早稲田大学大学院法務研究科において、今年度から、女性法曹輩出推進プロジェクト(Female Lawyers Project、通称FLP)が始動しました。女性法曹の意義を意識した授業編成や、学修支援と動機づけを目的とした女性の教員・実務家によるサポートなどを中心として、法曹を志望する女性の学修支援体制を組織的に強化し、女性法曹の増加と活躍の場の拡大を目指します。
2015年7月2日には、FLP企画の1つとして、若手女性弁護士による座談会(女性法曹カフェ)が開催されました。
若手女性弁護士による座談会(女性法曹カフェ企画)は、若手法律家と学生を繋ぎ、学生にロールモデルを示すことを目的とした新しい企画です。女性法曹の数が法曹全体の2割弱にとどまっていることから、学生が女性法曹と接する機会は相対的に少なく、ロールモデルを見つけることが困難な状況です。そこで、法務研究科ご出身の4人の女性弁護士にご協力いただき、業務や生活についてざっくばらんに語っていただくことで、学生(特に女性学生)に対し、将来の働き方のイメージを持ってもらう機会を作りました。
当日は、20人以上の学生・修了生が集まり、会場の椅子が足りなくなるほどの盛況となりました。
会の前半は、コーディネーターの質問に対し、女性弁護士の皆さんにご回答いただく形式で進みました。4人の方それぞれに、業務内容、勤務形態、生活リズム、弁護士業の魅力等について、時には笑いを交え、時には情熱的にお話しいただきました。
会の後半は、椅子を移動させて教室内で輪を作り、学生・修了生の間に弁護士が点在するように座った状態での質疑応答を行いました。参加者全員がお菓子やお茶・ジュースを持ち、カフェらしくリラックスした雰囲気の中、会話が進みました。質問の手が積極的にあがり、何度も笑いが起きる等、会場は非常に和やかな空気に包まれました。
終了後、参加した学生からは、「将来に対して漠然とした不安を抱えていたが、先生方のお話を伺ってとても勇気づけられた」「日々の勉強のモチベーションアップに繋がった」「弁護士という仕事がますます魅力的に感じた」等の感想が寄せられました。
今後も、継続的に、同様のカフェ企画の開催を検討しております。また、カフェ企画以外にも、第一線でご活躍中の女性法曹による講演会等も企画しています。ぜひ、今後のFLP企画にもご期待ください。