肺蘇生法(胸骨圧迫と気道確保後に人工呼吸)を行います。そしてAEDを使用し、心肺蘇生法を繰り返しながら救急隊の到着を待ちます。

 

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胸骨圧迫練習中

 

 

3つの班に分かれて、一連の流れを確認しながら一人ずつ実践していきます。

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意識の確認

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呼吸の確認

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心肺蘇生法

 

 

心配蘇生法の実技を行った後は、のどに異物がつまった際の異物除去法(腹部突き上げ法、背部叩打法)と、止血法(直接圧迫止血法)を学びました。

最後に、原さんから「今回の講習を受けたことにより、未受講の方よりも断然知識が備わりました。皆さんの行動ひとつで、助かる命があるかもしれません。どうか、もしもの時には勇気を出して、今回の講習で身につけた事を役立ててください。」とのお言葉がありました。

 

万が一に備えて、わたしたち一人ひとりにできることを身につけるというのはとても重要だということが、今回の講習で改めて感じることができました。

 

消防職員のみなさん、ありがとうございました。受講者のみなさん、お疲れ様でした。

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