JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)日本・アジア青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプラン」の支援を受け,2021年9月25日から10月1日までの8日間,人間科学学術院と箇所間協定を締結している中国・杭州師範大学医学部の学部生9名と本学術院の学部生・大学院生10名が「先進ICT技術を用いたグローカルヘルス課題の解決と根拠に基づく政策形成」をテーマにして,オンラインによる国際交流プログラムに参加しました.

初日のミーティングの様子
初日は,プログラムについてのガイダンスと両大学の紹介が行われた後,国際保健(松葉剛氏,早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員),韓医学の臨床とビジネス(チェ ビョンハク氏,ハンナラオリエンタルクリニック院長),中医学の考え方と健康管理(周 思宇氏,杭州師範大学医学部講師)に関する講義を受講し,続けて村野良太氏(早稲田大学助手)による人の歩行に関する研究など3つの研究発表について,質疑応答を行いました。.その後,両大学の学生混合の3つのグループ(グループ1:感染症対策,グループ2:認知症,グループ3:歩行促進)に分かれて,少人数でのディスカッションを通じて,共同研究調査について意見交換を行いました.

チェ ビョンハク氏の講義

Zoomで全員集合
2日目以降は,課題論文のまとめと共同研究調査を行いました,6日目には中間報告として,進捗状況報告と専門家や参加者からの助言を受けました.
8日目は,各グループから調査研究成果の発表を行い,質疑応答を行いました.具体的な課題とそれを解決するための先進事例を取り上げながら,それぞれの国や地域に実装する際の課題についても検討するなど,社会実装や政策形成に関するロードマップを意識した発表が行われました.
プログラム期間中の交流はすべて英語で行われ,対面での交流が難しい状況の下でも,このようなオンラインによる交流によって,国際感覚や語学力の向上に加えて,訪日,訪中意識も高まったようでした.
(写真は一部加工してあります)