国際日本学拠点では、訪問教員であるクリスティーナ・ラフィン先生講演会&ディスカッション「「人間以上」の視点から考える日本古典文学の「エコ文化」―現在の理論とカナダで教える経験を踏まえて」を、Zoom Meetingとのハイブリッド方式で開催いたします。
要旨
エコクリティシズム、環境文学、景観文学というアプローチによって、文学において人間と非人間がどのように関わり合って、どのように文化が創り上げられてきたのかが論じられてきました。1990年代後半から、カルチュラルスタディーズ、環境コミュニケーション、心理学、文学の分野で「エコ文化」という表現が使用され、人間中心主義を乗り越えようとするために、人間と「人間以上」(more-than-human、例えば、動物、植物、森、水、ウィルス、生態系)の連続性、共有する文化に焦点を当ててきました。人間と環境、人間と動物などの対立を避ける「エコ文化」は、日本古典文学を研究と教育でどのように役立つのかを考えながら、2023年の授業を振り返って紹介します。カナダの西海岸の地域研究の学科で教える者として、物質文化、クィア・エコロジー、身体学習、野外学習がどう結び付くのかを、例を挙げながら考えます。
開催詳細
- 日時:2023年6月2日(金)16 :30 – 18:00 (JST)
- 会場:早稲田大学戸山キャンパス 33号館3階第1会議室
- 開催方式:対面・Zoom Meeting ハイブリッド
- 講師:クリスティーナ・ラフィン
- 使用言語:日本語・英語
- 参加対象:学生/教員/一般
- 参加費:無料
- 主催:スーパーグローバル大学創成支援事業 早稲田大学国際日本学拠点
早稲田大学 総合人文科学研究センター 角田柳作記念国際日本学研究所 - タイムテーブル
16:30~16:35 開会挨拶:河野 貴美子 (早稲田大学 教授)
16:35~17:15 講演:クリスティーナ・ラフィン (准教授 The University of British Columbia)
17:15~17:25 コメント:陣野 英則 (早稲田大学 教授)
17:25~17:55 ディスカッション
17:55~18:00 閉会挨拶:河野 貴美子 (早稲田大学 教授)
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イベント詳細については、以下をご覧ください。