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  • 2026年9月28日(月)・29日(火)「Stockholm School of Economics–Waseda Innovation Workshop」が開催されました。

2026年9月28日(月)・29日(火)「Stockholm School of Economics–Waseda Innovation Workshop」が開催されました。

2026年9月28日(月)・29日(火)「Stockholm School of Economics–Waseda Innovation Workshop」が開催されました。

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TUE 2026
Place
早稲田大学 11号館 902教室
Posted
Wed, 21 Oct 2026

「Stockholm School of Economics–Waseda Innovation Workshop」

2026年9月28日(月)・29日(火)の2日間、早稲田大学早稲田キャンパス11号館において、「Stockholm School of Economics–Waseda Innovation Workshop」が開催されました。本ワークショップは、スウェーデンのストックホルム商科大学(Stockholm School of Economics)と早稲田大学の研究交流を促進し、イノベーションに関する学術研究の発展と国際的な研究ネットワークの構築を目的として開催されたものです。本ワークショップは、早稲田大学の国際シンポジウム等開催助成 (2026年度)を受けております。

ストックホルム商科大学のHouse of InnovationからStefan Haefliger教授、Valentina Tartari教授、Constantin Blome教授、Pär Åhlström教授の4名を迎え、早稲田大学の教員・研究員・大学院生による報告と合わせて、2日間で計10件の研究報告が行われました。ワークショップには総勢37名が参加し、研究報告を通じて活発な議論と意見交換が行われました。

初日のセッションでは、早稲田大学のXiayan Dai研究員が、ファミリービジネスにおける社会情緒的な制約と将来志向の情報開示の関係について報告しました。続いて、Stefan Haefliger教授は、組織における説明責任と疎外感という相反する要素に着目し、知識創造のあり方について議論しました。また、早稲田大学の清水洋教授は、幅広い産業に影響を与える汎用技術(General Purpose Technologies)の識別という、イノベーション研究の基礎的かつ重要な課題を取り上げました。

午後のセッションでは、Valentina Tartari教授が、評価者の交代が、それまで十分に評価されなかった優れたアイデアの再評価につながる可能性について報告しました。また、早稲田大学のHao Zhang氏は、循環経済における企業間の協調と競争、グリーンウォッシング、ガバナンスの関係を、エージェント・ベース・モデルを用いて分析する研究を紹介しました。さらに、Constantin Blome教授は、地政学的対立の中でサプライチェーンが戦略的手段として利用される現象と、その安全保障上の問題を取り上げました。早稲田大学の野口翔右助教は、二面市場型プラットフォームにおけるキャンセル行動と顧客維持の関係について報告しました。

2日目には、早稲田大学の安井丞氏が、スタートアップ・エコシステムにおける投資家の分類とその時間的な変化を追跡する新たな分析手法について報告しました。続いて、Pär Åhlström教授は、人工知能(AI)とプロセス・イノベーションの関係を取り上げ、AIが組織の業務プロセスやイノベーションに与える影響について議論しました。最後に、早稲田大学のYuxuan Liu氏は、政府による競合企業への事業制限に対して既存企業がどのような戦略的対応をとるのかという、制度環境と企業競争の関係に着目した研究を紹介しました。

これらの研究報告を通じて、イノベーション研究における2つの重要な問題が浮かび上がりました。第一は、知識やアイデアが組織内外でいかに創造され、評価され、活用されるのかという問題です。第二は、AIなどの技術進歩、地政学的対立、制度・規制環境の変化といった外部環境の変化が、企業のイノベーション活動や競争戦略にどのような影響を与えるのかという問題です。こうした共通の問題意識のもと、異なる理論的視点や研究手法を用いた研究が紹介され、イノベーションという現象を多角的に捉える貴重な機会となりました。

また、本ワークショップは、両大学の研究者が最先端の研究課題や分析アプローチを共有するだけでなく、若手研究者や大学院生が国際的に活躍する研究者から直接コメントを得る機会ともなりました。報告者と参加者との間で行われた活発な議論は、個々の研究のさらなる発展に寄与するとともに、新たな共同研究の可能性を広げるものとなりました。

今回のワークショップを通じて、ストックホルム商科大学と早稲田大学の研究者間の学術的ネットワークが一層強化されました。また、次回のワークショップはストックホルムで開催する方向で合意しており、今後も両大学の継続的な学術交流を通じて、国際共同研究の推進とイノベーション研究のさらなる発展が期待されます。