Global Japanese Studies早稲田大学 文学学術院 国際日本学

学生報告書

光井理人 文学研究科 国際日本学コース

スタンフォード大学ワークショップ参加報告

文学研究科国際日本学コース 博士後期課程5年 光井理人

この度、2023年8月24日-25日の2日間にわたり、スタンフォード大学で開催された、Workshop on International Japanese Studies in the Classroom(国際ワークショップ「教室の中の国際日本研究——いかに教えるか」)に参加する機会をいただいた。本ワークショップでは、「Teaching Japanese Literature at Different Scales」、「Teaching, Translation, Adaptation」、「Teaching and Technology」、「Teaching, Research, and the Academic Job Market in Japan」という多岐にわたる観点からセッションが組まれ、スタンフォード大学、バード大学、カルガリー大学、ブリティッシュコロンビア大学、早稲田大学、日本大学の教員と、スタンフォード大学、早稲田大学の大学院生が参加し、日本学や日本文学をどのように教えるかということをテーマに発表・ディスカッションが行われた。それぞれの教員が実際に行った授業のシラバスをもとに、また、大学院生は今後の授業を想定したシラバスを作成し、授業概要や成績評価方法などについて意見を交換した。さらに、日本の大学で日本国外からの研究者がいかに研究を進めるかということに関する発表も行われた。
ワークショップを通じて、北米各大学での授業の様子や、どのように教員と学生が授業に関わるかを学ぶことができただけでなく、北米における日本研究の一面としての日本文学研究・授業と、日本における日本文学研究・授業のあり方の違い、それらが抱える問題点を考えるきっかけを得られたことも大きな収穫であった。また、自身の研究を踏まえ、今後を想定した授業について発表し、意見を交換できたことは、日本文学研究と英語を使うことの関連や、国際日本学とは何かという問題を問い直す得難い機会となった。上記のセッションに加え、昼食や夕食の際にも、和やかな雰囲気の中で先生方や大学院生とお話しする機会に恵まれ、さらなる研究交流の礎を構築できたことは、何物にも代えがたい貴重なものとなった。 また、スタンフォード大学の広大なキャンパスの見学も印象深いものであった。David Rumsey Map Centerで見ることができた、アーカイブされた膨大な数の地図上から、キーワード検索による該当箇所が瞬時にまとめて表示される様子は、大変興味深いものであった。さらに、キャンパス内にあるスタンフォード・メモリアル・チャーチやフーバータワーといった歴史的建造物などを見学することもでき、充実した研究出張となった。
スタンフォード大学でのワークショップ参加という非常に貴重な機会をいただけたこと、そして、参加にあたり大変お世話になった、スタンフォード大学と早稲田大学の先生方、大学院生、スタッフの皆様に、心より感謝申し上げる。

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