積極的に挑戦することの大切さをも学ぶことができるロースクール生活
志田 彗[未修コース]
2018年 新潟大学法学部 卒業
2018年 早稲田大学法科大学院 入学(入学形態:未修)
2022年 早稲田大学法科大学院 修了
2022年 司法試験合格/76期司法修習生
2023年 弁護士登録
2023年12月~法律事務所リーガルスマートにて弁護士として勤務。
ご自身の就職活動を振り返り、その流れについて教えてください。
私は、ロースクールに入学する前まで、「弁護士といえば法律事務所で働くもの」というイメージしか持ち合わせていませんでした。
そこで、弁護士という職業に対するイメージを自分の中で明確にするために、弁護士の方々から働き方やキャリア形成に関するお話を伺う機会があれば、積極的に参加するようにしていました。
また、在学中には法律事務所でのエクスターンシップに参加し、法律相談への同席や弁護士会における委員会の傍聴など、法律事務所における弁護士の働き方を実際に体験することができました。
その結果、私は、企業内弁護士や中央省庁における任期付公務員など、弁護士には多種多様な働き方があることを理解した上で、法律事務所への就職を決断することができました。
就職情報はどうやって収集されていましたか。
ロースクールで開催される合同説明会に参加したり、ポータルサイトに掲載されている情報を確認したりしていました。また、求人サイトのメーリングリストに登録するなどして、できるだけ多くの情報に触れるようにしました。
また、人づてに頼み込み、ロースクールの先輩に話を伺いに行ったこともありました。
就職のために、在学中に取り組んだことはありますか。
私は、できるだけ多くの弁護士から様々な働き方やキャリアを伺うことで、自分が理想とする弁護士像を少しずつ描きながら、その理想に近づける場所を就職先として選択したいと考え、能動的に行動していました。
特に、法律事務所へのエクスターンシップでは、ロースクール生の立場ながら、実際の事件記録を閲覧したり、法律相談に同席したりした上で、直接弁護士の方と意見交換をするという、得難い経験をすることができました。このことは、自分の目指す弁護士像を模索する中で、非常に得るものが大きい時間となりました。
また、大手法律事務所へのインターンシップにも積極的に応募していました。参加したインターンシップでは、多彩な弁護士の方々と現在の自分との差を痛感し、学修へのモチベーションにも繋がりました。
在学中の学修や取り組みが現在の仕事にどう影響していますか。
私は在学中、法律雑誌の編集や中高生への法教育に関わるサークルに参加していました。また、自分が興味のある法分野に関しては、学会やシンポジウムにも(懇親会に至るまで)意欲的に参加していました。
上記のエクスターンシップ・インターンシップ、サークルでの活動及び学会等への参加を通じて、弁護士のみならず、検察官や裁判官といった法曹三者の方々、あるいは研究者の方々や企業で働く方々など、多種多様なバックグラウンドを持つ方々と交流する機会に恵まれることができました。
在学中に知り合うことのできた様々な方々の多くとは、弁護士になった現在でも、継続して交流させていただいています。
また、サークル活動や学会等で得ることができた、法律分野に限らない広範な知識は、現在の職務に活かされています。
後輩へのアドバイスをお願いいたします。
先輩弁護士をはじめとする多くの方々に話を伺い、エクスターンシップ等に参加するなど、自分から積極的に動き続けることで、理想とする弁護士像を探求しつつ、実務にも生かせるような知識や経験を得ることができると思います。
ロースクールでの貴重な経験をさらに有意義なものにするために、何事にも積極的に挑戦してみてください。