本研究科のカリキュラム構成は、言語媒体を研究の中心とする「言語コミュニケーション」、文化を中心にコミュニケーションのあり方を研究する「文化コミュニケーション」、社会におけるコミュニケーションの役割を研究する「社会コミュニケーション」の3つのスタディープランに分けられます。
教育課程の編成としては、全スタディープラン共通の基礎科目に加え、各スタディープランに設置する専門科目、さらに研究指導と修士論文の作成指導を目的とする演習科目、より実践的なコミュニケーション・スキルの習得を目的とする関連科目を設置し、それぞれのスタディープランにおける幅広く深い学識領域を体系的に涵養できる編成となっています。
また、多様な側面からの研究と人材育成を行うために、本学他研究科に設置されているコミュニケーション学に近接する科目の履修、国内外でのインターンシップや海外留学の単位認定を認めることがあります。
博士後期課程の特色は、修士課程同様、言語媒体を基礎にグローバル社会におけるコミュニケーションのあり方を分析対象とする言語的アプローチ、文化・メディアの多様性・複合性を研究対象とする文化・メディア的アプローチ、グローバル社会の諸問題を政治・経済的に捉え、異文化共同体の社会的意義や位置付けを研究する社会的アプローチの3つの方法論により、国際コミュニケーション研究を発展させることを目的としています。
カリキュラムは、前述の3つのアプローチを軸に、「コア研究」「Ph.D.セミナー」「インデペンデントスタディー」から構成されます。「コア研究」は博士論文作成に向け、指導教員により行われる研究指導です。「Ph.D.セミナー」では、言語、文化・メディア、社会的アプローチから国際コミュニケーション学を専門的に学ぶとともに、横断的かつ複合的な視点から研究を深めていきます。「インデペンデントスタディー」では、副指導教員を中心とする教員に指導を受け、より広い視点から研究課題に取り組んでいきます。