公開セミナー 村上春樹文学に出会う#8
鄒 波 村上さんのドーナツ(5月24日開催)
公開セミナー「村上春樹文学に出会う」シリーズを開始して一年、多くの村上文学翻訳者や研究者、一般読者の方々に、村上作品との“出会い”や“絆”について語っていただきました。今年度も村上文学を読む「小確幸」や文学研究の魅力を来館者と交流し合い、風通しの良い「文学の家」を目指していきます。
第八回目は、日本文学研究者で翻訳者の鄒波先生を招いて「村上さんのドーナツ」をテーマにお話しいただきます。
周知のように、ドーナツは村上文学でよく見られる不思議な食べ物(あるいは記号)で、村上春樹は思考を表現するとき、しばしばドーナツを比喩として活用しています。超短編作品にも「ドーナツ化」や「ドーナツ、再び」がありますが、鄒波先生は、村上の思考は「ドーナツ」を通して楽しめることもできる、と見ています。日常と連続しながらも不可思議な世界へと読者を誘う「村上春樹ワールド」、その一端がドーナツの存在からどう解き明かされるのか、楽しみです。
講演後には、来場者の方とのQ&Aも予定しております。奮ってご参加ください。
詳細
- 開催日時:2024年5月24日(金)14:00〜15:00
- 開催場所:国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)2階ラボ
- 使用言語:日本語
- 参加:無料・予約不要
- 主催:早稲田大学国際文学館
ポスターのダウンロードはこちら
講演者
鄒 波(すう・は)
復旦大学日本言語文学系主任・副教授。専門は日本近現代文学。主な著書に『安部公房小説研究』、翻訳に中上健次『鳳仙花』、三島由紀夫『春の雪』、論文に「『トニー滝谷』におけるアウトサイダーの行方時代との共鳴を巡って」、「中国の学生映画に移動した村上春樹文学―『100%の女の子』と『パン屋を襲う』の翻案を中心に」、「人間の運命を支配する化物たち―民俗学で読む村上春樹文学」などがある。
監修
権 慧(国際文学館)
注意事項
主催者側で記録のため撮影または録画することがあります。
体調管理、手洗い・手指消毒などの基本的な感染症予防対策をお願いします。
マスク着用については本人の判断に委ねます。
当イベントに関するお問い合わせ
- 早稲田大学国際文学館
email:wihl★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)